行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
バス
その他:
<行き>JR相模湖駅から湖21系統三ケ木行きバスで石老山入り口
<帰り>やまなみ温泉バス停より藤野駅行きバス
行き帰りとも今回利用したバスは本数が多いが、石砂山最寄りの篠原、菅井下ともに土休日はバスの運行がないので注意。
この登山記録の行程
07:10 石老山入口 - 07:40 顕鏡寺 - 08:30 石老山 - 09:29 篠原 - 10:27(休憩30分) 石砂山 - 11:43 470m地点 - 12:08 菅井下 - 12:45 やまなみ温泉
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
この季節にだけ見られる「春の女神」ギフチョウを探して、石老山から石砂山を歩いてきた。暖かい日差しに誘われて舞い飛ぶチョウ、萌え始めた新緑、春の里山を楽しんだ。
<春の女神、ギフチョウに会いに行こう>
20年ぶりに再開して、若い頃ならやらなかった花を愛でる山登りもするようになった。今回は、春の一時期だけ姿を現わすギフチョウが飛ぶという石砂山(いしざれやま)を登ってきた。計画上のポイントは、ギフチョウの現れる時期を見定め、飛ぶ時間帯に山頂に到達していること。少し調べてみて驚いたのだが、何気なく見ている蝶にも活動時間やパターンがあること。そして登山を趣味とする人同様、蝶を愛でる人の情熱の熱いこと。ギフチョウは、日が当たって2-3時間が一番活動する時間帯だそうだ。従って午前10時くらいが観察に都合が良いらしい。また最盛期は、その地域の桜が満開になる時期にほぼ一致するのだそうだ。それから、蝶が飛ぶのは、晴れた暖かい日らしい。この珍しくなってしまった蝶には、漫然と登ったのでは出会えないのかもしれない。
<計画上のポイント>
この地域は公共交通の利用が困難だ。最寄りの登山口にアクセスするバスが、土休日にはないのだ。10時頃に山頂に立つためにはどうしたらいいか?さらには、登山後にやまなみ温泉を楽しみたい。以上を踏まえたのが、今回の計画だ。隣の石老山の登山口にはJR相模湖駅からバスの本数が多い。そもそも登山としては距離が短すぎるので、石老山登山を組み合わせる。
<石老山から篠原>
コースは自体は、技術的にも体力的にも多くの人に問題のない典型的な低山登山だ。石砂山の山頂周辺など急な部分があるので、そこだけ注意すればいいだろう。石老山で累々たる巨岩に驚き、山頂からの丹沢や富士山の眺めを楽しみ、春爛漫といった静かな篠原の里にいったん降りる。
<篠原から石砂山>
そこから石砂山登山口に取り付き、登り返す。花がたくさん咲く山麓には、すでに立派なカメラや三脚を構えた蝶や写真愛好家の皆さんがたくさんいる。石砂山登山口にはヒルに注意するよう促す看板と忌避剤が置いてある。しばらくいかにも出そうなジメジメした斜面で、なんだか足元がもぞもぞする気がする。今日に限って、いつもの登山靴はソールの張り替え中で、ローカットのハイキングシューズ。自分の小心を嗤いながら、何度か裾をまくって確かめてみるが、何もついちゃあいない。羽虫も出ていて少々うるさい。だが、そもそも蝶を見に来たというのに、他の虫には出てきてほしくないとは、我ながら身勝手なものだ。
薄暗いスギ林の中を行くと、登山道から少し下った斜面で親子が写真を撮っている。最初のギフチョウだ。山頂が近づくと明るい尾根道をひらひらと舞う姿があるが、動きが早いので一体何の蝶やら、まして撮影なんて出来ない。山頂に午前10時半ごろ着くと既に20名ばかりの方々がカメラを構えて待っている。確かに、山頂にはギフチョウやヒオドシチョウなどが沢山飛来し、蜜を吸ったり、恋の駆け引きか縄張り争いか互いに追いかけあったりしながら盛んに飛んでいる。私も見よう見まねで蝶が止まりそうなところを選んで、止まるのを待ち構え、静かにシャッターを切ってみる。なかなかうまくいかないが数枚を撮る。山頂でお昼ご飯をと考えていたのだが、人も多いし、なんだか蝶が憚られて、ストーブも出さずにパンと行動食で済ませて、山頂を後にする。時間のせいか、棲息分布のせいなのか、篠原ー石砂山の区間に比べて、山頂ー菅井下は見かけたギフチョウが少なかった。
<花粉症悪化で峰山を諦める>
実は、菅井まで下り、さらに峰山に登り返してやまなみ温泉に出る計画だったのだが、石老山のあたりから花粉症なのか目のかゆみがひどく、くしゃみも止まらない。頭もぼんやりしてきた。新緑や花、蝶も楽しんだことだし、今日はもういいかと車道をやまなみ温泉に向かう(徒歩40分弱)。しかしなんですな、山道なら歩くのは苦にならないが、車道歩きというのは退屈ですね。やまなみ温泉(利用料700円)では、満開の桜や山並みを眺めながら露天風呂が楽しめた。気持ちの良さにうたた寝してしまった。
ルート定数25.4、主観的グレード3A
フォトギャラリー:53枚
相模湖駅に降りるとまだ7時前だというのにお囃子が
石老山入り口から歩き始めると春たけなわの里山
石老山は巨岩があちこちに
石老山顕鏡寺
融合平見晴らしから相模湖
石老山山頂から蛭ヶ岳と富士山。道志川を隔てて南に丹沢山塊が広がる
ヤブレガサ?
篠原の集落が見えてくる。桜が咲き、のんびりとした話し声も聞こえる。
ヤマブキ
篠原の集落で見かけた廃屋。なんだか心惹かれる
石砂山の登山口に向かうと人だかりが
つくしのこ。春ですねえ
ミヤマセセリ?
山麓で蝶の写真を撮ろうと立派なカメラを手に待ちかまえるひとびと
石砂山の登山口。4月から9月にかけてヒルが出るとの警告と忌避剤が置いてある。ここからしばらくは、ジメジメした坂でいかにもという感じ。幸い、何事もなかった。
最初に見かけたギフチョウ。
明るい尾根道にひらひらとギフチョウが舞うのだが、なかなか撮影できない
ヤマツツジも開花している
萌える若葉。いい季節がまた巡ってきましたねえ
石砂山山頂への階段はなかなかきつい
これはなんだろう?
石砂山山頂からの丹沢の眺め 正面が焼山や黍殻山。左奥に見えているのは丹沢三峰だろうか。なかなかいい景色なのだが、山頂の皆さんのおめあては眺望ではなく、チョウ。
山頂にはギフチョウなどが集まり、盛んに舞い飛び、互いに追いかけあったりして時折止まる。どうやら蝶たちのお見合いの場のように思えた。
蝶の写真を撮る熱心な方々は、あらかじめ撮りたい構図、花との組み合わせを考えてカメラを構え、ひたすら待っているようだ。私はそばに止まったギフチョウを撮るので精一杯。
蝶が止まりそうな場所に陣取り、目の前に止まるのを待つというのが写真撮影のコツのようだ。
ヒオドシチョウ?
新緑が萌え始めた明るい尾根道を菅井の集落目指して下る。
ヤマツツジ
ヒトリシズカ?
まるで井戸端話でもしているように思えた
里に咲く花は、野山のそれとは違って艶やかですね。どちらがいいというわけでもありませんが・・・
一株から紅白の花が混じって咲いていた。園芸品種なのかもしれないけれど、こんな木もあるんですね
藤の花の蕾も膨らんでいました
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア | 登山靴 |
バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 予備電池 | タオル |
帽子 | グローブ | 地図 | コンパス | 登山計画書(控え) | ナイフ |
ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | ロールペーパー | 携帯トイレ |
非常食 | 行動食 | GPS機器 |
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