2016年5月　黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳　仙丈ヶ岳

日帰り

甲斐駒ヶ岳　仙丈ヶ岳（南アルプス）

2016.05.19（木）～2016.05.21（土）

パーティ： 1人 (アンソニーさん )

アンソニーさん

行程・コース

天候

晴れ（うす曇り）

登山口へのアクセス

タクシー
その他：竹宇駒ヶ岳神社：始発スーパーあずさにて、小淵沢下車8：54着　
タクシーで竹宇駒ヶ岳神社まで20分3,500円
帰路は歌宿まで徒歩。歌宿（13：25発）から仙流荘までバス。高遠行バス（14：58発）に乗り換え、高遠（15：30発）にて再度伊那市駅まで乗り継ぎ、新宿行高速バス（16：25発）。土日は歌宿のバスは13：25の次は最終16：15。　

この登山記録の行程

1日目：竹宇駒ヶ岳神社（10：00）・・・笹の平（11：40）・・・刀利天狗（13：30）・・・五合目（14：25）・・・七丈小屋（16：00）泊
2日目：七丈小屋（10：00）・・・八合目（10：50）・・・甲斐駒ヶ岳（12：30）60分休憩・・・摩利支天（14：00）・・・駒津峰（15：00）・・・双子山（15：30）・・・北沢峠こもれび山荘（16：15）泊
3日目：こもれび山荘（6：00）・・・五合目（7：20）・・・小仙丈ヶ岳（8：15）・・・仙丈ヶ岳（9：20）30分休憩・・・小仙丈ヶ岳（10：30）・・・五合目（10：50）・・・北沢峠（11：50）・・・歌宿バス停（13：20）

コース

総距離: 約34.4km

累積標高差: 上り約5,588m; 下り約4,660m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

北沢峠までバスがまだ来ていないので行けないと思っていたが、北沢峠こもれび山荘は通常の営業をしていて、歌宿から90分ほど歩けば北沢峠に行くことができることを知り、前から気になっていた黒戸尾根を通って、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳を目指すことにした。
黒戸尾根は竹宇駒ヶ岳神社から入山。最初3時間は樹林帯を進む。山つつじ等の花は楽しめるが、長い山行と蠅が多くて難儀する。刃渡りを超えると、展望が少し開けてきて、鳳凰三山が所々で見える。このあたりから、ハシゴ、岩場が始まり、一つ一つは難しくないが、長い行程のあとで、高度も上がっているので体力的にきつい。何とか16時に七丈小屋に到着。第二小屋の鍵が空けてあるので、料金を支払い素泊まり。他に宿泊者おらず貸し切りだった。小屋の向かいに鳳凰三山がよく見える。少し霞んでいるのがもったいない。
翌朝は4時に外に出てはみたものの相変わらず霞んでおり、気温も低いので頂上には急がず、ゆっくり出発。七丈小屋から8合目までは雪ありアイゼンなしで進んだが、使うとより安全かと。雪道のあとは岩場が連続するので息が上がるが、根気よく進むと頂上に。頂上からは、霞んではいたものの八ヶ岳連峰、北岳、仙丈ヶ岳、遠くに微かに富士山も見ることができた。北沢峠側に下るが、黒戸尾根側から見る山容と大きく異なる。砂礫の斜面を下り摩利支天へ。足を取られそうになるので要注意。駒ヶ峰までは砂礫のあとは、ガレ場を抜けることになるので足元に油断ができない。双子山まで一度登り返しが少しあるが、双子山からは樹林帯を蛇行しながら下ると北沢峠に着く。
こもれび山荘での夕食は山菜の天ぷら等が出て山小屋とは思えないおいしいものだった。宿泊者は7名、山の話もいろいろ聞かせてもらいためになった。孫娘と二人で来ていた女性の方は、翌日同じ仙丈ヶ岳に行くとのことで、道中含め楽しく話をさせてもらいました。
3日目は6時出発。最初は樹林帯を抜けていく。倒木が道を塞いでいるところが数か所あるがそれ以外は問題ない。五合目を超えると雪が出てきて、ほどなく展望が開け北岳と一緒に登山をしていくこととなる。小仙丈ヶ岳の手前の雪の斜面がこの登山の難所。ピッケルを使ったが、結局、アイゼン使わずに進んだ。人通りがあるので足場がしっかりしており注意すれば進める。アイゼンをつけて登っている人も半分以上はいたと思う。この先でもう1か所同じような場所があるが、雪でアイゼンを迷うところは2か所だけ。ここを超えれば、尾根を進み山頂に着く。霞んでいて遠くまでは見渡せないが、遠くには中央アルプス、塩見岳から南アルプス南部、そして富士山も見ることができた。13：25のバスに間に合うよう、2時間で北沢峠までおり、そこから歌宿まで急ぎ足で80分、何とかバスに間に合うことができた。
歌宿までの道のりでは、クモマツマキチョウを撮ろうと何人もの人がカメラを向けていた、珍しい高山蝶らしく、山だけではない南アルプスの自然の魅力も感じさせられた。