行程・コース
天候
登山口へのアクセス
この登山記録の行程
【1日目】
観音平(09:52)・・・八ヶ岳横断歩道(10:20)[休憩 15分]・・・木戸口(12:40)・・・三ツ頭(13:53)[休憩 15分]・・・権現岳(14:58)[休憩 13分]・・・青年小屋(16:17)
【2日目】
青年小屋(05:38)・・・編笠山(06:12)[休憩 28分]・・・青年小屋(07:10)[休憩 52分]・・・西岳(08:51)[休憩 18分]・・・林道編笠線(中央コース)(10:06)[休憩 11分]・・・不動清水(10:49)[休憩 23分]・・・富士見高原(11:31)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
今回のテーマは「初の2500mオーバー、初のテント泊」です。
前回で登山始めて1年でしたが、今回は昨年6月から数えて30回目の登山です。
八ヶ岳南端の三ツ頭・権現岳・編笠山・西岳を1泊で廻る山行です。
11年前くらい前に甲斐駒、仙丈ケ岳とか登ってた過去の記憶はさておき、この1年の登山のなかで最高は大菩薩嶺の2057mです。
そろそろ"上"を目指してもいいだろうということで、いくつかの候補(甲武信ヶ岳、甲斐駒、空木岳、八ヶ岳)から、今回のコースを選びました。
そして、さらにチカラをつけたいということでテント泊にすることにしました。
赤岳まで脚を延ばす計画もあったんですが、テント泊の荷物は楽じゃないだろうということと、先週もそうですが暑さでへばるかもしれないということも考えて無理せず1泊です。
週中の天気予報では土曜午後~日曜終日雨でした。かなり中止濃厚。
しかし、前日に土曜は降らなそう~日曜午後は雨になり良化したので思い切っていくことに。
計画としては、小淵沢駅からタクシーで観音平、そこから三ツ頭~権現岳と登り、青年小屋へ下って、テントを張ってから編笠山へピストン、1泊し、2日目は西岳を経由しつつ富士見高原へ下山するという内容です。
土曜日の天気の方が良さそうなので、土曜日がんばろうというプラン。
都内からだと朝一の特急でも08:50頃に小淵沢駅に到着します。
北杜タクシーの「マウンテンタクシー」は予約いっぱいだったので、駅前に看板のある大泉タクシーにしました。
少し待ってから乗り込んで向かいます。
09:30ころ、観音平に到着。運転手さんいわくそんなに混んでないらしい。
とりあえず、横断歩道を進み、分岐から小泉登山道へ入ります。10:20ころ。
涼しいは涼しいですが、思ったよりは蒸し暑いです。
1600m~2050mくらいまでは熊笹に包まれた森の中を黙々と登ります。
普段ならなんてことはないんでしょうけど、いつもの倍以上の荷物なので脚への負担は大きいし歩みも遅くなります。
ばてないように、普段の0.75ペースではなく意図的に0.95ペースを意識します。
ヤマケイの地図には「延命水」「早乙女ヶ原展望台」「笹すべり」とありますが、どれもどこにあるのか分かりませんでした…。
分かりやすい「ヘリポート」まではこれといったポイントもなく景色も単調で退屈します。
12:10ころ、ヘリポートに到着。
ここから三ツ頭までが地獄です。アブが一生付きまとってきます。
甘く見ていて虫対策できていなかったので15か所以上刺されました。許さんよアブども。
木戸口あたりからは稜線を歩きます(それまでは尾根の右手東側を巻くような感じで登ってました)。左手には編笠山と青年小屋も見えます。
13:50アブから逃げるようにして三ツ頭に到着。
眺望はいいです。権現岳、編笠山をみることができます。
ここまでもとの予定より45分くらい遅れているでしょうか。スタートやや遅かったことと、ペース上がらないし休憩も普段よりしているのでじりじり遅延している感じ。
休憩はほどほどに権現岳に向かいます。
三ツ頭からだと大きく立ちはだかっているように見えますが、案外たいしたことはなく登り返しもそこまで辛くなかったです。
14:58、権現岳登頂!初の2500オーバーどころか2700オーバー!
この時間帯は雲に入ってしまい眺望はダメで…。
同行者はこのあたりで歩みが遅くなってきていました。ぼくはウキウキで岩の上の看板を撮りに行っている間無心で座ってました。
ここからは多少のアップダウンはありますが、基本的には青年小屋まで下りです。
ヘルメット着用の登山者もチラホラいるので、安全のために必要だったか?と考えていましたが、なくても大丈夫そう。
青年小屋から権現岳に登るときはあったほうがいいですね。上から見下ろす分には踏むところも分かるし下山側なら大丈夫でした。
ギボシと呼ばれているところは中々魅力的で、これ単体に山の名前があってもいいと思うくらい迫力というか圧を感じます。
さて16:17に青年小屋に到着しました。
ここからテントをたてて重い荷物はテントに放り込んで編笠山に行く予定、
でしたが、同行者がギボシ過ぎたあたりから脚が軽く痙攣してきたというので、この日の活動はここまでにすることに。
ぼくはなんともないです。0.95のペースであればあまり気になりません。
テント場には10数張り。全然思ったより混んでいなかったです。
受付してとりあえずテントを建てます。今日はこれ以上行動しないということで同行者は即寝始めました。
しかしここから事件です。
同行者が寝ながらこう言います。「ガスボンベを忘れた」と。は??
2人用テント1張りなので食事は一緒にということでガスボンベは同行者に任せてあります。それを忘れたと。
明日もあるのにカップ麺やアルファ米を食べられないと??意気消沈です。
小屋によってはお湯を買えたりするので、一応聞きに行きます。
「提供してないです」、ですよね…
パンとか携帯食料で1晩なら持たせられるので、今夜はギョニソかあ…とか考えていました。
そしたら小屋の人が声をかけてきて、「ガスボンベは???」
「同行者が持ってくる予定でしたがガス缶を忘れたようで…」
「うーーん、ちょっと待ってくださいね」
なかで何かしらやり取りがあったようなんですが、なんとお湯を分けていただけることに…(100円お支払いしました)
ありがたいと思う一方、迷惑をかけてしまう展開になってしまいひどく後悔しました。
遭難で警察消防に迷惑かけるのと同等の考えで、山では自己責任ですし他の人に迷惑をかけてはいけないと考えています。特に自業自得の場合であればなおさら。
さらに、少し後になって気づいたんですが、カップ麺もアルファ米も常温水で戻せます。必ずお湯である必要はないんです。
準備不足、とっさの機転もきかず、結果的に小屋の方にご迷惑とお手数をとらせてしまったこと、深く反省しています。
すみませんでした。
ご厚意により、夕食は予定通りのものを食べられました。ありがとうございました。
2日目
朝5時前に起きます。周りに10数張りあったテントも半分くらい。みんな3時台には動いていました。
とりあえず荷物はそのままで編笠山に登りました。
コースタイム通り40分程度です。
天気予報通り明け方は少し晴れでしたので、周りは見渡しがよく、なにより雲海です!初めて見ました!
これは高山じゃないと見れない感じでテンション上がります。
むしろこの時期で雨上がり(夜中に少し降ってました)だから見れたのかもしれません。
カンカン照りの快晴の眺望もいいですが、これもまた魅力的な景色です。
長めの休憩で景色を楽しんで、下山します。
青年小屋からの岩場で、ぼくらと同じように観音平から権現岳を経由してきた2人組と会話しました。
まだ登山歴1年で八ヶ岳も初めてでチャレンジでしたと話すと、まだまだこれから!いい装備に買い替えたり試行錯誤してるときが一番楽しいと、励みになります。
テン場に戻り朝食にします。
出発前に仕込んでおいた常温水で戻したカップ麺です。ふぐ味、美味い。
テントをたたんで帰ります。
テン場の奥に水場への入り口がありますが、それが西岳への道でもあります。
すこし下ると水場、そのよこに道が伸びています。
湿って苔生した森の中を進みます。激しいアップダウンはありません。歩きやすいです。
1時間かからないくらいで西岳に到達です。1パーティいました。
残念ながらこの時間西岳からは景観は無く…。そそくさと下山に向かいます。
西岳から富士見高原までの下りは非常になだらかで、かつ道は広く歩きやすいです。
登りだとダラダラしていて退屈に思うかもしれないです。
林道編笠線という砂利の林道に合流するところがチェックポイントの1つです。
草が生い茂っていてバリバリ現役の道ではなさそう。
そこからさらに下るとまた砂利の林道に合流します。地図だと黒の実線と交差しているのはこっちです。
こちらの方がまだ轍を感じます。
そこからさらにさらに下るとまたまた砂利の林道に合流します。地図だと道路の白い道ですね。
ここははっきり使われているのが分かります。
すこし進むと不動清水という湧き水ポイントに合流します。
編笠山方面への分岐でもあるので、ベンチやトイレもあります。長めの休憩をとりました。
そこからは工事車両が利用している(砂防ダムの整備などをしているようです)道をほとんど道なりで進みます。
登山カードポストが見えてくるとゴールです。予定通り11:30に下山できました。
そのあとは富士見高原にある鹿の湯という日帰り温泉(さっきのポストから1キロちょい歩きますが)に行き、
タクシーで小淵沢駅に戻って有名な立ち食いそば「丸政そば」で名物の山賊そばをいただきました。おすすめです。
あと小淵沢駅前の商店で北杜シャルドネ2022の白ワインを買いました(ワイン大好き)
新札で会計したら店員さん喜んでました笑
今回は初の2500mオーバー、初のテント泊ということでほどよい難易度の八ヶ岳にしました。
手ごたえはありましたが、やはり10kg超える荷物は少ししんどいです。脚というより全身のバランスが悪いので上半身をもう少し鍛えようと思います。
あと事前準備ですね今回の反省は…。宿泊は装備1つ欠けると致命傷になりかねないので、チェックリストを用意するなどして対応します。
それと2700まで高度を上げましたが、高山病のような症状は無かったです。体質の問題は無さそうです。
山自体は、さすがほぼ長野、涼しい気持ちのいい気候です。
人気の山域ですから登山道は明瞭で歩きやすく、急登はそこまでなく難易度は低いです。
朝6時にスタート切れるなら、今回のコースでも軽装日帰りできそうです。
景色は、梅雨にきてしまったのであいにくでしたがその代わりに雲海が見れました。
春先や秋だと晴れで気温もちょうどいいかも。
次は赤岳・阿弥陀岳、横岳あたりを制覇したいですね。



























































