5/23~24に、2日続けて強い風と叩きつけるような雨に見舞われ、山荘付近の雪も融雪が進みました
天気・気温
山と周辺の状況
5/23~24に、2日続けて強い風と叩きつけるような雨に見舞われ、山荘付近の雪も融雪が進み、積雪は山荘周辺で130cm程度です。稜線の風当たりの強い部分と吹き溜まりとでは積雪量が大きく異なります。
視界の悪い中でも時折見ることが出来た霞沢岳や今年も綺麗な姿を見せてくれている
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
(山荘前で咲き始めました)は、悪天時でも山の楽しさがある事を教えてくれた気がしました。
登山道の状況
新穂高ロープウェイ~西穂山荘までのルートはまだまだ雪に覆われています。樹林帯の中を通りますので、雪はなかなか融けず、例年は6月下旬まで残ります。
朝早い時間はまだ雪面が硬く、アイゼンが欲しいところですが、午後になると気温の上昇とともに融け始めるため、アイゼンなしでもキックステップで十分登れます。時間帯と気象状況によってアイゼンが必要か否かは異なりますが、軽アイゼンを携行すると安心です。
山荘から上の稜線ではルート上の雪は一気に融けてしまいました。西穂山頂まで行く場合も、山頂直下などの数ヵ所を除けばルート上にほとんど雪はありません。先週登られた方はアイゼンを使用しなかったようです。ただし、山頂付近に残る雪渓ではトラバースの際に足元の雪が崩れることもありますので、ピッケルはあった方が安心でしょう。
上高地側のルートは何人かが通行していますが、標識などは多くありません。初めて通る方は迷わないように注意が必要です。夏道沿いの山荘から焼岳分岐までの急登に大穴が開いています。穴がなくても雪面の下が空洞化いている場所もありますので、通行には十分注意して下さい。中間地点の中尾根から下は、だいぶ雪も融けてきました。
焼岳方面はまだ積雪が多く、通った方はまだわずかです。視界の悪い日は迷いやすくなりますので御注意ください。
登山装備
まだまだ冬の装備が必要です。天候の良い日でも稜線に出ると飛騨側から冷たい風が吹いていますので、防風対策もお願いします。
服装は山荘までなら、下半身は濡れないようにカッパのズボンを履き、スパッツを付ければOKです。上半身はその日の天候によって調整しましょう。手袋は薄手のもので十分です。サングラスを用意し、雪目対策をしましょう。
独標から先の西穂山頂方面へ行かれる方は、天候によっては冬山装備に近いものが必要です。ロープウェイ~山荘間 は、雪面が硬い状態の時はアイゼンが必要です(ストックもあると重宝します)。特に下山時には、アイゼンがないと危険な状態の時もあります。
独標から先の西穂山頂方面へ行かれる方は、天候によっては冬山装備に近いものが必要です。ロープウェイ ~ 山荘間 は、雪面が硬い状態の時はアイゼンが必要です(ストックもあると重宝します)。特に下山時には、アイゼンがないと危険な状態の時もあります。
注意点
直前の気象情報をよく御確認の上、安全に十分配慮して行動してください。天気予報を見る場合は、岐阜県飛騨地方や富山県、長野県北部の予報などを参考にするとよいでしょう。
お知らせ
西穂山荘は北アルプスの稜線で唯一通年営業している山小屋です。
登山シーズン中は早い時期から個室が満室となってしまう日もありますので、お早めにご予約ください。
レストハウスの食事メニュー(お酒やおつまみ類を除く)を御注文いただけるのは、夕方4時頃までとなっておりますので御注意ください。冬期間は水の確保が困難なため、飲料水はペットボトルで有料販売となります。
昨年の今頃の様子は?
新穂高ロープウェイから山荘までのルートを一部変更2023.04.23
融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30
GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07
天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14
西穂山荘周辺の過去の様子
西穂山荘
- 電話番号:
- 連絡先住所:
- 長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所