宮之浦岳・縄文杉 | 屋久島ガイド協会

1年の中で屋久島の奥岳がもっともにぎわう季節になりました

ヤマシャクナゲ (2010.06.01 屋久島ガイド協会 )
ヤマシャクナゲ (2010.06.01 屋久島ガイド協会 )
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天気・気温

05/26(水) ■縦走コース 宮之浦岳では、晴れのち曇り。南西の風強い。標高1,936mの山頂で11℃(5/25、午前11時40分)
■縄文杉コース 南西の風やや強い。晴れ(5/25)
鹿児島市の天気予報
明日
曇のち晴
24℃
17℃
明後日
26℃
19℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

縦走コース中では、山頂からは展望なし。投石平から栗生岳までは展望あり。投石平は強風で注意を要した。
宮之浦岳でもいよいよ シャクナゲ シャクナゲ が咲いてきました。1年の中で屋久島の奥岳がもっとも人でにぎわう季節になりました。登山道脇にはヒメコ イワカガミ イワカガミ やマイヅルソウなど、カワイイ高山植物もポツポツと見られるようになってきました。

登山道の状況

■宮之浦岳 淀川河登山口~宮之浦岳山頂までのルートでは、通行禁止箇所等はなく、特に問題はありません。
■縄文杉ルート 荒川登山口~縄文杉ルートでは、迂回ルート以外特に問題はありません。
4/1より荒川登山口に新設された休憩所と女性用トイレが使用できるようになりました。休憩所内には更衣スペースも設けられています。
荒川登山口から縄文杉コースは現在、登山ルートの森林軌道(トロッコ)が一部、崖崩れで通行できないため、そこを高巻く迂回ルートを利用します。迂回ルートは延長約400メートル、所要時間は片道約15分。通常の軌道を歩くルートより5分程度歩行時間が長くなります。崩壊箇所の復旧がいつになるか正確な見通しはたっていません。

登山装備

いよいよ雨の季節がやってきます、最近縄文コースなどでは装備の不備、特に雨具の不備がある方が目立ちます。屋久島は雨がかなり強く降ることもありますので、雨具はしっかりとしたものを準備しましょう。また、汗をかく季節になってきましたので、着替えなども登山の際あると便利です。

注意点

シャクナゲの時期は屋久島の山小屋が1年の中でもっとも混雑します。無人の避難小屋ですが人数オーバーで小屋に入りきらない人が出てきていますので、小屋の利用を考えている方はテントの用意も忘れないよう気を付けてください。
また小屋に人が増えてくると、些細なことでもトラブルの原因になりかねません。山小屋を利用する際には十分に気をつけましょう。

お知らせ

3/1より11/30まで、環境負荷の軽減と混雑緩和のため荒川登山口への車両乗り入れが終日規制されます。屋久杉自然館前で荒川登山バスに乗り換えるかタクシーなどのご利用が必要になります。
●詳しくは
 屋久島町役場ホームページ/登山案内 http://www.yakushima-town.jp
 屋久島山岳部車両運行対策協議会 http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/

昨年の今頃の様子は?

先週は低気圧の大雨のため交通規制もありましたが、一昨日昨日は春らしい陽気となりました2023.04.19

縄文杉ルートでサクラツツジが見頃。GWは時間と気持ちに余裕を持って新緑の森を楽しんで下さい2023.04.26

GW中の人気登山道は人多くすれ違いに注意し、行動時間に余裕を持つなど安全登山を心がけて2023.05.03

GWはコロナ前の賑わいを取り戻してきたようです。小屋泊や色とりどりテントで賑わいました2023.05.10

シャクナゲ登山が増える時期。車は現地の表示に従い、駐車禁止区域に駐めないで下さい2023.05.17

屋久島もそろそろ梅雨入りの時期。傘と雨具は必携です。島内の交通機関や道路の最新情報に注意2023.05.24

5/30梅雨入り。台風の影響によるフェリーの運行に注意。装備整えて雨下に輝く木々や苔を楽しんで2023.05.31

屋久島ガイド協会周辺の過去の様子

  • 縄文杉ルートのトロッコ道沿いに咲くマムシグサ
  • アオモジ
  • ヒサカキ
  • ヤクシマオナガカエデの新芽
  • ヤクシマオナガカエデの新緑
  • ヤクシマゴケ
  • 隣の種子島宇宙センターから打ち上げられたH3ロケット 屋久島から見えました
  • ヤクシマゴケ
  • 春を告げるサツマイナモリの花
  • 桜とモッチョム岳
  • 冬の苔むす森。森の中は雪の白さで普段より明るく感じます。
  • スギバゴケの仲間

屋久島ガイド協会

電話番号:
0997-49-4191
連絡先住所:
〒891-4207 鹿児島県熊毛郡屋久島町1436-56

地図で見る
http://www.yakushima-guide.com/

施設の詳細を見る

関連する山

鹿児島県 / 大隈諸島 屋久島

宮之浦岳 標高 1,936m

 屋久島のほぼ中央に位置し、九州の最高峰。山体は四万十層の基盤岩に貫入した花崗岩で、山容は女性的である。  屋久島は九州本土最南端の佐多岬から70kmの黒潮洗う中にある。南北25km、東西27km、周囲わずか105kmのハート型をしたこの島には、1500m以上の高峰が11座、1000mを超える山が30座以上もあり、洋上のアルプスである。  海岸線からは、宮之浦岳などの高峰は見ることができないので、奥岳とも呼ばれ、これらを囲む前衛の峰を前岳と呼ぶ。また、宮之浦岳、永田岳、黒味岳を三岳(みたけ)、または御岳と呼び、翁岳、安房岳(あんぼうだけ)、投石岳(なげしだけ)、筑紫岳(ちくしだけ)を含めて八重岳とも呼んでいる。  屋久島の骨格をなす山々の稜線は、宮之浦岳からほぼ四方に延びる。全山花崗岩からなり、山頂近くは風化、浸食された奇岩、怪石が多い。一帯は低いヤクザサに覆われ、矮小化したヤクシマシャクナゲが点在し、花期の6月上旬には登山者の目を楽しませてくれる。  豊富な雨量により渓谷も発達し、山肌を深く浸食しながら島の中央から無数の河川が海に注ぐ。宮之浦岳を源流とする宮之浦川、小揚子川、安房川などは日本有数の峻険な谷である。  山頂西側の花崗岩の割れ目には、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を祭る宝珠大権現の社があり、宮之浦にある益枚(やく)神社の奥宮として、古くから島民の岳参り信仰の中心となった。春は日帰りで五穀豊穣、国家安穏、延命息災を祈願し、秋は大願成就のため2泊3日で参詣した。必ず各集落から参拝し、女人禁制で登られていた。  昭和40年代まで安房川中流域小杉谷を中心に、伐採が盛んに行われた。島の南東の安房集落から小杉谷まで軌道が敷かれ、トロッコによって屋久杉を運搬していた。現在では輸送手段がトラックに変わり、島の四周に林道が延び、これを利用した登山コースが多い。  花崗岩の山頂からの展望は抜群。島とは思えない雄大なスケールで、島の山岳はもとより、晴天時には遠く九州本土佐田岬や開聞岳、口永良部(くちのえらぶ)島、種子島も浮かんで見える。  島の中央宮之浦岳への登山道は四方に拓かれ、代表的なコースは、楠川―小杉谷―縄文杉を眺め、宮之浦岳まで約20km、12時間。永田―鹿之沢―永田岳―宮之浦岳は約14km、9時間。他に栗生―花山歩道―鹿之沢。湯泊―湯泊歩道―花之江河(はなのえごう)―宮之浦岳。尾之間―尾之間歩道―花之江河。屋久杉ランド―安房歩道―花之江河などがあるが、一般日帰りコースは、淀川登山口(よどごうとざんぐち)―花之江河―宮之浦岳、約8km、所要5時間などである。山小屋は淀川、石塚、鹿之沢、高塚にある。

ユーザーの登山記録から