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五竜岳 「八方尾根から唐松山荘テント泊~五竜岳へ」

五竜岳( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 6人 (もりー さん 、ほか5名)

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行程・コース

天候

晴れ~五竜岳 登頂後よりガスが掛かるが雨はなし

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 白馬ゴンドラパーキングにて駐車

この登山記録の行程

【1日目】
八方ゴンドラ駅(13:10発)・・・ 八方池山荘(13:40)・・・ 八方ケルン(14:20)・・・ 八方池(14:35)・・・ 扇雪渓(15:40)・・・ 唐松頂上山荘(16:50)★唐松岳頂上山荘 テント場にてテント泊

【2日目】
唐松頂上山荘(6:30)・・・ 五竜岳・唐松岳の看板(8:20)・・・ 五竜山荘(9:00着~9:30発)・・・ 五竜岳 登頂(10:30着~10:50発)・・・ 五竜山荘(11:40着~12:10発)・・・ 唐松頂上山荘(16:00)★唐松岳頂上山荘 にて宿泊

【3日目】
唐松頂上山荘(4:40)・・・ 扇雪渓(5:40)・・・ 八方池(6:30)・・・ 八方ケルン(6:50)・・・ 八方池山荘(7:10)・・・ 白馬八方ゴンドラ駅(7:50)

コース

総距離
約16.0km
累積標高差
上り約1,984m
下り約1,984m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

【1日目】
当初は西穂高の予定だったが、天気が悪そうなので、唐松岳~五竜岳に変更。
東京からのメンバーが多く、相模湖駅で待ち合わせて、北アルプスの北部を目指す。
今回は、山部に初参加のゆーいちときえの2人が加わった、6人のメンバー。

目的地の八方尾根の入り口となる、八方ゴンドラ駅に着いたのは、昼過ぎ。
クワッドリフトを2つ乗り継ぎ、一気に1,850m地点の八方池山荘へ。
リフトの代金は、往復1,200円。モンベルカードを持っていると1,050円になる。

リフトを降りて、八方尾根を登っていくのだが、ここは木道がしっかりと整備されていて、
数種類の花々が小さく咲いていた。尾瀬を思い出すようなトレッキングコースのようである。

いくつかケルンを通り過ぎて、小一時間で八方池に。大勢の人でにぎわっていた。
ゆっくりしたい気持ちもあったけど、すでに時間も遅いのでまっすぐと唐松山荘を目指す。

さらに小一時間ほどで、目を疑うほどの雪渓に当たり、少し寄り道と撮影。

扇雪渓を越えたあたりから、腰当たりまであった樹々も徐々に減っていき
ごつごつとした岩石が目立つようになってくる。

小高い丘に建つ丸山ケルンを右手み見ながら、ぐいいと左に曲がり石畳のような道を進んでいく。
ここら当たりから、脹脛がつり始めた。情けないことに、右・左と順番につってしまい、初日にして足取りが重くなる。
やはり日ごろの運動不足かしら・・・

ちょっと厳しいな~となりかけたころ、やっと唐松頂上山荘に到着。
時間にして、3時間40分も掛かったしまっていた。

唐松山荘のテント場は傾斜のあるところに30棟程度が転々と張れるようになっていた。
到着時刻が遅く、一番下のほうにどうにか、3棟を張ることができたが
テント場から山荘までの昇り降りが非常につらかった。

ここのテント場を使う際には、早い時間に張れるようにしたほうが良い。
山荘はとてもきれいで、テント代として一人1,000円で山荘のきれいなトイレが使えた。
ジュースは(500円)、水500ml(300円)、調理用の水2リットル(300円)、生ビール900円といったところ。

この日は、テントを張ってから、しばらく景色を眺めた。
正面に見える、飛騨山脈の剱岳・立山などの山々の稜線は美しく、
山に来たなあーという感覚をひしひしと沸き起こさせたくれた。

ダウンを着て、バーナーを3つフル稼働して、皆で持ち寄ったものをだいぶたくさん食べた。
雑だけど、みんなと食う野外での絶景を見ながらの食事は幸せだった。

この日、予定では唐松岳に登る予定だったが、時間的に無理だったため
明日の天気しだいで、唐松岳か五竜岳のどちらかに登ろうということになった。

20:30頃にもう一度山荘まで上がった。
トイレを済ませて、皆で山荘の前のベンチで話をした。
ふと、上を見上げると、火星やアルタイル・ベガ・デネブ・スピカなど
夏の星座が分からなくなるほどの星々が瞬いていた。星はいつ見てもすばらしい。
テントに戻り、明日にことを考える間もなく寝に落ちた。


【2日目】
この日も朝から天気は良く、雲の先に見える飛騨山脈が蒼く澄んでいた。
上空高くに飛行機雲と6割程度の月がぽかんと浮かんでいた。

朝飯を軽く済ませて、五竜岳を目指す。

唐松山荘からすぐに岩場~鎖場となり、気が引き締まったスタートとなる。
傾斜はきつく緊張はするものの、実際には足場も指を掛けるところもあり、見た目以上の怖さはなかった。
ただ、最初に2~3の鎖場とアップダウンを繰り返すし、大黒岳を超えた頃には、それなりにすり減らされるものはあった。

大黒岳を越えてから、拓けた稜線を進み、しばらく降っていく。
すぐに白岳の登りとなり、樹々に囲まれた道をくぐっていく。
10分もいくと、また細かな石が転がった道に変わり、見渡しの良い岩場となってくる。
大黒岳の岩場よりも、大きな岩で構成されていて、石も色味が少ないきれいなものが増えてくる。
踏ん張った際に若干滑りやすさはあるものの、白岳の岩場のが楽な印象だった。
ここまでくると目の前の五竜岳が、手に取れるほどの位置にきて、頂上で動く人たちを見ては力がふつふつと沸いてくる。

手前の頂上と思われるところより、さらに25mほど奥が五竜岳山頂となる。
この最後のところは、はやる気持ちを抑え慎重に進んだ。

残念ながら、ガスがでてしまい展望は皆無だったが
みんなでここに無事に辿り着けたこと、みんながここにいること。
それだけでテンションはあがり、じわじわと達成感があふれてきた。
頂上にいた方から干し芋を貰い、写真を数枚撮り、いつもよりも早く下山をはじめた。

というのも、2日目で下山し東京に戻るつもりだったからで、この時すでに10:30。
八方ゴンドラ駅の最終が16:55だったため、時間的にぎりぎりだったからである。

結果としては、五竜荘に戻り、うどんやチャーハンをさくっと食べて、メンバーもバラけて少しでも早く唐松山荘のテント場に戻ろうとしたものの唐松山荘に着いたのが15:00過ぎ。ここからテントを畳んで、八方ゴンドラ駅までいっても間に合わないと判断して、もう一泊することにした。
翌月曜は仕事があるメンバーもいたり、みんなの疲労具合などから、唐松山荘に泊まっちゃう~?ということになった!
初の山荘泊体験である。(といっても8畳の個室に6人で泊まった)
料金は、素泊まり6,700円、8畳の個室20,000円であった。一人10,200円ほど。

素泊まりにしたので、ご飯は自前でどうにかしないといけなかった。
食堂の手前2つの机は、宿泊客は自由に使うことができる。山荘内には、コンロ場があり、バーナーの使用はこの一畳ほどのスペースで行う、その後、食堂で食べることができるような感じである。
予定外の宿泊となったため、食料も前日より少し少なかったが、五竜岳登頂を果たしたこともあり、まったりとした時間をすごせた。
この日は、登頂以降のガスが引くことはなく真っ白であり、20:00過ぎても星が少し少なかった。
山荘泊とは言いつつも、きちんとした布団と毛布があり、民宿レベルである。
気づけばふっと寝に落ちて、明け方まで部屋でぐっすりと寝た。


【3日目】
3:45起床。4:30頃に唐松頂上山荘を後にする。朝もやの薄暗い中、山荘の裏に回り、暗い道を慎重にすすむ。
一本道を東に進んでいくと、雲の上から御来光を望むことができた。途中足を止めて写真を撮り、しばし見惚れる。
山はやっぱり素晴らしい。自然はあまりにも美しくて、人である小ささと幸せみたいなものを感じた。
また、着たいな、さびしいなと思いながらも、八方ゴンドラ駅の7:30発に間に合うようにとひた急ぐ。
下山は、初日の登りとは打って変わり、非常に楽で、あっという間に八方池に到着。
7:10には、八方池山荘に到着。リフトで降りる頃にはすっかりいつもの朝で、寂しさで溢れそうだった。

また着たいな。山は素晴らしい。身体は少々ぎしぎしいっているけど、また着たいな。
今回もみんなありがとう。無事にあの山頂に立てて、無事にここに戻れたことに感謝。
一歩一歩進むだけだよねー。またいこう。ぜったい。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル
帽子 グローブ サングラス 着替え 地図 コンパス
ノート・筆記用具 腕時計 カメラ ナイフ 健康保険証 虫除け
熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール
燃料 ライター カップ クッカー

この山行で使った山道具

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登った山

五竜岳

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2,814m

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最適日数
2泊3日
コースタイプ
縦走
歩行時間
12時間52分
難易度
★★★
コース定数
49
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