西穂高岳 | 西穂山荘

幻想的な朝焼けや夕景など思わず見とれる厳冬期の山の姿を是非ご覧下さい

雲海が広がる (2010.03.01 西穂山荘 )
雲海が広がる (2010.03.01 西穂山荘 )
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天気・気温

02/02(火) 晴れのち雪。最低気温-13.4℃、最高-3.1℃。日の出6:57頃、日の入16:52頃。
松本市の天気予報
明日
25℃
7℃
明後日
27℃
8℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 10:00発表
高山市の天気予報
明日
曇のち晴
26℃
9℃
明後日
29℃
8℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 10:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

この一週間での最低気温は-17.5度で、週間の最高気温は+2.9度でした。降雪はありましたが山荘周辺では雪が風で飛ばされ、積雪量は先週と大きくは変わっていません。積雪量は先週とあまり変わらず、山荘周辺で220cm程度です。
年が明けたと思ったら、雪山の美しさと厳しさを感じられる2月になりました。幻想的な朝焼けや夕景等、山荘にいる私達でさえ思わず見とれる厳冬期の山の姿を、是非御覧下さい。
丸山では「エビのシッポ(風の強い山稜などの木などにできる霧氷)」が成長してきています。今日現在では「シュカブラ(冬期に高山の山稜で雪面に見られる風紋)」はいま一つです。
エビのシッポやシュカブラは荒れた天候に伴って素晴らしいものができる場合が多いので、荒天の後の天候回復直後が最も芸術的な造形を見られる可能性が高くなります。

登山道の状況

西穂山荘~ロープウェイまでのルートは、現在冬期ルートとなっており、赤布や看板等の目印が付いていますが天候によっては不明瞭なこともあります。装備を整え万全の準備でお越し下さい。
山荘から丸山までは、尾根上に出るまでは雪が深く、尾根の上はアイゼンがないと非常に滑りやすい硬い雪面となります。独標手前までは丸山付近と同じような状況が続きますが、独標手前の岩稜帯は強い風で雪が飛ばされて岩の露出も多く、氷あり雪ありのミックス状態です。
登山道の雪の状況等は気象条件によって大きく変化する時があります。ロープウェイから西穂山荘までの登山道でも、アイゼン不要で登りやすい時、アイゼンをしっかり効かせてないと滑りやすい時、カンジキやスノーシューが必要な雪の深い時など様々です。
入山時に必要ないからといって、ワカンやスノーシューを山麓に置いてきてしまい、宿泊した夜に大量の降雪があったために、下山の際に困難を極めるといった事例もよく見られます。ワカンまたはスノーシューと、アイゼンの両方を持参するのが基本です。
なお、表層雪崩に十分な警戒が必要です。沢筋等の雪崩の起きやすい場所にはなるべく立ち入らないようにしましょう。

登山装備

本格的な冬山シーズンに入っておりますので、しっかりと冬山装備を整えて入山してください。状況に応じた装備が必要となりますので、服装や装備をしっかり整えて本格的な冬山装備でお越し下さい。天候の良い日でも稜線に出ると飛騨側から冷たい風が吹いています。防風対策もお忘れなく。日差しの強い日は雪からの照り返しも強く、サングラスなどで目を守ることも必要になってきます。ストックはあると便利です。
独標から山頂方面へ向かう方はアイゼン・ピッケルなどの標準的な冬山装備が必要です。
丸山から上の稜線上は強風が吹いていることが多いため、防風対策も必要です。顔や手足の凍傷に注意しましょう。

注意点

車でお越しの方は雪対策をお忘れなく、お願いします。

お知らせ

西穂山荘は北アルプスの稜線で唯一通年営業している山小屋です。なお、冬期間は水の確保が困難なため、飲料水はペットボトルで有料販売となります。

昨年の今頃の様子は?

新穂高ロープウェイから山荘までのルートを一部変更2023.04.23

融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30

GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07

天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14

西穂山荘周辺の過去の様子

西穂山荘

電話番号:
連絡先住所:
長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所

地図で見る
http://www.nishiho.com/

施設の詳細を見る

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西穂高岳 標高 2,909m

 穂高連峰の南端にあり、さらに南へ続く稜線は焼岳に至る。東側は上高地の谷を隔てて霞沢岳と向かい合い、西側は蒲田川の新穂高温泉を挟んで笠ヶ岳がすばらしい。  標高は3000mを切っているが、岩稜、お花畑、ハイマツと、高山帯の要素がそろっているので、北アルプスの入門コースとして人気がある。  この山から奥穂高岳への岩稜は北アルプスでも最も難しいコースで、初縦走は大正元年(1912)、鵜殿正雄が行っている。同じ年、辻村伊助は『スウイス日記』の中で「神河内ならぬ上高地は不快な所である」とその俗化を嘆いている。とはいえ昭和45年(1970)に新穂高温泉から千石尾根にロープウェイが架かり、登山が容易になった現在の山の賑わいと比べようもあるまい。  昭和42年(1967)には西穂高岳・独標で松本深志高校の生徒11人が落雷遭難を起こしている。低くても登りやすくても、アルプスは危険と紙一重の山なのである。  千石尾根が主稜線に突き上げた森林限界に西穂山荘が建っている。  登山道は上高地から所要6時間30分。新穂高温泉からは、ロープウェイ終点から歩いて西穂山荘、独標経由所要3時間30分。

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