行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
中房・燕岳登山口(06:00)・・・第2ベンチ(07:35)・・・合戦小屋(09:40)・・・燕山荘[休憩 120分](11:35)・・・燕岳[休憩 10分](14:00)・・・燕山荘(14:30)
【2日目】
燕山荘(07:50)・・・合戦小屋[休憩 10分](09:00)・・・第2ベンチ[休憩 10分](10:25)・・・中房・燕岳登山口(11:30)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
「いやぁ~ 最高にハードでした」というのが率直な感想です。
今回、初めてのテント泊。「あれも要る、これも要る」と欲張った結果、新調したグレゴリーのバルトロ85はパンパン!帰ってから計ったら17.2キロでしたから、行はビールやら何やら入っていたので、18~19キロくらいあったのか・・・。
皆さん、テント泊では何キロくらいを目安にパッキングしていますか?
よかったら教えてくださ~い。
2シーズン前にも燕岳にチャレンジしようと駐車場まで来ていたのですが、当日はあいにくの土砂降り。仕方なく白骨温泉への観光旅行に切り替えました。今回はそのリベンジ。しかも、テント泊での初登山となりました。(本当は燕山荘にも泊まってみたかったのですが・・・)
中房温泉登山口の第1駐車場には深夜2時半に到着。既に山に入っている人の車も含めて1/3ほど埋まっていました。「意外に少ないなぁ」と思いながら仮眠です。
4時を過ぎると外も段々明るくなり騒がしくなってきます。われわれも5時過ぎには起きて準備です。駐車場から中房温泉登山口までは登りの舗装道で10分ほどで到着です。しかし、この時点で嫌な予感。リュックがメチャクチャ重たい!「マジで!?こんな重たいのを背負って、本当に登れるのか?」しかも、今まで経験したことがない大腿骨と骨盤の接続部(つまり太腿の付け根)の痛み。一気に不安が・・・。しかし、ここまで来た以上諦める訳にはいかない。「もし無理なら途中で撤退しよう」と思いつつスタートです。
スタートして10分で全身から汗、呼吸も荒くベリーベリーハード!「テント泊って、こんなに苛酷なの?」と半分泣きが入りながらも歯を食いしばります。
それでも第1ベンチ、第2ベンチ、第3ベンチと進み、なんとか富士見ベンチまで到着です。各ベンチでは、きっちり休憩しました。リスタートの時は、再度バックパックのフィッティングをし直すのですが、まだ慣れていないせいか、今ひとつしっくりしない感じ・・・。
ようやく合戦小屋に到着です。閉鎖していると思ったら、なんと営業していました。合戦小屋は燕山荘向けの荷物運搬用リフトの終点です。「あぁ~、あのリフトで荷物だけ持ってきてぇ~」と心の中で叫んでしまいました。
ここまでは、まったく雪なし。例年だと、残っているのが普通なのですが・・・。
しかし、合戦小屋を越えて、合戦尾根に入ると所々残雪が出てきます。「さすがに2500mを越えれば残雪も出てくるかぁ」などと思いながら山頂を目指します。また、ここからは、表銀座越しに槍が頭を出します。今日は天気もまずまず。子槍までクッキリです。槍をみると不思議と力がみなぎるのは私だけでしょうか?
・・・とは言っても、槍のパワーも長続きせず、再び股関節に痛みが・・・。ただ、ここから森林限界を超え、尾根沿いを歩くため展望はよく、心が折れそうになるのを何度か絶景が助けてくれました。合戦尾根を過ぎて10分ほど登ると右傾斜の斜面に雪がべったり。直前のベンチでアイゼンをはめている人がいます。しかし、燕山荘のスタッフが、しっかり雪を切ってくれているので、なくても行けそうな・・・。降りてくる人を見るとノーアイゼン。「アイゼン必要ですか?」「多分なくてもいいよ」よって、ポールを持っていない私たちは、念のためにピッケルだけ出してスタートです。
20分ほど、とぎれとぎれに残雪の道が続きます。そして完全に尾根の上にあがると丘の上に燕山荘が見えます。と同時に燕山荘へ続く急登。すさまじい階段。しかし、見上げた左方向をみると槍から中岳へとつらなる稜線が青い空に映えます。
最後のひと踏ん張りと気合を入れ階段を上ります。この頃になると左ひざに異変が。いつも下りまでは何ともない痛みが・・・。でも「あと少し、あと少し。ガンバ、ガンバ」と唱えながら、ついに到着!と思いきや、「玄関まで100m」の看板。(涙)
玄関前まで回って燕岳とテン場、そして憧れの燕山荘を見たときは感動でした。
テント場は、最近の融雪で張れる所が少なくなってきています。われわれが着いた時も半分以上は埋まっていましたでしょうか。それでも2人用のテントが張れるスペースを見つけて設営。今日は風もなく晴れており、絶好のテン泊日和です。
設営後は腹ごしらえに燕山荘のカレーと生大をいただき、燕岳に向けてスタート。途中、イルカ岩を見ながら山頂へ。剣までしっかり見える絶景でした。
今回、はじめてのテント泊が雪上テント泊になりましたが、サーマレストのプロライトプラスとNANGAのオーロラ600STDの組み合わせは、なかなかの保温力でした。ただ、やはり明け方は少し寒かったような。今後は保温力の向上も課題です。
でも、最大の反省点は荷物の重量。テント泊の成否はパッキングの軽量化ということが分かりました。次までにいろいろ研究してみます。
今回の反省。
①装備は衣食住の必要最小限にする。(あれこれ持って行かない!)
②予備の物は安全にかかわる物以外は持たない。(念のために!は大切だけど、ほどほどに)
③山小屋の売店を最大限活用する。(テント泊だからといって、あまりストイックに考えすぎず、あるものを利用する)
④テント泊に贅沢を求めすぎてはいけない。(テント泊に山小屋泊と同じものを求めない)
⑤羽生丈二のごとく、1gでも軽量化に努める。(迷ったら置いていくべし!)
この5か条を胸に刻んで次に挑むぞぉ!
フォトギャラリー:41枚
第1駐車場です。出発時点では8割ほど埋まっているでしょうか。でも、シーズン中に比べれば少ないほうです。
めちゃくちゃ荷物が重たい。登山口までたどり着けるのか・・・
とりあえず登山口まで到着!なんだか、ここで達成感。ホントに、こんな重い荷物を背負って山頂までいけるのか?
作ってきた登山計画書を提出です。
まずは樹林帯の中を進みます・・・が、いきなり大腿骨の付け根が痛い!過積載か?無理かも((+_+))
月さんも、かなり辛そう(T_T)
第1ベンチに到着です。当然、荷物を降ろします。か、か、肩が痛い。足への負担を軽減させようと肩に重量がかかるように配分を変えた結果、肩にダメージが
途中、立ち止まって、手を膝に置き「ハーハー、ゼーゼー」。でもうつむいた視線の先を見ると小さな花が。コイワカガミでしょうか。春が近づいていますねぇ(^^)
オオカメノキでしょうか。結構、登山道に花びらが落ちています。
ようやく第2ベンチ。すでにメチャクチャ疲れています。
黙々と登る月さんです。
うす曇りですが、大天井岳が!ちょっぴり元気に(^^)
第3ベンチです。合戦小屋までは、まだまだです。
なんとか富士見ベンチ。ちゃんと富士山がみえました!
だんだんと勾配が急に。でも、関係者の皆さんの整備のおかげで、急こう配を感じさせない登山道となっています。地元の皆さんに感謝です!
角のとれた丸い石が増えてきます。
ようやく合戦小屋です。なんと営業しています!さすがに、この時期にスイカはありませんが(^-^;
合戦小屋からすぐの登山道。ここから雪がでてきます。でも、部分的です。
表銀座越しに槍ヶ岳!すごーい!!!
ついに、ちゃんとした?雪渓の始まりです。でも、降りて来る人に聴いたらアイゼン不要でした
憧れの燕山荘に到着です。思ったよりお客さんが少なそう。まだ、シーズンが早いからかなぁ?
ここがテント場です。まだ、6張しかいません。早く場所取り場所取り!
設営も済み、腹ごしらえ。燕山荘名物のカレーです。山小屋で食べるカレーは、何でこんなに美味しいんでしょうか?(^○^)
テントもバッチリ!お隣さんと少々接近してしまいましたが、そこは愛嬌で(^^)
有名なイルカ岩です!
イルカ岩アップ!
いろいろあって燕岳山頂です。
メガネ岩、そんなに有名?
今夜のディナーーは餃子鍋です。
生中と餃子鍋です
夕方になってメチャクチャ晴れてきました
槍はいいですなぁ・・・
勇壮な燕岳ですなぁ
陽が傾き雲が沸き立ちます
北アルプスに沈む夕日です。綺麗。
夕日に映えるテント場。なかなかですなぁ
2日目は晴天!さて、帰りますかぁ
燕山荘が蒼に映えますなぁ
このヒヨコ。わざわざ足元に寄ってきます。可愛い(^^)
なんて名前の鳥でしょうか?
ようやく中房温泉に到着です。足はガタガタですが、なんとか到着です。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 |
コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ |
修理用具 | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー |
非常食 | 行動食 | テーピングテープ | ストーブ | 燃料 | ライター |
カップ | クッカー | ||||
【その他】 ピッケル、アイゼン |
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