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不老林道の隠れスポットと六ツ石山

不老林道、六ツ石山( 関東)

パーティ: 1人 (ガバオ さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

電車
その他: 往路)奥多摩駅から徒歩。
復路)滝のり沢バス停からバスで奥多摩駅まで

この登山記録の行程

奥多摩駅(8:30出発)-三田羽黒神社(9:00)-不老林道分岐(9:17)-東農大研修センター(9:55)~将門神社探索(1時間)~東農大研修センター(10:58出発)-見晴尾根分岐(11:08)-オキノ十二天(林道終点)(11:30着/11:47発)-小尾根取付き(12:13)-石尾根登山道合流(12:58)-三ノ木戸山分岐(13:12)-六ツ石山山頂(13:53着/14:03発)-配水場/むかし道分岐(15:00)-滝のり沢バス停(15:20)

コース

総距離
約14.9km
累積標高差
上り約1,635m
下り約1,477m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

六ツ石山の東にある狩倉山の別名が不老山で、氷川から石尾根北面の中腹に伸びるのが不老林道です。
林道沿いに隠れパワースポットを尋ねつつ、六ツ石山まで登ってきました。参考書は新ハイキング社の
バリエーションハイキングというガイド本で、今や大事な愛読書です。
帰りは奥多摩むかし道を歩いて麻葉の湯に浸かるつもりでしたが、時間切れで次回に持ち越しです。

ホリデー快速1号で奥多摩駅に降り立ち、先ずは奥氷川神社にお参りを済ませます。
氷川大橋には夏祭の提灯が賑やかに飾られ、心なしか愛宕山が喜んでいるように見えます。
三河屋旅館に立ち寄って日帰り入浴の都合を尋ねると、4時以降は宿泊客専用となるので注意との事。
3時を目途にたどり着ければ・・・と考えつつ、元巣の森を経由して羽黒三田神社を目指します。

一般の登山者にとっては単なる通過点でしかないと思いますが、羽黒三田神社は穴沢神社の名で延喜式
神名帳に名を連ねる式内社で、平将門の一門や山岡鉄舟にも所縁があると伝わります。

ここでのお目当ては双馬神厩(一対の木彫りの馬像)でしたが、何と右の馬の頭が無いので驚きました。
ガイド本には平成11年に撮った写真が載っているので、ここ5年の間に消えてしまったことになります。
何者かによって持ち去られたのだと思いますが・・・いつか無事に戻ってくるのを祈るしかありません。

神社から15分程登った処で林道が分岐し、石尾根登山道と別れて、右の不老林道に入っていきます。

消防庁のヘリポートを過ぎた辺りから舗装道が地道に変わり、徐々に山深くなってきます。
玄庵と書かれた民家を過ぎ、東京農大の演習林区域の入り口には立派な研修センターが建っています。

今日の目的地の一つである将門神社跡を探して、研修センターの手前から廃道を伝って谷に下りて
うろうろしましたが、結局見つけることが出来ませんでした。この間、約一時間のロスタイム!

谷間から研修センターの裏手に這い上がったところで管理人さんに声を掛けられ、神社のことを尋ねる
と、どうやら谷に下った後の方角を間違えていたことが判りましたが、既に想定以上の時間と体力を
消耗していたので再探索は諦め、気を取り直して次の目的地のトバノ十二天を目指します。

ガイド本に依ると、その昔、天狗様の怒りを抑えるため、村の若者たちがトバ(手前)と、オキ(奥)
の岩尾根に十二天の祠を祀ったとされていますが、トバノ十二天の岩峰には何の形跡も残っていません。

一方のオキノ十二天は、不老林道の終点地点からせり出した岩尾根の先端に佇んでいました。
小さな祠を守るのは、その姿形からして、山の神の眷属であるオオカミ像と考えるのが自然でしょう。
周りの雰囲気と併せ、中々のパワースポットぶりを発揮しています。

ここから先は、取水ホースに沿って尾根の中腹を進み、途中の支尾根から石尾根の稜線をめがけて
登りましたが、尾根の上部がだだっ広くて、中々石尾根の登山道に合流せず少々焦りしました。
林道終点部から十二天尾根の踏み跡を辿った方が、安心確実だったかもしれません。

登山道に合流した後は、御前山を背中越しに見ながら、急ピッチで六ツ石山を目指します。
登るほどに、黄色い花をつけたマルバダケブキの群生が目立つ様になり、シカ食害の深刻さが覗えます。

六ツ石山の頂上では、新しい山頂標識の設置工事中という、珍しい光景に出くわしました。

山頂から水根に下り、山麓の水根産土神社に無事下山のお参りをして、一旦、むかし道に入りましたが、
既に想定時間をオーバーしていたので、途中の滝のり沢バス停からバスで奥多摩駅まで戻りました。

麻葉の湯は時間的に諦めましたが、もえぎの湯も、案の定30分待ちの入場制限中とのこと。
駅近くの玉翠荘も、今日の日帰り入浴はお休みとのことで、今回は泣く泣くお風呂を諦めました。

駅前食堂で着替えだけ済ませ、名物の刺身コンニャクを頂いて、今週も何とか締まりました。

不本意ながら将門神社とむかし道をスキップしましたが、オキノ十二天のパワーを授かり、六ツ石山の
山頂標識工事にも出くわしたので、ヨシとしましょう!

本日の総歩数35,063歩、歩行距離23.9km、消費カロリー1,223kcal、脂肪燃焼量87g也。

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フォトギャラリー:53枚

ホリデー快速1号で奥多摩駅へ。

夏祭りの提灯に愛宕山も嬉しそう?!

元巣の森の大杉。袂には小さな稲荷社があります。

羽黒三田神社への参道。ここからは山道です。

式内神社に数えられる羽黒三田神社。

拝殿の脇に佇む双馬神厩。この中に2体の木彫りの馬が祀られています。

格子越しに撮った馬の顔。右手の馬は顔が無くなっていました。

登山道と別れ、右の不動林道に進みます。

日原川の向こうに川苔山。

消防庁のヘリポートがあります。

林道の路肩には岩壁を切り削った名残が。

周囲は東京農大の演習林区域となっています。

谷に下りて石垣を見つけましたが、将門神社の跡ではなかったようです。

東京農大の研修センター。立派な建物です。

見通尾根で支枝の林道が分かれます。

トバノ十二天の岩峰。何も残っていません。

前方は日陰指尾根です。

不動林道の最終部。

林道終点にはトイレもあり、その先の岩峰にオキノ十二天がありました。

祠のある岩尾根。東屋とクマの捕獲罠がありました。

オキノ十二天の祠。

狛犬ではなく、山の神の眷属のオオカミ像だと思います。

林道から先は、取水ホースに沿って踏み跡を辿ります。

苔生した涸れ沢。

だんだん道が怪しくなってきます。

登りやすそうな尾根から石尾根を目指します。
演習林に続く道でした。

比較的若い樹が多い尾根でした。

中腹には調査用の演習林が広がっていました。

尾根に上がると、地図に無い林道の様な道の終点がありました。登山道ではありません。

ようやく石尾根登山道に合流。

防火帯が開けた石尾根。

背中越しに御前山が見え隠れします。

角度によっては大岳山も顔を出します。

鹿が食べないというマルバダケブキの群生が目立ちます。

六ツ石山の山頂で、新しい山頂標識の設置工事をしていました。完成後が楽しみです。

山頂から水根に向かいます。

植樹帯を長~い下りが続きます。

山麓の水根産土神社にお参り。

配水場の脇から水根集落に出ます。

御前山はどこから見ても美しいと思います。

登山道から、奥多摩むかし道に入ります。

奥多摩湖を見渡せます。

青目不動尊の休み処。いい感じです。

むかし道から外れ、滝のり沢のバス停に向かいます。

滝のり沢のバス停に出ました。

バス停の目の前がダムの放流口です。

バスで奥多摩駅に戻ってきました。

お風呂は諦め、駅前の氷川サービスステーションで自慢の刺身コンニャクを頂きました。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア 登山靴
バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ 予備電池 タオル
帽子 グローブ 地図 コンパス 登山計画書(控え) ナイフ
ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 ロールペーパー 携帯トイレ
非常食 行動食 GPS機器

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登った山

六ツ石山

六ツ石山

1,478m

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