行程・コース
天候
晴れのち曇り
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
安曇野から烏川林道を三股駐車場まで車で走る。駐車場は結構広くトイレもあり便利。駐車場から登山口までは800mほど歩く。
この登山記録の行程
三脵駐車場(03:25)・・・三股登山口(03:47)・・・まめうち平(04:57)・・・蝶沢(05:33)・・・最終ベンチ(06:30)・・・大滝山分岐(06:51 )・・・蝶ヶ岳(07:03)・・・蝶ヶ岳ヒュッテ(07:32)・・・瞑想の丘(07:39)・・・横尾分岐(07:56)・・・蝶ヶ岳三角点(08:04)・・・蝶槍(08:12)・・・2592mピーク(09:06)・・・常念岳(10:54)休憩45分(11:40)・・・前常念岳(12:31)・・・標準点櫓跡(13:34)・・・三股登山口(15:05)・・・三脵駐車場(15:20)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
朝2時前に起床、道の駅で朝食を食べ、トイレを済ませて三股の駐車場に向かう。3時過ぎに駐車場に到着、木曜日早朝なので駐車場はかなり空いていた。登山準備を済ませ3時25分に駐車場を出発する。久しぶりのヘッドランプ登山、林道を800m歩くと、登山指導所の建物とトイレ。ここでもう一度トイレを済ませ、登山届を提出して、3時45分に三股サーキット開始。程なく蝶ヶ岳と常念岳の分岐に到着。今回は午前中晴れ、午後も雨は降らない予報だったので、蝶ヶ岳に登り常念岳から前常念に向かって下る時計回りを選択。槍穂高のパノラマを楽しみに登り始める。最初は沢沿いを緩やかに進むが、吊橋を渡ると絶え間ない木段の登りが延々と続く。東の空が明るくなる頃にゴジラの木を通過、周囲はまだ暗くさらに逆光だったので上手く写真に出来なかった。4時37分には今回の下りルートの尾根末端あたりから日の出を拝む。まめうち平を4時58分に通過、まずまず順調な滑り出し。標高2000mには道標が立ち木にくくり付けられていた。道標の距離表示を見ると、蝶ヶ岳ヒュッテまであと半分ほど3.1㎞との事。まめうち平から上は花もちらほら咲き始め単調な登りを慰めてくれる。オサバグサの白い花やショウジョウバカマの薄紫を写真に収める。そろそろ残雪が現れる頃。案の定、蝶沢から残雪のトラバースが始める。トレースもしっかりしているのでトレッキングポールのキャップを外し雪でもバランスが取れるようにして通過する。さらに登り続けると、半分雪で埋まっている第2ベンチ・最終ベンチを横目に、チェーンスパイクを装着して蝶ヶ岳山頂に向かう。最終ベンチを過ぎると森林限界で急に視界が開ける。それまで樹林越しにしか見えなかった常念岳が前常念の稜線を広げ、さらにその右手に頚城三山のシルエットが控える。足元がしっかりしたので、安心してペースを上げられる。6時51分に大滝山分岐、ここで右に大きく進路を変更するが、夏道は全く見えずトレースがいくつもありルートを確認しながらゆっくり登る。残雪の斜面を稜線まで登り、雪が無くなると二重山稜のくぼみのテント場、その右手に蝶ヶ岳ヒュッテの赤い屋根が見える。結構長い登りだった。テント場を通り過ぎ西側の山稜にたどり着くと念願の大展望が眼前に広がる。真正面に薄日差す穂高のギザギザの山稜と真っ白な残雪、岩稜の下側はすでに新緑で緑色が映える。さらにその下に梓川と上高地が広がる。穂高連峰の左には焼岳・霞沢岳、乗鞍と御岳と次第に遠くなる山並み。
穂高連峰の右には大キレットから槍ヶ岳までの稜線とその下のカール地形、さらにその右に表銀座ルートと裏銀座の稜線が重なる。登ってきた東側を振り返ると雲海の向こうに頚城三山・浅間山が浮かんでいる。大滝山山頂の左右には八ヶ岳と富士・南アルプスが巨大戦艦2隻のように雲海に浮かぶ。しばらく立ち尽くして写真も取らずにこの大パノラマを眺める。その後慌てて写真を撮りまくり、蝶ヶ岳ヒュッテのベンチで朝食のおにぎりを食べエネルギーを補給する。これからしばらくは今回の山行で一番楽しい部分、なだらかな稜線歩き。瞑想の丘・三角点・蝶槍とビューポイントばかり。三角点では雄のライチョウが縄張り主張でケルンを占領している。すかさず常念と槍をバックに写真に収める。花も岩の隙間にミヤマキンバイの黄色を発見した。8時12分に蝶槍到着、360°の景色を写真に収め、いよいよ常念へのアップダウン。まずは200mの急降下。途中から樹林帯の残雪地帯に突入し、腰にぶら下げていたチェーンスパイクを素早く装着して下り切る。この区間、なぜかヤマレコアプリがシャットダウンしていたようでスマホを見るとアプリの位置情報がフリーズしていた。再起動して正常に戻ったが、蝶槍からの下り(一部登り)の情報が反映されていない。
2462mの鞍部の道標からヤマレコと共に気を取り直して2592mピークに向け登り返し。徐々に足が重たく感じるが下を見るとキバナノコマノツメ・サンカヨウ・シナノキンバイ・オオサクラソウを見つけ元気を貰う。9時6分に2592mピーク到着、まだ天候は良い方に安定していて高曇りながら遠く御岳まではっきり見える。その右にはこれまで稜線漫歩を楽しんだ蝶ヶ岳のなだらかな山容と対照的な蝶槍の尖った山頂が見て取れる。あと1つ2512mのピークを越さないといけない。正面の常念岳を見ながら何も考えずに進む。2512mピークを9時43分に通過、一気にザレ場を下り常念岳の鞍部に到着。ここから約400mの登り返し、今日一番の正念場。足元だけを見て足を前に進める。山頂ははるかに遠い。早鐘のような鼓動と乱れた息を吐きながら1時間の苦行の末、10時54分に常念岳山頂に到着する。蝶ヶ岳では遠く見えた槍ヶ岳が真正面になり、逆に穂高連峰は一歩引いた位置に変わる。ここもまた絶景のオンパレードで穂高・槍連峰だけでなく、槍の北側に広がる黒部源流の山、大天井岳とその奥には立山と剣、さらにその右には針ノ木岳から鹿島槍ヶ岳と続く後立山連峰が広がる。無風・快適な気温の山頂直下でランチ休憩を取る。いつものようにカップうどん+菓子パン+コーヒー、45分ほど休憩する。11時40分に山頂を後にして、前常念への下りに入る。岩とザレた下りが疲れた足にはこたえる。三股への分岐あたりまで進むと、前を歩いていた女性が立ち止まっている。見ると雄のライチョウが登山道のど真ん中で砂浴びをしていた。邪魔は出来ないので、砂浴びのビデオを撮影しながらライチョウが移動してくれるのを待つ。分岐を過ぎると最も気を付けなければいけない前常念の下りが始まる。足を置く場所を見つけるのに苦労する岩場が続きペースがガクンと落ちる。慎重に足を運びながら進み12時28分に何とか無事に前常念岳に到着する。ここが最後のの撮影ポイント、穂高にサヨナラをして下る。ここからもしばらくは岩場とザレ場のミックスが続き気が抜けない。岩を掴んで三点支持で下っていたら岩陰にツガザクラを発見、小さくてかわいい花。避難小屋を12時30分に通過、ミツバオウレンの白い花を見つけさらにオオカメノキの花で気持ちを和ませながらひたすらの急降下。一旦なだらかな部分を経て、三股に向けた最後の急降下が待っている。すでに太ももが限界に近く歩幅を小さく、足の痛みを考えないようにする。延々と続いたジグザグの下りも終わり15時5分に三股分岐に到着。登山指導所で一息ついてトイレを済ませて林道歩き。途中の沢で体と頭を冷やし手を洗う。15時19分にゲートを通り駐車場到着。約12時間の長い日帰り山行だった。駐車場で後片付けをして、安曇野の「しゃくなげの湯」に向かう。汗でべとべとになっていた体を洗い流し、温泉にゆっくり浸かる。久しぶりの充実感ある山行だった。
フォトギャラリー:74枚
装備・携行品
| シャツ | アンダーウェア | Tシャツ | ソフトシェル・ウインドシェル | ロングパンツ | 靴下 |
| レインウェア | トレランシューズ | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス |
| ヘッドランプ | 予備電池 | タオル | 帽子 | グローブ | サングラス |
| 着替え | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ |
| 登山計画書(控え) | ナイフ | 修理用具 | ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル |
| 医療品 | 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 携帯トイレ | 非常食 | 行動食 |
| テーピングテープ | チェーンスパイク | トレッキングポール | GPS機器 | カップ | カラビナ |
| スリング |














































































