北アルプスに入山される方は表層雪崩に十分な警戒が必要です
天気・気温
山と周辺の状況
年末年始は予想通りの大荒れの天候で、12/31と1/1はロープウェイが運休と大荒れとなりましたが、1/3~1/4はようやく太陽が顔を出し今朝は今年最初の日の出を見ることが出来ました。しかし、この晴天も長くは続かず明日からの天気予報は雪マークが並んでいます。
年末から多量の降雪に加え、明日以降も新たな降雪が予想されていますので、北アルプスに入山される方は表層雪崩に十分な警戒が必要です。沢筋等の雪崩の起きやすい場所にはなるべく立ち入らないようにしましょう。
1/4現在、9日からの連休の天候はまずまずといった予報が出ています。登山者の皆様は直前の気象情報をよく御確認の上、安全に十分配慮して行動してください。
この季節は山荘前、稜線上でもご来光を見ることが出来るので冬山の写真を撮りに来る方は大いいに楽しめます。また、晴れた日の夜には素晴らしい星空が広がります。
登山道の状況
西穂山荘~ロープウェイまでのルートは、全域で冬道に移行しました。赤布や看板等の目印が付いていますが天候によっては不明瞭なこともあります。装備を整え万全の準備でお越し下さい。
雪の状況等は気象条件によって大きく変化する時があります。ロープウェイから西穂山荘までの登山道でも、アイゼン不要で登りやすい時、アイゼンをしっかり効かせてないと滑りやすい時、カンジキやスノーシューが必要な雪の深い時など様々です。状況に応じた装備が必要となりますので、服装や装備をしっかり整えてお越し下さい。
登山装備
積雪は日を追うごとに増え、いよいよ本格的な冬山装備が必要になってきました。朝晩の気温は氷点下10℃近くまで下がることもありますので、防寒対策が必要です。
降雪があれば一日で状況は変わりますので、ロープウェイから山荘までの間でもアイゼンは用意した方が良いでしょう。まとまった雪が降ればワカンまたはスノーシューが必要になります。ストックはあると便利です。
独標から山頂方面へ向かう方はアイゼン・ピッケルなどの標準的な冬山装備が必要です。
なお、稜線に出ると天候の良い日でも飛騨側から冷たい風が吹いています。防風対策をお忘れなく。日差しの強い日は雪からの照り返しも強く、サングラスなどで目を守ることも必要になってきます。
注意点
車でお越しの方は雪対策をお忘れなく、お願いします。夜から朝にかけては山荘の水道の水が出なくなりますので、翌日の分は前の晩のうちに汲んでおいてください。
お知らせ
西穂山荘は北アルプスの稜線で唯一通年営業している山小屋です。なお、冬期間は水の確保が困難なため、飲料水はペットボトルで有料販売となります。
昨年の今頃の様子は?
新穂高ロープウェイから山荘までのルートを一部変更2023.04.23
融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30
GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07
天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14
西穂山荘周辺の過去の様子
西穂山荘
- 電話番号:
- 連絡先住所:
- 長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所