山荘周辺では、風に乗って「黄砂」が飛んで来ているのでしょうか。雪が春の色をしています
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
山荘周辺の積雪は約280㎝。3月に入り、気温がプラスになることも珍しくありませんが、依然として真冬の様相に変化することも多くありますので、まだまだ『冬山』の意識で登って下さい。晴れた日の夜には素晴らしい星空が広がります。昨日の日中は吹雪いていましたが、夜には信じられないような星空になりました。
日の出はあと数日で明神岳に隠れてしまいそうです。それ以降の日の出は周辺が明るくなった後に明神岳~前穂高岳の稜線から出てくるようになるので、山荘前からは見ることが出来ず、丸山より先に登る必要があります。山荘前での日の出は10月中旬までお待ち下さい。
金曜の夜から風が強まり、快晴となった今日も相変わらず強い飛騨風(北西の風)が吹いています。山荘周辺では、この風に乗って「黄砂」が飛んで来ているのでしょうか。雪が春の色をしています。登山者の皆様は直前の気象情報をよく御確認の上、安全に十分配慮して行動してください。
登山道の状況
西穂山荘~ロープウェイ間は現在冬期ルートとなっており、赤布や看板等の目印が付いていますが、天候によっては不明瞭なこともあります。
今日現在ではロープウェイから山荘まではトレースが明瞭ですが、明日以降は再び降雪の予報となっています。上高地や焼岳方面へはトレースがありません。
山荘から丸山までは、尾根上に出るまでは雪が深く、尾根の上はアイゼンがないと非常に滑りやすい固い雪面となります。独標手前までは丸山付近と同じような状況が続きますが、独標手前の岩稜帯は強い風で雪が飛ばされて岩の露出も多く、氷あり雪ありのミックス状態です。
多量の降雪後に気温が急上昇するときは、表層雪崩に十分注意が必要です。正規のルートを外れて歩いたり、沢筋へ入ったりしないようにしましょう。
登山道の雪の状況等は気象条件によって大きく変化する時があります。ロープウェイから西穂山荘までの登山道でも、アイゼン不要で登りやすい時、アイゼンをしっかり効かせてないと滑りやすい時、カンジキやスノーシューが必要な雪の深い時など様々です。
登山装備
状況に応じた装備が必要となりますので、服装や装備をしっかり整えて本格的な冬山装備でお越し下さい。入山時に必要ないからといって、ワカンやスノーシューを山麓に置いてきてしまい、宿泊した夜に大量の降雪があったために、下山の際に困難を極めるといった事例もよく見られます。ワカンまたはスノーシューと、アイゼンの両方を持参するのが基本です。ストックはあると便利です。
山荘から上の丸山・独標・西穂山頂へ向かわれる方は、アイゼン・ピッケルは必携です。丸山から上の稜線上は強風が吹いていることが多いため、防風対策も必要です。顔や手足の凍傷に注意しましょう。
日差しの強い日は雪からの照り返しも強く、サングラスなどで目を守ることも必要になってきます。
注意点
週末は混雑状況次第で喫茶・売店営業時間を変更する場合があります。詳しくは山荘現地にてお問い合わせ下さい。登山者の皆様は直前の気象情報をよく御確認の上、安全に十分配慮して行動してください。
また、車でお越しの方は雪対策をお忘れなく、お願いします。
お知らせ
西穂山荘は北アルプスの稜線で唯一通年営業している山小屋です。なお、冬期間は水の確保が困難なため、飲料水はペットボトルで有料販売となります。
昨年の今頃の様子は?
新穂高ロープウェイから山荘までのルートを一部変更2023.04.23
融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30
GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07
天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14
西穂山荘周辺の過去の様子
西穂山荘
- 電話番号:
- 連絡先住所:
- 長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所