西穂高岳 | 西穂山荘

独標~西穂高岳山頂は、雪と岩がミックスされた厳しく痩せた稜線が続きます

周辺は再び寒さが戻り、樹氷も戻りました (2009.04.28 西穂山荘 )
周辺は再び寒さが戻り、樹氷も戻りました (2009.04.28 西穂山荘 )
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天気・気温

04/28(火) 晴れ、最高+0.9℃、最低-10.4℃、日の出は5:05頃、日の入は18:34頃。
松本市の天気予報
明日
雨のち曇
14℃
8℃
明後日
曇のち晴
16℃
6℃
日本気象協会提供 2024年5月7日 18:00発表
高山市の天気予報
明日
雨のち曇
13℃
7℃
明後日
曇のち晴
15℃
5℃
日本気象協会提供 2024年5月7日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

山荘周辺で250cm~330cmの積雪があります。4/25の午前中は雪で午後は雨が降り、翌4/26日は吹雪となり、積雪量は増えました。
今朝は放射冷却で-10℃を下回りましたが、今週は高気圧に覆われて気温が上がる予報がでていますので、気象状況によって山の状況変化も大きくなりそうです。

登山道の状況

4/24までは暖かい日が続いたため稜線の雪もかなり消えていました。黒々とした岩肌が露出して独標までのルート上の雪も丸山付近を除けばほぼ融け、独標までならアイゼンなしでも可能でした。しかし、4/26の寒冷低気圧の通過に伴って、山は真っ白な冬景色に逆戻りしています。
ロープウェイ~西穂山荘は、積雪量は200cm強。雪の状態は気象条件によって変化が大きくなっており、アイゼンが必要なくらい硬いときもあれば、ザクザクになっているときもあります。これからの時期は積雪が空洞化し、踏み抜くと足が深く入ってしまうこともありますので、スパッツなどで雪の侵入を防ぐとともに、下りの際はあまり急ぐと怪我の元となります。山荘から下の樹林帯の中では日陰となる場所が多いため、登山道の雪は6月下旬まで残ります。
独標までの登山道は4/28現在は雪に覆われていますが、暖かい日が数日続けば夏の登山道に近いくらいまでほぼ融けてしまうでしょう。
独標~西穂高岳山頂は、雪と岩がミックスされた厳しく痩せた稜線が続きます。天気が良く気温が上がると雪が腐り、傾斜の急な場所は足元から雪が崩れてやっかいな場合があります。また気温が急激に下がると、融けた雪が氷となることもあり、気象の変化によりルートの難しさは日々異なります。ピラミッドピーク手前と山頂直下の雪壁は特に注意が必要。独標から先は周到な準備と雪山の十分な経験が要求されます。

登山装備

ロープウェイから山荘までなら、もうそれほど大げさな装備はいりません。ただし積雪はたっぷりあるので、スパッツやストック、雪の状況によってアイゼン・ワカン・スノーシューなどの冬山装備が必要です。また、日差しの強い日は雪面からの照り返しが眩しく、日焼け対策も必要です。サングラスを忘れずに。稜線では強い風が吹きます。防寒だけでなく、暴風対策も重要です。独標から先へ行かれる方は、アイゼンとピッケルは必携です。

注意点

例年、ゴールデンウィークくらいまでは降雪があります。天気予報を見る場合は、岐阜県飛騨地方や富山県、長野県北部の予報などを参考にするとよいでしょう。

お知らせ

宿泊のご予約は松本事務所へ(TEL0263-36-7052)。ゴールデンウィークの個室予約は受付中です。まだ、余裕がありますので、どうぞご利用ください。

昨年の今頃の様子は?

新穂高ロープウェイから山荘までのルートを一部変更2023.04.23

融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30

GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07

天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14

西穂山荘周辺の過去の様子

西穂山荘

電話番号:
連絡先住所:
長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所

地図で見る
http://www.nishiho.com/

施設の詳細を見る

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 穂高連峰の南端にあり、さらに南へ続く稜線は焼岳に至る。東側は上高地の谷を隔てて霞沢岳と向かい合い、西側は蒲田川の新穂高温泉を挟んで笠ヶ岳がすばらしい。  標高は3000mを切っているが、岩稜、お花畑、ハイマツと、高山帯の要素がそろっているので、北アルプスの入門コースとして人気がある。  この山から奥穂高岳への岩稜は北アルプスでも最も難しいコースで、初縦走は大正元年(1912)、鵜殿正雄が行っている。同じ年、辻村伊助は『スウイス日記』の中で「神河内ならぬ上高地は不快な所である」とその俗化を嘆いている。とはいえ昭和45年(1970)に新穂高温泉から千石尾根にロープウェイが架かり、登山が容易になった現在の山の賑わいと比べようもあるまい。  昭和42年(1967)には西穂高岳・独標で松本深志高校の生徒11人が落雷遭難を起こしている。低くても登りやすくても、アルプスは危険と紙一重の山なのである。  千石尾根が主稜線に突き上げた森林限界に西穂山荘が建っている。  登山道は上高地から所要6時間30分。新穂高温泉からは、ロープウェイ終点から歩いて西穂山荘、独標経由所要3時間30分。

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