• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

至仏山 やっぱり滑った蛇紋岩

至仏山( 関東)

パーティ: 1人 (chall 25 さん )

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

晴れ

利用した登山口

鳩待峠  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 戸倉第2駐車場より乗合タクシー (詳細は本文)

この登山記録の行程

鳩待峠(06:37)・・・山ノ鼻(07:21)[休憩 3分]・・・至仏山(10:02)[休憩 20分]・・・小至仏山(11:04)[休憩 23分]・・・オヤマ沢田代(11:42)・・・鳩待峠(12:34)

コース

総距離
約10.5km
累積標高差
上り約907m
下り約907m
コースタイム
標準4時間45
自己5時間11
倍率1.09

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

つるんと滑って転倒。
思いっきり膝を打ちました。しばらく動けませんでした。
真下のハイカーさんが登るのをやめて静止画のよう。動きを止め、私を見上げていました。

打撲だけのようです。
進路を塞いでいることへの申し訳なさと、
心配されているこの状況を払拭したい思いが湧いて、痛いのをがまんして起きました。

頂上へはまだまだ。
以後、足元が不安な場合はどこかに手を置いて、3点支持で進むようにしました。
「滑る」とは事前の情報でインプットしてありましたが、実際に起きて実感します。


〇その「蛇紋岩」について

 追記で書いておこうと思いましたが、
 このサイトを見ていたら「ラヴィ08 さん」の記事にありました。
 2020年の登山記録です。
 
 ・蛇のような文様が見られる。
 ・泥の乾いたような色をしている。
 ・多くの人が踏むことで黒光りしている。等。

 頂上へ続く「階段」についても詳細に記録され、
 まったく同じことを感じましたので、ここで改めて書くまでもないと思いました。
 ご覧ください。https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=203735
 

〇登山道について

「山の鼻」から至仏山に至る東面登山道は、一方通行です。
 登りオンリーです。
 ※森林限界あたりまでなら往復もOKらしい。

 下りで使うことが禁止されたのが2008年から、とのこと。
 事故が多かったのでしょう、納得のルールです。

 もう一つ禁止の理由があるそうで、それが植生保護。
 歩きやすいところを求めて道の脇に踏み込んでしまうとどうなるか。
 道が広がってしまうか、新たに道ができてしまいます。

 入山規制があって7月1日前後の「山開き」までは登れません。
 雪が残っており、危険度が格段に増すうえに登山道自体が不明確。
 適当に歩かれたら植生がダメになります。なるほど、なるほど。


〇植生保護のわけ

 至仏山は蛇紋岩が隆起してできた山で、
 その蛇紋岩に含まれるMgイオンの働きで他地域からの植物の侵入が難しいのだそうです。
 この特異な環境での植生は保護されて然るべき。
 納得です。
 
 ・・・てな具合で調べていたら
 「蛇紋岩米」という特別栽培のコメがあることを知りました。
 今回も山にまつわるいろいろを知ることができました。

 
〇その他(アクセスの件)
  前泊しました。
  食事なし、風呂なしで3500円というロッジを見つけ予約しました。
  戸倉までは2Kmない立地です。

  温泉施設は5kmほど沼田方向へ戻るとありますが、
  夕飯を済ませたら外はすでに真っ暗。面倒にも思えて行きませんでした。

  夜が更けるにつれ気温がぐっと低くなりました。(風呂に行けばよかった。)
  この日、車中泊をしていたら寒くて大変だったと思います。

  4時に起床。
  レンジでご飯を温めて朝食。戸倉の第1駐車場へ向かいました。

  朝の6時前にもかかわらず、「満車」の看板。うっそ!
  坂を上がって第2駐車場へ。
  こちらは余裕で停められました。駐車料金は1000円です。

  鳩待峠へは6時30分発のバスを予定していましたが、
  第2駐車場発の乗合タクシーが待機しており、定員になり次第発車でした。
  待ち時間ゼロでした。 
  乗車券(バス・タクシー共通券)は片道1300円です。


〇追記(更に調べてみた)

1.深田久弥著「日本百名山」から

 <山の名前について>
 ・寛文6年(1666年)会津風土記に「至仏山」、
  安永3年(1774年)上野国誌に「四仏山」とあり、利根側では「岳倉山」と呼ぶ。

 <深田氏の山行について>
  登頂は1926年。(登山ブームの到来は1960年代)
  藤原地区(水上高原スキーリゾートのある辺り)から利根川を遡り、狩小屋沢を登り詰める。
  つまり、
  西側から沢登りを始め6時間をかけて登頂。
  藪漕ぎをしながらけもの道を進んだと思われます。
  下山はムジナ沢を下りていってました。ワイルドです。

  一人も出会わなかった、とあるので登山道はあったかもしれません。
  氏の生まれが1903年。23歳のときの挑戦だったようです。
  単独行ではなかったような感じが行間から察せられます。

  上梓をするために当時を振り返り書いたと思います。
  秋の尾瀬ヶ原を代赭色(たいしゃ色:褐色を帯びた黄色または赤色)と表現。
  食事や給水はどのようにされたか、記述はありません。

2.木道

 ・昭和30年以前は自由に歩けました。
  木道設置は昭和27年頃。歩きやすいようにするため。つまり「人のため」。
  観光ブーム到来により湿原の荒廃が問題となり「自然のため」へと整備が進みます。
  マイカー規制は1974年から。

 ・木道整備には担当があって環境省、群馬県、福島県、東京電力の四者。
  東京電力は20/65Kmを受け持ち、1964年から管理。
  今回歩いた「見本園~東面登山道」は群馬県の担当。

 ・木材は、長野県産カラマツ(長さ4m 幅50cm)。
  1971年より現地調達は禁止となっていました。

3.歌曲「夏の思い出」 江間章子詞 中田喜直作曲
  
 ・1949年6月13日、NHKラジオにて放送。レコードは1954年で、藤山一郎歌。
 ・小学校でも歌ったし、中学校の教科書にも出ていて歌いました。
  「夢見て咲いている」のところが3連符というリズムになっていて鮮やかに記憶にあります。
 ・そのミズバショウの花期は5月末から6月。
 ・「夏の思い出」なのにこれ如何に? なのですが、この花は夏の季語。
  作詞の江間章子は歳時記のことが記憶にあってタイトルにしたとの記事がありました。 

続きを読む

フォトギャラリー:13枚

すべての写真を見る

装備・携行品

登った山

至仏山

至仏山

2,228m

関連する登山記録

よく似たコース

至仏山 群馬県

尾瀬を代表する高山植物と展望の山 鳩待峠から至仏山へ往復 日帰り

最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
4時間
難易度
★★
コース定数
18
至仏山 群馬県

鳩待峠起点に山ノ鼻から高天ヶ原を経て至仏山に登り、鳩待峠へ 日帰り

最適日数
日帰り
コースタイプ
周回
歩行時間
4時間45分
難易度
★★★
コース定数
21
登山計画を立てる