冒険家のスピリットにならって夢を追いかけよう。小学生対象の「植村直己に学ぶ、富士山チャレンジ!!」、3月15日募集開始

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冒険家・植村直己の精神にならい、全4回の冒険プログラムに取り組む「植村直己に学ぶ、富士山チャレンジ!!」が2024年5月から8月にかけて実施される。対象は小学校5〜6年生で、ツリーイング(木登り)や蘇武岳、六甲山登山などを行なったうえで夏の富士山頂をめざす。

企画するのは、植村が生まれ育った兵庫県豊岡市で、植村直己冒険館を運営する豊岡冒険館株式会社。「人の生きる本当の価値は、お金や肩書きなどではなく、夢を追い求め一瞬一瞬を精一杯生きることにあります」と言った植村の姿勢に学び、子どもたちの夢とやる気を育み、成⾧を応援するプログラムとなっている。富士山登山には2003年の植村直己冒険賞受賞者の冒険家・安東浩正さんが同行する。

イベント概要

名称:植村直己に学ぶ、富士山チャレンジ!!
体験プログラム内容:

  • 第1回「植村直己のココロを知る」5月26日(日)日帰り/植村直己冒険館
  • 第2回「冒険館周辺の山にチャレンジ」6月23日(日)日帰り/蘇武岳
  • 第3回「六甲山チャレンジ」7月22日(月)~24日(水)2泊3日/六甲山
  • 第4回「富士山チャレンジ」8月18日(日)~23日(金)3泊6日/富士山(吉田ルート)

参加条件:団体行動のできる健康な小学5~6年生。全4回の継続プログラムに参加する本人の意思を確認できていること
参加料金:79,800 円(税込・全4回。食事、宿泊費、交通費、保険代、ガイド料込。集合場所までの交通費は含まず)
募集人数:15名(先着順、最少催行人員4名)
申し込み:下記のウェブサイトから申し込む
詳細・申し込み:https://sites.google.com/view/fujisan-challenge

企画:豊岡冒険館株式会社

問合せ先

植村直己冒険館
TEL:0796-44-1515
https://boukenkan.com/

この記事に登場する山

山梨県 静岡県 / 富士山とその周辺

富士山・剣ヶ峰 標高 3,776m

 日本の山岳中、群を抜いた高さを誇る富士山は、典型的なコニーデ式火山。いずれの方向から眺めても円錐形の均整のとれた姿は美しく、年間を通して人々の目を楽しませてくれる。東海道本線や新幹線の車窓から見ると、右手に宝永山、左手には荒々しい剣ガ峰大沢が望め、初めて見る人の心を奪う。  昔は白装束姿で富士宮の浅間(せんげん)神社から、3日も4日もかけて歩き通したという話を古老から聞いたことがある。現在では、富士宮と御殿場を富士山スカイラインが結び、途中からさらに標高2400m辺りまで支線が延びているので、労せずして雲上の人になれる手近な山となった。  日本で一番高い山、美しい山であれば、一生に一度は登ってみたい願望は誰にでもある。7月、8月の2カ月間が富士登山の時期に当たり、7月1日をお山開き、8月31日を山じまいと呼ぶ。  山小屋や石室が営業を始めると、日本各地や外国の人々も3776mの山頂を目指して集まってくる。特に学校が夏休みに入り、梅雨が明けたころから8月の旧盆までは、老若男女が連日押し寄せ、お山は満員となり、登山道は渋滞し、山小屋からは人があふれる。  富士宮口から登ろうとする場合は東海道新幹線の新富士駅、三島駅などからの登山バスで五合目まで行き、自分の足で山頂へ向けて歩きだすことになる。山梨県側には吉田口があり、東京方面からの登山者が多い。  目の前にそびえる富士山はすぐそこに見えるため、山の未経験者は始めからスピードを出しすぎ、7合目か8合目付近でたいていバテてしまう。登り一辺倒の富士山は始めから最後まで、ゆっくり過ぎるほどのペースで歩くことがコツである。新6合から宝永火口へ行く巻き道が御中道コースで、標高2300mから2500mを上下しながら富士山の中腹を1周することができたが、剣ガ峰大沢の崩壊で通行不能になっている。  山慣れたパーティならば新6合から左に入り、赤ペンキや踏み跡を拾いながら、いくつもの沢を渡り3時間もかければ大沢まで行くことができる。辺りは樹林帯で、シャクナゲの群落やクルマユリやシオガマなどの高山植物が咲く。  9合目右側の深い沢に残る万年雪は、山麓からも見ることができる。富士宮口を登りつめると正面に浅間神社奥ノ院がある。隣は郵便局。もうひとふんばりすると、最高地点の剣ヶ峰。山頂にはかつては毎日データを送り続けていた気象観測所跡が残っている。天候に恵まれたならば噴火口の周囲を歩く御鉢巡りが楽しめる。

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