宮之浦岳・縄文杉 | 屋久島ガイド協会

本格的な雪にはならず、みぞれまじりの天候でした

オオゴカヨウオウレン (2010.02.22 屋久島ガイド協会 )
オオゴカヨウオウレン (2010.02.22 屋久島ガイド協会 )
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天気・気温

02/16(火) 曇り。標高1,000メートル付近から上は時々みぞれ。標高1,300メートルの縄文杉デッキで4℃(午前11:30)。北西の風やや強い(林内はあまり風は当たりません)。
鹿児島市の天気予報
明日
曇のち晴
24℃
16℃
明後日
26℃
17℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

本日は冬型の気圧配置になりましたが、比較的気温が高かったため本格的な雪にはならず、みぞれまじりの天候でした。

登山道の状況

■縄文杉付近
白谷雲水峡~楠川歩道~縄文杉ルートの登山道上には積雪や凍結箇所はありません。ただし、森林限界を越える1700メートル上部の稜線から宮之浦岳にかけては積雪が予想されます。

登山装備

一般的な冬山装備に準ずるものを用意してください。
冬の屋久島はその日により気温差が相当異なります。天気が良い日には行動中はかなり暑くなり、薄着でも大丈夫なことも多いです。ただし、場所や風あたりによって体感気温はグッと下がってきますので、こまめに着脱ができて、体温調節がしやすい服装を心がけてください。
寒気が屋久島付近まで南下してくると、標高600メートルぐらいから上では降雪します。南の島なので暖かいというイメージがあるのでしょうか、軽装の登山者をよく見かけます。天気予報に十分注意して入山してください。冬型の気圧配置のときには縄文杉コースでも積雪を想定して、軽アイゼン、ストックを携行してください。

注意点

現在、登山道脇の斜面の崩落のため通行止めとなっている荒川登山口からの縄文杉コースは、2月20日、規制が解除になる見通しです。当面は暫定的な措置として崩落現場を高巻く迂回ルートを利用することになります。迂回ルートは延長約400メートル、所要時間は約20分。通常のルートより10分程度歩行時間が長くなります。従来の登山道(トロッコ道)の全面復旧には相当の期間を要する模様で、現時点での開通予定は立っていません。

お知らせ

人気のある縄文杉もこの時期は入山者も少なく、静かな森歩きを楽しむことができます。ただ、白谷雲水峡からの縄文杉までの日帰り往復コースは荒川からの往復にくらべ、1~1時間半ぐらい長く、一般に11時間前後かかります。体力にある程度自信のある方向きです。

昨年の今頃の様子は?

先週は低気圧の大雨のため交通規制もありましたが、一昨日昨日は春らしい陽気となりました2023.04.19

縄文杉ルートでサクラツツジが見頃。GWは時間と気持ちに余裕を持って新緑の森を楽しんで下さい2023.04.26

GW中の人気登山道は人多くすれ違いに注意し、行動時間に余裕を持つなど安全登山を心がけて2023.05.03

GWはコロナ前の賑わいを取り戻してきたようです。小屋泊や色とりどりテントで賑わいました2023.05.10

シャクナゲ登山が増える時期。車は現地の表示に従い、駐車禁止区域に駐めないで下さい2023.05.17

屋久島もそろそろ梅雨入りの時期。傘と雨具は必携です。島内の交通機関や道路の最新情報に注意2023.05.24

5/30梅雨入り。台風の影響によるフェリーの運行に注意。装備整えて雨下に輝く木々や苔を楽しんで2023.05.31

屋久島ガイド協会周辺の過去の様子

  • 縄文杉ルートのトロッコ道沿いに咲くマムシグサ
  • アオモジ
  • ヒサカキ
  • ヤクシマオナガカエデの新芽
  • ヤクシマオナガカエデの新緑
  • ヤクシマゴケ
  • 隣の種子島宇宙センターから打ち上げられたH3ロケット 屋久島から見えました
  • ヤクシマゴケ
  • 春を告げるサツマイナモリの花
  • 桜とモッチョム岳
  • 冬の苔むす森。森の中は雪の白さで普段より明るく感じます。
  • スギバゴケの仲間

屋久島ガイド協会

電話番号:
0997-49-4191
連絡先住所:
〒891-4207 鹿児島県熊毛郡屋久島町1436-56

地図で見る
http://www.yakushima-guide.com/

施設の詳細を見る

関連する山

鹿児島県 / 大隈諸島 屋久島

宮之浦岳 標高 1,936m

 屋久島のほぼ中央に位置し、九州の最高峰。山体は四万十層の基盤岩に貫入した花崗岩で、山容は女性的である。  屋久島は九州本土最南端の佐多岬から70kmの黒潮洗う中にある。南北25km、東西27km、周囲わずか105kmのハート型をしたこの島には、1500m以上の高峰が11座、1000mを超える山が30座以上もあり、洋上のアルプスである。  海岸線からは、宮之浦岳などの高峰は見ることができないので、奥岳とも呼ばれ、これらを囲む前衛の峰を前岳と呼ぶ。また、宮之浦岳、永田岳、黒味岳を三岳(みたけ)、または御岳と呼び、翁岳、安房岳(あんぼうだけ)、投石岳(なげしだけ)、筑紫岳(ちくしだけ)を含めて八重岳とも呼んでいる。  屋久島の骨格をなす山々の稜線は、宮之浦岳からほぼ四方に延びる。全山花崗岩からなり、山頂近くは風化、浸食された奇岩、怪石が多い。一帯は低いヤクザサに覆われ、矮小化したヤクシマシャクナゲが点在し、花期の6月上旬には登山者の目を楽しませてくれる。  豊富な雨量により渓谷も発達し、山肌を深く浸食しながら島の中央から無数の河川が海に注ぐ。宮之浦岳を源流とする宮之浦川、小揚子川、安房川などは日本有数の峻険な谷である。  山頂西側の花崗岩の割れ目には、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を祭る宝珠大権現の社があり、宮之浦にある益枚(やく)神社の奥宮として、古くから島民の岳参り信仰の中心となった。春は日帰りで五穀豊穣、国家安穏、延命息災を祈願し、秋は大願成就のため2泊3日で参詣した。必ず各集落から参拝し、女人禁制で登られていた。  昭和40年代まで安房川中流域小杉谷を中心に、伐採が盛んに行われた。島の南東の安房集落から小杉谷まで軌道が敷かれ、トロッコによって屋久杉を運搬していた。現在では輸送手段がトラックに変わり、島の四周に林道が延び、これを利用した登山コースが多い。  花崗岩の山頂からの展望は抜群。島とは思えない雄大なスケールで、島の山岳はもとより、晴天時には遠く九州本土佐田岬や開聞岳、口永良部(くちのえらぶ)島、種子島も浮かんで見える。  島の中央宮之浦岳への登山道は四方に拓かれ、代表的なコースは、楠川―小杉谷―縄文杉を眺め、宮之浦岳まで約20km、12時間。永田―鹿之沢―永田岳―宮之浦岳は約14km、9時間。他に栗生―花山歩道―鹿之沢。湯泊―湯泊歩道―花之江河(はなのえごう)―宮之浦岳。尾之間―尾之間歩道―花之江河。屋久杉ランド―安房歩道―花之江河などがあるが、一般日帰りコースは、淀川登山口(よどごうとざんぐち)―花之江河―宮之浦岳、約8km、所要5時間などである。山小屋は淀川、石塚、鹿之沢、高塚にある。

ユーザーの登山記録から