沼尻から燧ヶ岳へのルートは、途中のナデッ窪で残雪の下の雪が融けて沢になっていて雪が消えるまで立入禁止
天気・気温
山と周辺の状況
梅雨に入るのでしょうか。最近は雨降りが多く、湿原や林の緑が一段とみずみずしさを増しました。ようやく雪が融けたと思っていたのに、ぼーっとしていると尾瀬に置いていかれてしまいそうです。
とはいえ、尾瀬はまだ、春です。尾瀬沼ビジターセンター周辺では、ミネザクラ(またはチシマザクラ)が見頃です。
また、
タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ
もきれいに咲いています。
ミズバショウ
ミズバショウ
は、ビジターセンターから大江湿原に出てすぐの「奥ッ沢」周辺で、6/12頃が最後の見頃となりました。最近は少し静かになった尾瀬沼を訪れてみてはいかがですか?
周囲の開花情報は、大江湿原では、
リュウキンカ
リュウキンカ
、
タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ
、ヒメイチゲ、小淵沢田代では、
ワタスゲ
ワタスゲ
(花)、
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
、
ミズバショウ
ミズバショウ
、林内ではイワナシや
オオカメノキ
オオカメノキ
が見られます。
尾瀬沼周辺では、上記のほかにも、
ニリンソウ
ニリンソウ
、
エンレイソウ
エンレイソウ
、ムラサキヤシオツツジ、ミネザクラなど、湿原や林内に小さな春の花がたくさん咲き始めています。
登山道の状況
御池から沼山峠へのバスが5/21より開通しています。沼山峠から尾瀬沼への林道は、最近は入っていませんが、5/23の状況では、雪がたっぷり残っていました。
大清水からの登山道は、5/29現在では、三平峠付近から尾瀬沼までは、まだかなりの雪が残っていました。
燧ヶ岳への登山道は、沼尻から燧ヶ岳へのルートは、6/10に途中のナデッ窪で立ち入り禁止としています。残雪の下の雪が融けて沢になっていて、踏み抜くと滑落の危険があるために、雪が消えるまで立入禁止です。
長英新道は、6/2の状況では、樹林帯はまだ雪の中です。途中、雪が融けているところもあるので、踏抜には注意してください。ミノブチ岳も雪が沢山残っています。
爼嵓(まないたぐら)から柴安嵓は雪の傾斜があり、アイゼンがまだ必要です。また山頂部から下る際はたいへん滑りやすいので、注意してください。
また、御池~燧ヶ岳もまだ雪道なので、慎重に行動してください。熊沢田代、広沢田代では、湿原の雪が融けだして、
ミズバショウ
ミズバショウ
や
ワタスゲ
ワタスゲ
の花が咲き、徐々に春先の花が咲き始めています。
御池から三条の滝方面、見晴へ行く燧裏林道は、5/下旬の状況では、残雪がまだ多く残っています。とくに御池田代から段吉新道までは残雪が多くなっていました。
尾瀬沼周りの登山道は、雪がだいぶなくなり、夏道が出てきました。南岸ルートの残雪もだいぶ少なくなり、春のいぶきが感じられるようになっています。
6/10に、沼尻峠から七入までの「道行沢ルート」の巡回を行いました。ブナをはじめとする広葉樹の新芽が陽を透かしてとてもキレイでした。道行沢ルートを歩く間、エゾハルゼミが賑やかに鳴いていました。ルート中には、まだ少し雪が残っていましたが、ぬかるむ場所や小さな沢を横切る場所には木道が設置されました。新しい尾瀬の魅力を発見できるルートです。
登山装備
日中は日差しが強いので、サングラスや日焼け止めが必要です。
お知らせ
沼山峠へのバスが5/21より開通しています。
5/21より、尾瀬沼ビジターセンターでは、尾瀬を紹介する「尾瀬国立公園の四季」と「尾瀬沼の四季」と題したビデオの上映を開始しました。共に15分程度のものです。尾瀬沼にお越しの際は、ビジターセンターにお立ち寄りください。
昨年の今頃の様子は?
尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17
ミズバショウのシーズン、もうしばらく楽しめそうです。木々は芽吹きはじめ、湿原の緑が濃くなってきました。2023.05.31
尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子
尾瀬沼ビジターセンター
- 電話番号:
- 連絡先住所: