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北アルプス 蝶ヶ岳から霞沢岳へ

蝶ヶ岳、大滝山、霞沢岳( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 1人 (犬山好人 さん )

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行程・コース

天候

晴れ~くもり

利用した登山口

上高地バスターミナル  

登山口へのアクセス

バス

この登山記録の行程

【1日目】
上高地バスターミナル(13:35)・・・河童橋(13:40)・・・明神(14:34)・・・徳沢(15:15)

【2日目】
徳沢(06:00)・・・横尾(06:57)[休憩 8分]・・・槍見台(07:38)・・・横尾分岐(10:24)・・・蝶ヶ岳(11:00)

【3日目】
蝶ヶ岳(06:18)・・・鍋冠山・小倉分岐(07:32)・・・大滝山(07:53)・・・大滝槍見台(10:26)[休憩 10分]・・・明神見晴(11:03)・・・徳本峠(12:35)

【4日目】
徳本峠(05:46)・・・ジャンクションピーク(06:36)・・・K1(08:09)・・・霞沢岳(08:46)[休憩 17分]・・・K1(09:43)・・・ジャンクションピーク(11:31)・・・徳本峠(12:06)[休憩 48分]・・・明神(14:11)・・・河童橋(15:10)

【5日目】
河童橋(06:46)・・・上高地バスターミナル(06:51)

コース

総距離
約43.7km
累積標高差
上り約3,658m
下り約3,658m
コースタイム
標準23時間5
自己21時間3
倍率0.91

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

 今夏の北アルプスは蝶ヶ岳から徳本(とくごう)峠を経て霞沢岳へ至るルートを選んだ。ここは上高地でも最も人が少ないエリアだろう。蝶ヶ岳と霞沢岳はほぼ同じ標高、この間を歩く距離は約16kmで累積標高差は1500m、霞沢岳から先の登山道はなく徳本峠との往復になる。
 徳沢からの長塀尾根は以前に歩いたので、今回は横尾から登ることにした。ただし初日に横尾まで行くと、いきなり急登から始まってしまう。徳沢から横尾までの1時間をウォームアップとして、急登に備えることにした。

【バスターミナル~徳沢】
 6月の大雨で発生した六百沢の土石流がまだ危険な状態のため、梓川左岸道の小梨平・明神間で通行止めが続いていた(10月12日から開通)。迂回路の右岸遊歩道には観光客も多く、日曜ともあって混雑していた。木道の周りの地面が踏み固められ、元の状態に戻るにはかなりの期間を要するのでは。車道を歩くようにすればいいのに。

【徳沢~蝶ヶ岳】
 徳沢からの長塀尾根も急登だが、地図を見ても判るとおり横尾からの急登はそれを上回る。ほほ同じ標高を7割の距離で登ることになる。西向きの樹林帯なので日影となる午前中早めがよい。
 蝶ヶ岳のテント場は東西に見晴らしが効き、槍穂を見るか夜景を見るか場所選びに迷ってしまう。風はけっこう吹きつけるので、強風のときは山頂寄りのくぼ地が灌木もあってよいだろう。地面は尖った小石が多く、この点もアルプスのテント場では注意すべき。トイレ代は幕営料に込み、飲用水はヒュッテで購入する必要がある。また昼食そして夕食も利用することが出来るらしい。

【蝶ヶ岳~徳本峠】
 ほんとうは大滝山のテント場を利用したかったのに、大滝山荘はすでに今期の営業を終了しており、通行する人もほとんどいないはず-出会ったのは0人。蝶ヶ岳からいったん標高を下げ、同じくらい登り返して大滝山北峰に着く。山頂部がテント場となっており、ハイマツに囲まれた5~6張分の広さがあり展望も良い。南峰との鞍部に位置する大滝山荘まではさらに数分かかる。南峰からほどなくして片側が切れ落ちた草つきのトラバースがしばらく続く。それほど高度感はないが油断できない所だ。やがて森林帯へ向けて下って行く。ここまで来て、歩く人が少ないルートで閑散期なのによく整備されていると感じる。思ったより道幅は広く、槍見台まではしっかり草刈りもされていた。大滝山荘の方が小屋締め前後に草刈りをされたのだろう。そもそもこの中村新道は大滝山荘を開業した中村喜代三郎が拓いたのだった。
 登山道が平坦になるにつれて泥濘(でいねい=ぬかるみ)が多くなる。秋のこの時期でも地面が緩くぬかるんで、雪解けや雨期にはかなり歩きにくいだろう。けれどもそれは水と有機物が豊富だということで、この森の豊かさを象徴している。さすがに歩き疲れてきた頃、ようやく樹々の間から徳本峠小屋が見えてきた。テント場は要予約で、トイレ代は別。明神側の水場は荒れて利用できなくなり岩魚留側の水場は往復40分と遠く、飲用水は小屋で購入させてもらう。以前来た時は静かでベテランが利用する印象だったが、この日は賑やかな女性パーティがテント場の空気を支配していた。

【徳本峠~霞沢岳】
 秋らしくない暑いほどの快晴のもと、身軽な装備で霞沢岳を往復する。こちらもぬかるんだ所があり、登っては下るを繰り返して山頂を目指す。多くは整備された樹林帯だがロープ場あり岩場あり、稜線に出れば明神穂高が迫ってくる、変化に富んだ飽きのこないルートだ。上高地から日帰りの人もいるようだったが、距離・時間が長いうえに疲れた下山時にも容赦なく登り返しが待っている。単純に登って降りてくるのとは少し違うことに留意しておきたい。気温がなかなか下がらない今年の秋は、紅葉の最盛期はまだ先のようである。

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装備・携行品

登った山

蝶ヶ岳

蝶ヶ岳

2,677m

大滝山

大滝山

2,616m

霞沢岳

霞沢岳

2,646m

徳本峠

徳本峠

2,135m

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