行程・コース
天候
晴れ時々、雪
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
新東名の「新静岡IC」を出て、左の「井川・静岡市街」に向かいます。突き当りの「新東名入口」交差点を左折して、県道27号線から29号線(安倍街道)を「安倍川」に沿ってひたすら北上します。「コンヤ温泉」を過ぎ「赤水滝」の先の「大谷崩」の小さな看板で左折します。狭い舗装路を進み途中の分岐を左折してダートを下ると左の河川敷に台可能な未舗装の「西日陰沢」駐車場に着きます。「新静岡IC」から約36km・60分です。24Hトイレは「コンヤ温泉」に入ったら左にあります。
この登山記録の行程
「山伏」西日陰沢駐車場(05:25)・・・「大谷崩」駐車場(06:35)・・・扇の要(07:05)・・・新窪乗越(08:40)・・・「大平沢ノ頭」山頂(09:20)・・・「逢沢ノ頭/不寄山」山頂(10:15)・・・「山伏」山頂(12:10)[昼食 20分]・・・蓬峠(13:45)[休憩 10分]・・・巨石(14:20)・・・「山伏」登山口(14:50)・・・「山伏」西日陰沢駐車場(15:10)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
南アルプス南端の「山伏(やんぶし)」は2,000mを超えるため、安倍東山稜の最高峰です。
多くの方は西日陰沢駐車場からピストンしますが、今回は日本三大崩れの「大谷崩」を
登って左回りで縦走しました。このルートは6年前に右回りで同じ雪山を縦走しています。
冬の暗い時間にスタートして車道を1時間登ると明るくなり「大谷崩」登山口に到着です。
緩い勾配のガレ場を数回乗り越えて登ると、「扇の要」に着いて、「大谷崩」の急斜面に
取付きます。予想が大きく外れて「大谷崩」には雪がありません。雪が無い急なザレ場は
滑って、非常に危険な状況です。登山道は無い「大谷崩」ですが、先人たちの踏み跡が
薄くあるので転倒注意で丁寧にトレースしながら登って行きます。「大谷崩」登山口から
約2時間で660m登ると、稜線上の「新窪乗越」です。なんと稜線はいきなりの雪山です。
小雪が降り始めた中でアイゼンを装着して、稜線を西に向かいますが、だんだん積雪が
深くなります。雪と岩のミックスの痩せ尾根を楽しく進み、1座目「大平沢ノ頭」を超えると
稜線は広い雪原に変わります。当然ながら登山道は無いので雪の吹き溜まりを想像して
避けながら進みますが、だんだん足を落とすことが多くなり、ついにラッセルが始まります。
若干汗をかきながら深雪を蹴散らして進み、途中でよせばいいのにグレーピークである
「逢沢ノ頭/不寄山」に取付くと、雪でまともに登れない状況になりました。木につかまり
ながらピークを越えて、目的の「山伏」に向かいますが、さらに雪がヒザ上の深さになり
動けなくなって、あちこちで引き返してルートを探す、ラッセルが続きます。多くの時間を
費やしながら、トレースが無い標高2000m前後の南アルプスの雪の山で、黙々と1人で
積雪60cm超のラッセル中でした。突然ストックのストッパーが壊れ、ハードなラッセルの
疲労で足がつって、動けない状況で降雪が激しくなった時は、さすがに「遭難」の予感が
しました。しかし、今回の装備は厳冬期のフル装備で、まだネックゲイターは装着してなく
雪山用のハードシェルも温飲料等もザックの中だったので、余裕が心を支えていました。
雪の稜線を3時間半かけて、何とか「山伏」山頂にたどり着いたら、ご褒美に天候が回復
しました。良い天気の山頂で昼食をしてから南の西日陰沢駐車場に下山を開始しますが
このルートは多くの方がピストンするメインルートなので、トレースもあり、雪は踏み固め
られてアイゼンが効きます。やっと登山者とすれ違いながら下って行きますが、雪が薄く
なっても落ち葉の下が凍っているので、中々アイゼンが外せません。「巨石」まで下って
アイゼンを外しました。今日の「てんくら」はAでしたが、鎌倉でも日中に雪が降りました。
フォトギャラリー:57枚
装備・携行品
| シャツ | アンダーウェア | ソフトシェル・ウインドシェル | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 |
| レインウェア | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
| 予備電池 | タオル | 帽子 | グローブ | 地図 | コンパス |
| 腕時計 | カメラ | ナイフ | 修理用具 | ツエルト | 健康保険証 |
| ホイッスル | 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | トレッキングポール |
| GPS機器 | ライター | アウターウェア | オーバーパンツ | バラクラバ | 雪山用登山靴 |
| アイゼン | ビーコン |





























































