登山記録詳細

無雪期登山
参考になった 4
舞い飛ぶギフチョウと萌える新緑 石老山〜石砂山 (3A) 石老山、石砂山、やまなみ温泉(関東)
img

記録したユーザー

すてぱん さん
  • 日程

    2016年4月9日(土)

  • 登山口へのアクセス

    バス
    その他:<行き>JR相模湖駅から湖21系統三ケ木行きバスで石老山入り口
    <帰り>やまなみ温泉バス停より藤野駅行きバス
    行き帰りとも今回利用したバスは本数が多いが、石砂山最寄りの篠原、菅井下ともに土休日はバスの運行がないので注意。

  • 天候

    晴れ
    [2016年04月09日(土)の雨雲の位置を確認する]

この登山記録の行程

07:10 石老山入口 - 07:40 顕鏡寺 - 08:30 石老山 - 09:29 篠原 - 10:27(休憩30分) 石砂山 - 11:43 470m地点 - 12:08 菅井下 - 12:45 やまなみ温泉


総距離 約13.4km 累積標高差 上り:約1,174m
下り:約1,062m
この季節にだけ見られる「春の女神」ギフチョウを探して、石老山から石砂山を歩いてきた。暖かい日差しに誘われて舞い飛ぶチョウ、萌え始めた新緑、春の里山を楽しんだ。

<春の女神、ギフチョウに会いに行こう>
20年ぶりに再開して、若い頃ならやらなかった花を愛でる山登りもするようになった。今回は、春の一時期だけ姿を現わすギフチョウが飛ぶという石砂山(いしざれやま)を登ってきた。計画上のポイントは、ギフチョウの現れる時期を見定め、飛ぶ時間帯に山頂に到達していること。少し調べてみて驚いたのだが、何気なく見ている蝶にも活動時間やパターンがあること。そして登山を趣味とする人同様、蝶を愛でる人の情熱の熱いこと。ギフチョウは、日が当たって2-3時間が一番活動する時間帯だそうだ。従って午前10時くらいが観察に都合が良いらしい。また最盛期は、その地域の桜が満開になる時期にほぼ一致するのだそうだ。それから、蝶が飛ぶのは、晴れた暖かい日らしい。この珍しくなってしまった蝶には、漫然と登ったのでは出会えないのかもしれない。

<計画上のポイント>
この地域は公共交通の利用が困難だ。最寄りの登山口にアクセスするバスが、土休日にはないのだ。10時頃に山頂に立つためにはどうしたらいいか?さらには、登山後にやまなみ温泉を楽しみたい。以上を踏まえたのが、今回の計画だ。隣の石老山の登山口にはJR相模湖駅からバスの本数が多い。そもそも登山としては距離が短すぎるので、石老山登山を組み合わせる。

<石老山から篠原>
コースは自体は、技術的にも体力的にも多くの人に問題のない典型的な低山登山だ。石砂山の山頂周辺など急な部分があるので、そこだけ注意すればいいだろう。石老山で累々たる巨岩に驚き、山頂からの丹沢や富士山の眺めを楽しみ、春爛漫といった静かな篠原の里にいったん降りる。

<篠原から石砂山>
そこから石砂山登山口に取り付き、登り返す。花がたくさん咲く山麓には、すでに立派なカメラや三脚を構えた蝶や写真愛好家の皆さんがたくさんいる。石砂山登山口にはヒルに注意するよう促す看板と忌避剤が置いてある。しばらくいかにも出そうなジメジメした斜面で、なんだか足元がもぞもぞする気がする。今日に限って、いつもの登山靴はソールの張り替え中で、ローカットのハイキングシューズ。自分の小心を嗤いながら、何度か裾をまくって確かめてみるが、何もついちゃあいない。羽虫も出ていて少々うるさい。だが、そもそも蝶を見に来たというのに、他の虫には出てきてほしくないとは、我ながら身勝手なものだ。

薄暗いスギ林の中を行くと、登山道から少し下った斜面で親子が写真を撮っている。最初のギフチョウだ。山頂が近づくと明るい尾根道をひらひらと舞う姿があるが、動きが早いので一体何の蝶やら、まして撮影なんて出来ない。山頂に午前10時半ごろ着くと既に20名ばかりの方々がカメラを構えて待っている。確かに、山頂にはギフチョウやヒオドシチョウなどが沢山飛来し、蜜を吸ったり、恋の駆け引きか縄張り争いか互いに追いかけあったりしながら盛んに飛んでいる。私も見よう見まねで蝶が止まりそうなところを選んで、止まるのを待ち構え、静かにシャッターを切ってみる。なかなかうまくいかないが数枚を撮る。山頂でお昼ご飯をと考えていたのだが、人も多いし、なんだか蝶が憚られて、ストーブも出さずにパンと行動食で済ませて、山頂を後にする。時間のせいか、棲息分布のせいなのか、篠原ー石砂山の区間に比べて、山頂ー菅井下は見かけたギフチョウが少なかった。

<花粉症悪化で峰山を諦める>
実は、菅井まで下り、さらに峰山に登り返してやまなみ温泉に出る計画だったのだが、石老山のあたりから花粉症なのか目のかゆみがひどく、くしゃみも止まらない。頭もぼんやりしてきた。新緑や花、蝶も楽しんだことだし、今日はもういいかと車道をやまなみ温泉に向かう(徒歩40分弱)。しかしなんですな、山道なら歩くのは苦にならないが、車道歩きというのは退屈ですね。やまなみ温泉(利用料700円)では、満開の桜や山並みを眺めながら露天風呂が楽しめた。気持ちの良さにうたた寝してしまった。

ルート定数25.4、主観的グレード3A

登山中の画像
  • 相模湖駅に降りるとまだ7時前だというのにお囃子が
  • 石老山入り口から歩き始めると春たけなわの里山
  • 石老山は巨岩があちこちに
  • 石老山顕鏡寺
  • 融合平見晴らしから相模湖
  • 石老山山頂から蛭ヶ岳と富士山。道志川を隔てて南に丹沢山塊が広がる
  • ヤブレガサ?
  • 篠原の集落が見えてくる。桜が咲き、のんびりとした話し声も聞こえる。
  • ヤマブキ
  • 篠原の集落で見かけた廃屋。なんだか心惹かれる
  • 石砂山の登山口に向かうと人だかりが
  • つくしのこ。春ですねえ
  • ミヤマセセリ?
  • 山麓で蝶の写真を撮ろうと立派なカメラを手に待ちかまえるひとびと
  • 石砂山の登山口。4月から9月にかけてヒルが出るとの警告と忌避剤が置いてある。ここからしばらくは、ジメジメした坂でいかにもという感じ。幸い、何事もなかった。
  • 最初に見かけたギフチョウ。
  • 明るい尾根道にひらひらとギフチョウが舞うのだが、なかなか撮影できない
  • ヤマツツジも開花している
  • 萌える若葉。いい季節がまた巡ってきましたねえ
  • 石砂山山頂への階段はなかなかきつい
  • これはなんだろう?
  • 石砂山山頂からの丹沢の眺め 正面が焼山や黍殻山。左奥に見えているのは丹沢三峰だろうか。なかなかいい景色なのだが、山頂の皆さんのおめあては眺望ではなく、チョウ。
  • 山頂にはギフチョウなどが集まり、盛んに舞い飛び、互いに追いかけあったりして時折止まる。どうやら蝶たちのお見合いの場のように思えた。
  • 蝶の写真を撮る熱心な方々は、あらかじめ撮りたい構図、花との組み合わせを考えてカメラを構え、ひたすら待っているようだ。私はそばに止まったギフチョウを撮るので精一杯。
  • 蝶が止まりそうな場所に陣取り、目の前に止まるのを待つというのが写真撮影のコツのようだ。
  • ヒオドシチョウ?
  • 新緑が萌え始めた明るい尾根道を菅井の集落目指して下る。
  • ヤマツツジ
  • ヒトリシズカ?
  • まるで井戸端話でもしているように思えた
  • 里に咲く花は、野山のそれとは違って艶やかですね。どちらがいいというわけでもありませんが・・・
  • 一株から紅白の花が混じって咲いていた。園芸品種なのかもしれないけれど、こんな木もあるんですね
  • 藤の花の蕾も膨らんでいました
この山行での装備
長袖シャツ、Tシャツ・アンダーウェア、パンツ、靴下、雨具・レインウェア、登山靴・トレッキングシューズ、ザック、防水スタッフバック、スパッツ、ゲイター、水筒・テルモス、ヘッドライト(+予備電池)、傘、タオル、防寒着、帽子、グローブ、手袋、軍手、サングラス、着替え、地図(地形図・ルート図)、コンパス、メモ帳・筆記用具、腕時計、カメラ、登山計画書(控え)、ナイフ、修理用具、ツエルト、健康保険証、ホイッスル、ファーストエイド・医療品、虫除け・防虫薬品類、ロールペーパー、非常食、行動食、テーピングテープ
この山行で使った山道具
参考になった 4

※この登山記録が、あなたの登山計画の参考になった場合
感謝の気持ちを込めて、右のボタンを押してください

すてぱんさんの登山記録についてコメントする
  • トマトとケチャップ さん
     
     ギフチョウの写真、素晴らしいです。
     私が行ったときは、動きがすばしっこくて、写真が獲れませんでした。
     要領が有るんですね。
     今度、機会があったらためしてみます。
     ありがとうございます。

  • すてぱん さん
    トマトとケチャップさん、コメントありがとうございます。
    山行記録を拝見して、毎週のように登られているのにびっくりです。綺麗な写真もたくさん掲載されているのを楽しませていただきました。
    昨年も私よりも長いコースを歩かれていたのですね。蝶の写真を撮るのは難しいですよね。熱心な方々は、写真を撮るだけのためにじっくり気長に構えていらっしゃるようでした。
    プロフィールの写真は、鹿島槍ヶ岳でしょうか?今シーズン、私も登れればと考えています。

    今後も素晴らしい山行記録を拝見するのを楽しみにしております。

  • やぎやぎ さん
    すてぱんさん こんにちは。
    蝶々も素敵ですが、萌黄色の木々や桜と廃屋とのショット・・すっごくいいなあ。萌黄色の木々も
    先日、高尾スミレを探しに行った時に、青い筋の綺麗なルリタテハという蝶々を見かけました。午前10時すぎぐらいで…ちょっと暑いくらいの風のない日和でした。1匹しかいなかったので飛んでくるのを待っていても…なかなか近づいてきてくれません。蜜を吸っている時に、ジリジリと距離を詰めて、なんとかシャッターを切りますが、じっとしてくれないので30ショット中27は、ブレブレの写真ばかりでした。おかげで様で蝶々との駆け引きを楽しめました(笑)。只今編集中です。

  • すてぱん さん
    やぎやぎさん、コメントありがとうございます。蝶の写真を撮ったことはあっても、わざわざ狙って撮ったのは初めてで、難しいことに気づきました。ルリタテハも動きが素早い蝶でしたよね。廃屋の写真、お気に召したようで嬉しいです。版画にでもしたら素敵なんじゃあないかなと思い、写真に撮ってみました。
    編集中の山行記録、ルリタテハの写真とともに楽しみにしております。

関連する現地最新情報

登った山

類似するモデルコース

関連する登山記録

もっと見る

すてぱん さんの他の登山記録

もっと見る

参考になった 4

※この山行記録が、あなたの登山計画の参考になった場合
感謝の気持ちを込めて、右のボタンを押してください

[このページのトップに戻る]

こんにちは、ゲストさん
◆東京の天気予報[山域を変更]
明日

曇のち雨
明後日

曇時々雨
(日本気象協会提供:2020年10月20日 17時00分発表)
[ログイン]
ユーザ登録・ログインすることで、山頂天気予報を見たり、登山履歴を登録・整理・分析して、確認できます。
NEW 六甲山でトレッキング入門
六甲山でトレッキング入門 神戸市在住・在勤・在学の方に朗報! 六甲山の魅力と登山の楽しさや技術を学ぶ、無料の入門ツアーを開催。
NEW 御嶽山で登山道整備の活動がスタート
御嶽山で登山道整備の活動がスタート 豪雨災害から2年の御嶽山で、登山者による登山道整備がスタート。萩原編集長も挑戦した石運びの様子をレポート!
NEW 軽量コンパクトな “ドームツエルト”【山MONO語り】
軽量コンパクトな “ドームツエルト”【山MONO語り】 山岳ライター高橋庄太郎さんによるギア連載。今回はヘリテイジ「クロスオーバードーム」の改良版!その使い勝手は…
NEW コロナ禍で登山の意識は変わりましたか?
コロナ禍で登山の意識は変わりましたか? 新型コロナウイルス感染症によって、あなたの登山はどう変わりましたか? 登山愛好者のみなさんにアンケートを行っています。ご...
NEW 紅葉登山シーズン到来! GoTo秋山!
紅葉登山シーズン到来! GoTo秋山! 秋の到来とともに、山は紅葉シーズンの到来となります。最高の紅葉の山を、安全に快適に楽しむ紅葉登山特集!
ステップアップ登山! 槍ヶ岳 & 双六岳
ステップアップ登山! 槍ヶ岳 & 双六岳 登山経験を積んで、長時間の山行と山小屋泊の登山に慣れてきたら挑戦したい槍ヶ岳と双六岳。飛騨側からの槍ヶ岳にもぜひ!
NEW 群馬のシンボル、上毛三山の赤城山・榛名山
群馬のシンボル、上毛三山の赤城山・榛名山 紅葉が見頃の赤城山と榛名山から、厳選6コースを紹介!
東京都最高峰、雲取山に登ろう!
東京都最高峰、雲取山に登ろう! 標高は2017m、日本百名山の一座として知られています。はじめての山中泊、はじめての縦走登山などにも適した山です。
おとな女子登山部によるリレー連載
おとな女子登山部によるリレー連載 好日山荘女性スタッフ有志による「おとな女子登山部」のリレー連載。メンバーの経験に基づくノウハウが満載!
秋の贅沢、秘湯+紅葉の山旅へ
秋の贅沢、秘湯+紅葉の山旅へ 温泉で山歩きの疲れをほぐし、山の幸を堪能する。日本の秋を満喫する至高の組み合わせに誘うコース七選
山で便利・安心! 登山用アプリ&GPS
山で便利・安心! 登山用アプリ&GPS スマートフォンの普及で高価で手の届かなかったGPS機器が誰でも使える! 初心者向けのノウハウから裏技まで、登山アプリとス...
山岳防災気象予報士が教える山の天気
山岳防災気象予報士が教える山の天気 気象遭難を避けるためには、天気についてある程度の知識と理解は持ちたいもの。登山が知っておくべき、山と天気の関係を解説。