2022.06.24

日本最長・全長約1万kmのロングトレイル「JAPAN TRAIL」始動

「JAPAN TRAIL」

日本を縦断する全長約1万kmのトレイルを設定する壮大な構想がこのほどスタートした。「JAPAN TRAIL」は、特定非営利活動法人日本ロングトレイル協会（節田重節会長、中村達代表理事）が公益財団法人安藤スポーツ・食文化振興財団（安藤宏基理事長）の支援を受けて進めている構想で、沖縄から北海道まで全国各地にあるロングトレイルや長距離自然歩道、登山道、既存の散策路などをつなぐというものだ。

JAPAN TRAILは、日本ロングトレイル協会の加盟団体約30団体の運営する各地のロングトレイルのほか、環境省の長距離自然歩道、既存の登山道などを結ぶかたちでルートを設定。沖縄・奄美の島々から九州、四国を越えて本州へ。山陰や北陸を経由して北アルプスや塩の道を通り、さらに富士山周辺から上信越・東北の山々、あるいは海岸線を北上し、北海道の知床へと続くトレイルだ。北アルプスや東北などでは、山岳地帯を縦走していくルートと、古道や海岸線をたどる複数のルートが設定されている。

6月16日に東京で行われた記者発表までに、暫定となる第1次ルートの50％ほどが確認されており、今後残る50％の確認作業が進められるという。なお、日本ロングトレイル協会の加盟トレイルで、第一次案ルートに入らないトレイルは、「JAPAN TRAIL PLUS」として表示される。今後、加盟トレイルの主要な進入路や分岐にはJAPAN TRAILの道標を順次設置していく予定だ。