NHK『中部ネイチャーシリーズ』の新作2番組が12月上旬より中部7県やNHK BSで放送。「NHKプラス」でも配信

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NHK名古屋放送局では、中部地方の日本屈指の自然を取り上げる『中部ネイチャーシリーズ』の新作2番組を中部7県のNHK総合テレビ、およびNHK BSで12月上旬より順次放送する。同番組は、NHKが運営する動画配信サービス「NHKプラス」の見逃し配信で放送エリア外からでも視聴できるほか、後日、NHK BS4Kでの放送も予定している(NHK BS、BS4Kの全国放送の番組タイトルは『躍動する大自然 奇跡の絶景ストーリー』)。

『中部ネイチャーシリーズ』は、NHK名古屋放送局が毎年制作している人気番組。10周年を迎える今年は、夏と冬の2シーズンで番組を展開。今回は、“冬シリーズ”として2番組を放送する。第1弾は山上の池がテーマ。 SNSで話題の写真家・イナガキヤストさんが、鏡のように絶景を映し出す「天空の水鏡」を求め、渾身の1枚をカメラに収める。第2弾は俳優の南沢奈央さんが御嶽山をめぐる旅へ。冬になると山中に出現する氷瀑を探索し、さまざまな楽しみ方を体感する。

番組内容や放送日時などの詳細は『中部ネイチャーシリーズ』のウェブサイトで。南沢奈央さんの撮影にまつわるエピソードと冬の御嶽山周辺の絶景スポットを紹介した特集記事や、イナガキヤストさんのオンラインフォトギャラリーも公開されているので、ぜひチェックしてみよう。

NHK名古屋放送局「中部ネイチャーシリーズ」

第1弾「天空の水鏡」より、(左)夜叉ヶ池までの道を行くイナガキさんとガイド/(右)仙人池

NHK名古屋放送局「中部ネイチャーシリーズ」

第2弾「御嶽山~氷瀑に魅せられて~」より、(左)スノートレッキングを楽しむ南沢さん/(右)氷瀑でアイスクライミングに挑戦する南沢さん

番組概要

放送局:
NHK総合テレビ(東海4県、北陸3県)
NHK BS(番組タイトル『躍動する大自然 奇跡の絶景ストーリー』として放送)
※放送終了後2週間は「NHKプラス」で見逃し配信予定(全国で視聴可)
※後日、BS4Kでも全国放送を予定
詳細:https://www.nhk.jp/p/chubu-nature/ts/JYK359Q61Y/

■冬シリーズ 第1弾「天空の水鏡」
旅人:イナガキヤスト(写真家)
放送日時(予定):

  • NHK BS:2023年12月2日(土)8時30分〜(番組タイトル『躍動する大自然 奇跡の絶景ストーリー』として放送)
    NHK総合テレビ(東海4県):[前編]2023年12月2日(土)18時05分〜、[後編]2023年12月3日(日)18時05分〜
  • NHK総合テレビ(北陸3県/金沢・富山):[前編]2023年12月15日(金)19時30分〜、[後編]2023年12月22日(金)19時30分〜
  • NHK総合テレビ(北陸3県/福井):[前編]2024年1月12日(金)19時30分〜、[後編]2024年1月19日(金)19時30分〜

■冬シリーズ 第2弾「御嶽山~氷瀑に魅せられて~」
旅人:南沢奈央(俳優)
放送日時(予定):

  • NHK BS:2023年12月9日(土)13時30分〜(番組タイトル『躍動する大自然 奇跡の絶景ストーリー』として放送)
    NHK総合テレビ(東海4県):[前編]2023年12月9日(土)18時05分〜、[後編]2023年12月10日(日)18時05分〜
  • NHK総合テレビ(北陸3県/富山):[前編]2024年1月19日(金)19時30分〜、[後編]2024年1月26日(金)19時30分〜
  • NHK総合テレビ(北陸3県/福井):[前編]2024年2月2日(金)19時30分〜、[後編]2024年2月9日(金)19時30分〜
  • NHK総合テレビ(北陸3県/金沢):放送日未定

お問い合わせ

NHK名古屋放送局
https://www.nhk.or.jp/nagoya/

この記事に登場する山

長野県 / 御嶽山とその周辺

御嶽山・剣ヶ峰 標高 3,067m

 ♪木曽のなあ、仲乗りさん、木曽の御嶽山はなんじゃらほい、夏でも寒い、よいよいよい♪  哀調を帯びた木曽節に歌い込まれた御嶽山(御岳山)は、富士山、白山とともに信仰の山として知られている。現在でも夏には白衣の御岳講の人たちが、「六根清浄」を唱えながら大勢登っており、『信濃奇勝録』にも「信州一の大山なり、嶽の形大抵浅間に類して、清高これに過ぐ、毎年六月諸人潔斎して登る、福島より十里、全く富士山に登るが如し」と書いてある。  御嶽山黒沢口の登山道沿いには、「何々覚明」と刻まれた石柱が、所狭しと林立しているのが見られるが、江戸末期から明治初めにかけて、毎年何十万人も登ったといわれる御岳講の賑わいぶりが想像される。  この御嶽山は何回もの爆発を繰り返したコニーデ型の複式火山で、1979年(昭和54年)には突然、地獄谷に新しい噴火口を現出させ、日本中をびっくりさせている。また、91年、07年にもごく小規模な噴火をしている。  最高峰は3067mの中央火口丘、剣ヶ峰で、その周りを継子岳(ままこだけ 2859m)、摩利支天山(まりしてんやま 2959m)、継母岳(ままははだけ 2867m)などのピークが外輪山となって取り囲んでいる。  また、これらの峰々の間にはエメラルド色をした、一ノ池から五ノ池まで数えられる山上湖が散在している。なかでも二ノ池は標高2905m、日本で一番高い湖として知られている。これらの池を結んでの池巡りコースも考えられる。  登山コースは信州側から3本、飛騨側から1本の計4本がある。7合目の田ノ原までバスが上がる王滝口は歩行距離も短く、日帰りも可能なので最も登山者が多い。田ノ原から荒々しい地獄谷爆烈火口を眺めながら3時間強で剣ヶ峰に立てる。  御岳山で最も古く、信仰登山のメインルートである黒沢口も6合目までバスが入る。また御岳ロープウェイ・スキー場からロープウェイを利用すれば7合目まで上がることもできる。6合目から4時間30分で剣ヶ峰。  信州側第3のコースである開田(かいだ)口は、標高差も大きく、行程も長いので、開田高原散策と合わせて下山に利用した方がよかろう。西野から登るとなると距離も標高差も大きく、6時間30分で剣ガ峰。  飛騨側唯一の登山道で、標高1900mに湧く濁河(にごりご)温泉がベースとなる飛騨口は、原生林の中の静かな山旅を楽しめる。濁河温泉から5時間30分で剣ガ峰へ。  山頂からの展望は広大で、3つのアルプスや中部、関東一円の山々を見渡すことができる。また遠く加賀の白山も望まれ、日が落ちると名古屋の街の灯が美しい。  2014年(平成26年)9月27日にも噴火し、大きな被害を出したのは記憶に新しい。噴火直後に気象庁は入山を規制する「噴火警戒レベル3」を発表した。2022年7月28日現在、「噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)」だが、引き続き火口から概ね500m程度の範囲で立ち入りが禁止されている。

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