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紅葉の甲斐駒ヶ岳・黒戸尾根 七丈小屋テン泊・2泊3日

甲斐駒ヶ岳( 南アルプス)

パーティ: 1人 (てんてん さん )

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行程・コース

天候

一日目 晴れ 七丈小屋気温12℃
二日目 晴れ 9時からガスが上がる 七丈小屋テン場、最低気温3℃ 甲斐駒ヶ岳山頂気温11℃
三日目 曇り 七丈小屋テン場、最低気温7℃

ちょっと経験の無い風の吹き方
二日目の深夜に無風状態から7mほどの風の塊が吹いてきてテントを揺らし落ち葉を舞い上げ何事も無かったように静まる事の繰り返し。
ある程度風のある時ならブローが入る事も有りますがこんな風の吹き方は初めての経験。
標高が高い為でしょうか?

利用した登山口

尾白渓谷駐車場  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 尾白川渓谷駐車場 無料 綺麗なトイレ有り 

この登山記録の行程

【1日目】
尾白渓谷駐車場(06:09)・・・笹ノ平(08:56)[休憩 10分]・・・刀利天狗(11:53)[休憩 17分]・・・五合目小屋跡(13:13)[休憩 13分]・・・七丈小屋第1(14:45)

【2日目】
七丈小屋第1(07:12)・・・八合目(08:04)[休憩 9分]・・・甲斐駒ヶ岳(09:16)[休憩 54分]・・・八合目・・・七丈小屋第1(12:21)

【3日目】
七丈小屋第1(07:20)・・・五合目小屋跡(08:15)[休憩 8分]・・・刀利天狗(09:11)[休憩 9分]・・・笹ノ平(11:00)[休憩 7分]・・・尾白渓谷駐車場(12:52)

コース

総距離
約18.0km
累積標高差
上り約2,695m
下り約2,695m
コースタイム
標準15時間10
自己17時間10
倍率1.13

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

甲斐駒ヶ岳・黒戸尾根 グレーディング6D
何時しか歩いてみたい日本三大急登の黒戸尾根。
黒戸尾根は階段が延々と続く尾根とのイメージで躊躇していましたが調べてみれば階段が続く訳では無く梯子に鎖場、岩場と有るようでグレーディングは6D
遅咲きのハイカーと致しましてはこの先は体力も落ちるばかりかとこの辺でチャレンジとなりました。
とはいえ通常はテン泊でも1泊2日の工程かと思いますが日没時間も少しずつ早まり、私の足ですとほぼ日没時に下山となりますので余裕をみて七丈小屋に連泊といたしました。(通常はコースタイムの1.0でテン泊装備時は1.2で計画しております)
また、下山も時間的余裕が有りますの膝負担とならぬよう慎重に降り無事下山となりましたので、私的には之で良かったのかなと思います。  

黒戸尾根
3合目までは普通の登山道で刃渡りの鎖場から4合目の刀利天の手前が梯子・鎖場の連続となります。
5合目の屏風岩から七丈小屋までが急登で梯子に鎖場でした。
9合目の鳥帽子岩辺りから急な岩場の連続で甲斐駒ヶ岳となります。
高度感としては刃渡りの鎖場は緩やかな斜面の方に鎖と踏み跡となっていますので良く見なければさほどでは無く、屏風岩の辺りは高度感が有る場所かと思います。
また、鎖場や梯子は登るより下りる方が難しいかなとも思いましたが足場がしっかりしている事も有り、問題は有りませんでした。
全般的には急登が永遠に続くと言う訳では無く、緩急有る登りの感じでした。

紅葉の様子は笹ノ平1470mでカエデが一本だけ紅葉していましたが緑の森です
2000m辺りからナナカマドやカエデの紅葉、広葉樹の黄葉が見られるといった感じでした

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一日目 七丈小屋まで
総距離約7.4km 累積標高差上り約1,762m 下り約172m
コースタイム 標準6時間40分 コース定数 32

二日目 七丈小屋から甲斐駒ヶ岳ピストン
総距離 約3.3km 累積標高差 上り約761m 下り約761m 
コースタイム 標準4時間10分 コース定数17

三日目 七丈小屋から下山
総距離 約7.4km 累積標高差 上り約172m 下り約1,762m
コースタイム 標準4時間20分 コース定数13

・・・・・・・・・・・・・・・・・
合目と各標高

竹宇駒ヶ岳神社 770m
一合目 竹宇口 1270m
笹ノ平 1470m
二合目 三十三番 馬止観音 1600m
三合目 口ノ摩利支天 1740m
四合目 刀利天 2070m
五合目 屏風岩 2140m
六合目 不動岩 2245m
七丈小屋 2370m
七合目 七丈嶽 2430m
八合目 御来迎場 2461m
九合目 鳥帽子岩 2800m
甲斐駒ヶ岳 2967m

・・・・・・・・・・・・・・・・
梯子の数(数え間違えているかもしれませんが大体このぐらい有り、大方4-5mで長いのが一本)
3-4合目 梯子7 刃渡りの鎖場
5-6合目 梯子11
6-七丈小屋 梯子7
梯子は樹脂の横棒で安定感が有りました。(脇に昔の階段が有りましたが丸太を番線で止めた物でアレだったらちょっと怖いかも)
鎖場もステップが刻まれており楽でした

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背負った荷物
ご来光を見ようかとチェンスパイクもお守りで入れたり氷点下近くまで下がる事を考えシュラフカバー等も入れたりで計ってみれば15.5kg(水1L含め)之はちょっとキツイので防寒着やパンツをダウンに交換したりして14kg、之にコンビニでパンとポカリなどを入れたので15kgぐらいに収まったはずです。(生米とレトルトが重いとは思いますが之は外せません、あと、着替えも入ってます。)

テント泊装備
60Lザックにザック込で15kgぐらい(水1.5L含め)
シュラフはイスカ450ショート(スリーシーズンシュラフとしては温かい方)でモンベルのダウンパンツを履いて寝たが一日目は3℃、二日目は7℃有ったのでオーバースペックで暑いぐらいでした。
マットはサーマレストZライトソル、フロアシートとしてエマージェンシーシートのような薄手のカサカサしない物を敷いてます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
七丈小屋のテン場
一人1000円
七丈小屋から短い梯子を登り登山道を5分ほどの場所に有り整地されたフラットな地面で花崗岩の砂地で岩などは無し
ペグは足で踏めば容易に刺さります
水場は小屋前で豊富に頂けます
眺望は正面に鳳凰三山とその脇に富士山が望めます。上の段のテン場からは八ヶ岳も眺望できます
朝日はテン場の上から望めます
DOCOMO 4G の電波は良く受かります。
難点はトイレに小屋まで行かないと駄目なことで、何往復したことか(男女兼用の洋式ポットンが3つ)

個人メモ:ガス消費量71g

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
女性陣が凄かった

一日目
七丈小屋の小屋番さんに今日は誰も来ないだろうから好きな場所に張っていいよと言われたが後から縦走のおねーさん到着
二日目
天候が崩れるので今日は絶対にボッチ泊かと思えば甲斐駒から戻るとテントが張られていて甲斐駒ピストンに出発、翌日は日の出と共に下山
三日目
小屋泊の方がご来光を観に3時に出発

男性陣は
日没ギリにヘトヘトで小屋に到着
なお、名誉のため3名は私より先行で小屋に到着しています。(恐らく2名は私より年配の方)
そしてトレランの方がやはりいるのね。因みに黒戸尾根最速タイムは1時間55分だそうです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最後に、ルート整備されている方々に感謝です。

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フォトギャラリー:91枚

竹宇駒ヶ岳神社で安全登山を誓い出発

サラシナショウマ

ダイモンジソウ

一合目 竹宇口 1270m 合目事に有り標高も書かれておりますので七丈小屋まで1100m頑張るぞ、となります。

樹林帯を進みますが木々の間から甲斐駒ヶ岳

笹ノ平、1500mほどの標高ですがカエデが一本だけ紅葉で緑の森です

広葉樹の黄葉

樹林帯の掘れた笹の道を進みます

三合目 口ノ摩利支天 1740m この辺りまでは普通の登山道です

最初の鎖場、刃渡りの鎖場。緩やかな斜面の方に鎖が有りますのでさほど高度感は有りません

序盤スタート。私は黒戸尾根はこのイメージでしたので階段が続く尾根で膝に悪そうで躊躇していましたが実際は階段では無く梯子だったのですね。

急登が続きます

四合目 刀利天 2070m に到着

ナナカマドの紅葉

ずっと急登が続くわけでは無く、緩やかになる場所も有ります。

五合目 屏風岩 2140m ここは鞍部となりますが少し手間に平らな場所が有りましたのでそこが五合目小屋跡だったのかと思います。

そして本番のアスレチックコースのスタートです。

良く整備された樹脂の横棒階段ですので不安は有りません

木々の間から

この橋は高度感は有りません

鎖場もステップが刻まれておりますので登りやすかったですがココは最初の一歩から次を暫し悩んでしまいました。

急登が続きます

到着、七丈小屋 2370m。正直ほっとしました。

テン場は小屋から登山道を進み5分ほど

正面に鳳凰三山と富士山が望めます

食材、生米とレトルトカレーに菓子パン類

今回も真面目に米を炊きました

夜は夜景が少し見えます

朝焼け

おはようございます

テン場の周りも紅葉しています

北アルプス方面

八合目 御来迎場 2461m

ステップが刻まれた鎖場。この鎖たったと思いますが下のプレートに結婚記念と有りました。

ゴゼンタチバナの実かな

この先、岩場の急登

ヤマハハコは終了

コケモモ

九合目 鳥帽子岩 2800m

甲斐駒ヶ岳山頂に到着

到着して直ぐにガスが上がってきてしまいました

少し降りるとガスも少なくなり

月明かりの雲海

朝焼け

おはようございます

上の段のテン場から八ヶ岳

下山開始

古い梯子が横に有りましたがコレだったら怖いかも

最後の刃渡りの鎖場

後はひたすら降りるだけ

シロヨメナ

この土留の階段がなかなか良いのでは、段差も少ないですし脇を歩かれ荒れることも無いかと。

アキノキリンソウは終盤

まだまだどんどん降ります

おつかれさまでした。

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装備・携行品

レインウェア ヘッドランプ 地図 コンパス ツエルト ホイッスル
医療品 非常食 GPS機器
【その他】
熊鈴
水1.5L
ココヘリ
ヘルメット

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登った山

甲斐駒ヶ岳

甲斐駒ヶ岳

2,967m

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