尾瀬沼のミズバショウはまだ全体で1~2分咲き程度です。見頃は6月上旬かと思います
天気・気温
山と周辺の状況
湿原の雪はほとんど融けましたが、林内には雪が残っている状況です。尾瀬沼の
ミズバショウ
ミズバショウ
はまだ全体で1~2分咲き程度です。見頃は6月上旬かと思います。大江川のほとりにも、ようやく
ミズバショウ
ミズバショウ
がでてきました。
また湿原をよく見ると、何か掘ったような痕跡が残ります。これはモグラの痕跡で、尾瀬には4種類ほど生息していて、ホンシュウヒミズやコモグラといった生き物がいます。
大江湿原では、
ミズバショウ
ミズバショウ
、
リュウキンカ
リュウキンカ
、
ワタスゲ
ワタスゲ
が咲き始めています。ほかにも、ヒメイチゲという、可愛らしい花も見つけることができます。この花は、天気の良い日は花を開き、陽射しが陰ると閉じてしまうお天気花だそうです。
5/27に燧裏林道の巡回の際には、ウスバサイシンという花も咲いていました。ブナ林内でよく見られるそうですが、落ち葉などで隠れていることが多いようです。新緑のブナ林を歩きながら探してみてはいかかでしょうか。
登山道の状況
沼山峠へのバスが5/21より開通しています。ただし、沼山峠から尾瀬沼への林道は、除雪機で道が作られていますが、5/23現在では、まだまだほとんど雪道です。林内は赤いペンキを目印に来て下さい。踏み抜きの危険もありますので、十分気をつけてお越しください。
尾瀬沼ビジターセンターから小淵沢田代、大江湿原~小淵沢田代間も雪道です。
大清水からの登山道は、5/29現在、三平峠付近から尾瀬沼までは、まだかなりの雪が残っています。少しずつ木道が見えているので、踏み抜きに注意しましょう。大清水~一ノ瀬間はすでに残雪は融けていて、道中は新緑が鮮やかです。一ノ瀬休憩所周の雪は減って、公衆トイレも使えるようになっています。
また、途中、
オオカメノキ
オオカメノキ
の白い花が目立ち、
スミレ
スミレ
がきれいでした。ムラサキヤシオのつぼみも膨らんでいました。ほかにも、
タムシバ
タムシバ
、
エンレイソウ
エンレイソウ
、
ニリンソウ
ニリンソウ
、コミヤマ
カタバミ
カタバミ
、キケマン、キブシなどが咲いています。
燧ヶ岳への登山道は、5/17の状況では全面雪道でした。木に付けられた赤ペンキやピンクリボンを目印に登ってください。爼嵓~熊沢田代のルートは木が少なく、目印が見つけづらいので、迷わないように注意してください。また急斜面があったり、雪解けが進んでいる場所では踏抜が合ったりするので、注意してください。途中、山頂付近でコメバ
ツガザクラ
ツガザクラ
やガンコウラン、林内ではキクバオウレンを見ることができました。
御池から三条の滝方面、見晴へ行く燧裏林道は、残雪がまだ多く残っています。とくに御池田代から段吉新道までは残雪が多くなっています。段吉新道は登山道が出ていますが、木道が滑りやすいので注意してください。
御池田代では、
ミズバショウ
ミズバショウ
が咲き誇り、
ワタスゲ
ワタスゲ
も咲いています。また、林内では、
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
、
オオカメノキ
オオカメノキ
、
タムシバ
タムシバ
、アズマ
シャクナゲ
シャクナゲ
などが見られます。
尾瀬沼周りの登山道は、まだまだ雪のなかです。木道やベンチの周辺などでは、踏み抜きに注意が必要です。また、樹木の東海や枝の落下も多くなっています。南岸ルートは残雪が多く、木道はまだ一部しか見えていません。雪の状態がゆるくなっているため滑りやす状況です。
北岸ルートは森林内の残雪はまだ多いですが、ほかは雪が薄くなってきていて木道の出ている部分もあります。できるだけ北岸ルートを通りましょう。
登山装備
日中は日差しが強いので、サングラスや日焼け止めが必要です。
お知らせ
沼山峠へのバスが5/21より開通しています。
5/21より、尾瀬沼ビジターセンターでは、尾瀬を紹介する「尾瀬国立公園の四季」と「尾瀬沼の四季」と題したビデオの上映を開始しました。共に15分程度のものです。尾瀬沼にお越しの際は、ビジターセンターにお立ち寄りください。
昨年の今頃の様子は?
尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17
ミズバショウのシーズン、もうしばらく楽しめそうです。木々は芽吹きはじめ、湿原の緑が濃くなってきました。2023.05.31
尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子
尾瀬沼ビジターセンター
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