行程・コース
この登山記録の行程
乾徳山登山口(08:42)・・・登山道入口(08:53)・・・国師ヶ原(10:19)・・・月見岩[休憩 10分](10:52)・・・乾徳山[休憩 60分](11:58)・・・国師ヶ原[休憩 20分](14:25)・・・乾徳山登山口(16:13)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
いつもは単独行だが、ロッククライミングをやっている旧友と晩秋の乾徳山を楽しんできた。乾徳山に登るのは36年ぶり。樹林帯、カヤト、頂上付近の岩場と変化に富んだ登山が楽しめる。
<樹林帯、カヤト、岩場の三通りの楽しみ>
徳和集落から20分ほどで登山口。ところどころ紅葉(標高1100メートルくらいまで)が残る樹林帯を登り、視界が開けたらカヤトが広がる国師ヶ原。ここから先は大きな岩が目立ち始め、月見岩で稜線上に出る。傾斜もきつくなり、巨岩が真っ二つに割れた髭剃り岩を経て、2か所ほど鎖場が出てくる。
<山頂直下の岩場には迂回路もあり>
最初の鎖場は高さ7mほどの旗立岩で、少し高度感はあるが岩に凹凸がありスタンスは豊富。一枚岩である鳳岩(杖棄岩と記述するガイドブックもある)にかかる二つ目の鎖場は、高さ20メートルはあるだろうか。ほぼ垂直に切り立っているが、クラックや足場はあるので鎖を補助程度に使って落ち着いて登ればよい。一緒に登った友人は、出戻り登山者がおっかなびっくり大キレットを通過していた日に滝谷を登っていたクライマーで、彼に恥ずかしいところを見せられないと気負うとかえってぎくしゃくしてしまい苦笑。なお、鎖場が心配であれば、鳳岩を迂回して山頂に達する道の標識もあったので、そちらを進めばよいのだろう。
<山頂から国師ヶ原へは来た道をそのまま戻るのがいいかも>
あいにく天気は曇りで展望はあまり良くなかったが、岩場の山頂は開放的で気分がよい。下山路は、水のタルに進み山頂を巻きながら下る。しかし、このルートは大きめの岩がごろごろ転がっている急斜面で気が抜けず、段差も大きく歩きにくい。これまで歩いた道でいえば、少し大げさだが燧ケ岳のナデ窪や前穂高の岳沢をずっと短くした感じだろうか。昭文社の「2014年版山と高原地図 金峰山・甲武信岳」には「下山道」として示されているものの点線扱いなのは、このあたりが理由なのかもしれない。みれば山頂付近にかなりいた登山者も、来た道をそのまま戻っていったのか姿を見かけない。ピンクテープは巻かれているが、落ち葉のせいもあり踏み跡もややうすい。山頂から鳳岩を迂回する前述した道(山頂にも迂回路の指導標があった)を経て、元来た道を引き返すのが一般的なのかもしれない。率直に言って、下山には向いていないと感じた。
ようやく傾斜が緩むと国師ヶ原で、高原ヒュッテの前に出る。2014年版の昭文社の「26金峰山・甲武信」には、「荒廃」と記述があるが、最近手が入れられたようで、あたらしい床が張られ、きれいなバイオトイレも利用できる避難小屋になっている。
国師ヶ原からは、道満尾根を徳和峠に下る。害獣除けのゲートを経て徳和集落をもとの駐車場へ。
今回は、登山の楽しみ方を広げるために寝袋なども購入して、高原ヒュッテに泊まり、鍋を囲む予定だったのだが、日曜日に天候が崩れそうだということで、車中泊と下山後の鍋に変更。楽しかったので、全て良し。
<少々騒がしくてごめんなさい>
芋づる式に次々と思い出される昔話や、互いの近況、最近考えていることを旧友と語り合いながら山道を歩いた。周りには騒がしく映ったかもしれない。普段は単独行で、にぎやかにおしゃべりしているパーティーを見るとわずらわしく感じたりもしてきたのだから、我ながら勝手なものだ。これからは友達と楽しく歩いたことを思い出して、にぎやかなパーティーを少しはほほえましく思えるかもしれない。
山梨県の山のグレーディング、3C
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