西穂高岳 | 西穂山荘

独標付近及び山頂までの稜線上で滑落事故が発生しており、丸山より上は注意を要する状況です

西穂山荘周辺を囲む霞沢岳・乗鞍岳・焼岳・笠ヶ岳、山荘前からも望めるダイナミックな山容 (2010.04.26 西穂山荘 )
西穂山荘周辺を囲む霞沢岳・乗鞍岳・焼岳・笠ヶ岳、山荘前からも望めるダイナミックな山容 (2010.04.26 西穂山荘 )
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天気・気温

04/12(月) 雨。積雪は山荘周辺で290cmですが、稜線の風当たりの強い部分と吹き溜まりとでは積雪量は大きく異なります。最低気温+2.0℃、最高+3.9℃。日の出5:25頃、日の入18:22頃。
松本市の天気予報
明日
25℃
7℃
明後日
28℃
8℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 16:00発表
高山市の天気予報
明日
晴時々曇
26℃
8℃
明後日
30℃
8℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 16:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

4/12の最低気温は非常に高かったのですが、最高気温がそれほど高くならなかったため寒く感じました。
里山では桜が終わったところもあり暖かい日が多くなってきましたが、山の上ではまだまだ雪が降ることがあります。
今週半ば、この時期としては強い寒気が入る予報が出ていますので、雨で融けた雪面が硬く凍る可能性があります。
今の時期は、晴れた日の夜には素晴らしい星空が広がります。

登山道の状況

西穂山荘~ロープウェイ間の登山道はトレースがあるものの、非常に柔らかな雪で膝下位まで踏み沈むところもありました。現在は冬期ルートとなっており、赤布や看板等の目印が付いていますが、これからの時期は天候によって気温の差が激しく、雪面状態で変わりやすくなります。
先週から寒暖の差が激しく稜線の状況は天候や気温の関係で大きく変化しています。先週(4/5~)お伝えした稜線情報では青氷もありアイゼンの効きも良く非常に硬い雪面でしたが、昨日(4/11)辺りからかなり融雪も進み独標の登りも岩の部分が多くなっているようです。
4月に入ってから、独標付近及び山頂までの稜線上で滑落事故が発生しており、先週末も丸山より上は注意を要する状況でした。入山されるお客様はアイゼン・ピッケルなどの装備を整えることはもちろん、山行時のルート状況をよく見極めて慎重な行動をとることが求められます。
4/12現在、気温が高く柔らかくなった雪面も今後の気温低下では一気に氷の様に様変わりすることも予想されます。稜線はもちろんですが山荘から下の樹林帯ルートもアイゼンが必携となるかもしれません。
上高地側から入下山する人は稀でルートも分かりにくいため、冬山の経験が少ない方者はゴールデンウィークが近付き登山者の数が多くなってからの方が良いでしょう。
また、この時期に焼岳方面へ行く人はありません。

登山装備

北アルプスではゴールデンウィークくらいまでは雪が降る可能性がありますので、まだまだ冬の装備が必要です。天候の良い日でも稜線に出ると飛騨側から冷たい風が吹いています。防風対策もお忘れなく。また、日差しがだいぶ強くなってきましたので、雪からの照り返しから目を守ることも必要です。サングラスをお持ちください。ストックはあると便利です。

注意点

週末は混雑状況次第で喫茶・売店営業時間を変更する場合があります。詳しくは山荘現地にてお問い合わせ下さい。
登山者の皆様は直前の気象情報をよく御確認の上、安全に十分配慮して行動してください。天気予報を見る場合は、岐阜県飛騨地方や富山県、長野県北部の予報などを参考にするとよいでしょう。
また、車でお越しの方は雪対策をお忘れなく、お願いします。

お知らせ

西穂山荘は北アルプスの稜線で唯一通年営業している山小屋です。
現在、現地の電話が不通となっております。御迷惑をお掛けして申し訳ございませんが、復旧までいま暫く時間がかかりますので、お問い合わせは松本事務所 (TEL0263-36-7052 日曜・祭日を除く午前9時半~午後4時まで営業 ) までお願致します。
外での作業中や電話線が不調の際、現地の電話は通じないときがありますが、無休で営業しております(現地TEL0263-95-2506)。なお、冬期間は水の確保が困難なため、飲料水はペットボトルで有料販売となります。

昨年の今頃の様子は?

新穂高ロープウェイから山荘までのルートを一部変更2023.04.23

融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30

GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07

天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14

西穂山荘周辺の過去の様子

西穂山荘

電話番号:
連絡先住所:
長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所

地図で見る
http://www.nishiho.com/

施設の詳細を見る

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 穂高連峰の南端にあり、さらに南へ続く稜線は焼岳に至る。東側は上高地の谷を隔てて霞沢岳と向かい合い、西側は蒲田川の新穂高温泉を挟んで笠ヶ岳がすばらしい。  標高は3000mを切っているが、岩稜、お花畑、ハイマツと、高山帯の要素がそろっているので、北アルプスの入門コースとして人気がある。  この山から奥穂高岳への岩稜は北アルプスでも最も難しいコースで、初縦走は大正元年(1912)、鵜殿正雄が行っている。同じ年、辻村伊助は『スウイス日記』の中で「神河内ならぬ上高地は不快な所である」とその俗化を嘆いている。とはいえ昭和45年(1970)に新穂高温泉から千石尾根にロープウェイが架かり、登山が容易になった現在の山の賑わいと比べようもあるまい。  昭和42年(1967)には西穂高岳・独標で松本深志高校の生徒11人が落雷遭難を起こしている。低くても登りやすくても、アルプスは危険と紙一重の山なのである。  千石尾根が主稜線に突き上げた森林限界に西穂山荘が建っている。  登山道は上高地から所要6時間30分。新穂高温泉からは、ロープウェイ終点から歩いて西穂山荘、独標経由所要3時間30分。

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