宮之浦岳・縄文杉 | 屋久島ガイド協会

雨の島ならではの魅力いっぱいの屋久島の森を、五感をすべて使って楽しんでみてください。

イッスンキンカ (2010.07.27 屋久島ガイド協会 )
イッスンキンカ (2010.07.27 屋久島ガイド協会 )
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天気・気温

07/06(火) ■縄文杉コース 雨のち曇り。縄文杉デッキ(標高1300m)上の気温+18℃。登山者数:約250名。  
■宮之浦岳7/3~7/4 淀川橋通行止のため、白谷雲水峡雲水峡入山、新高塚小屋一泊二日で宮之浦岳登頂。登山者なし。7/3終日雨。南風の為、非常に蒸し暑い。7/4南西の風、雨風ともに強い。南風の為、非常に蒸し暑い。
鹿児島市の天気予報
明日
曇時々晴
24℃
17℃
明後日
26℃
18℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

梅雨明けが待ち遠しい時期、屋久島でも連日雨・雨・雨です。そんな中、雨でもヒメハルゼミが大合唱を森に響かせています。雨の中聞くセミの声はなんとも不思議な感じです。セミの声の中、よく耳を澄ませば、雨粒が木の葉をたたく音、地面をたたく音、カッパをたたく音や、川が豪快に流れる音、登山道が沢と化し水が流れる音、雨が作り出す素敵な音がリズムを奏でているのが聞こえてきます。
また、1年でもっともコケが生き生きしているこの季節、そっと触れてみてください。きっと初めての触れる感触に、コケの魅力の虜になることでしょう。蒸し暑いこの季節はカッパを着て歩くと汗びっしょりでのどが渇きます。水分補給に沢を流れる澄んだ綺麗な水を一口飲んでみてください。超軟水の屋久島の水は、ついついもう1杯と進んでしまうおいしさです。
雨の屋久島の森は、雨の島ならではの魅力がいっぱいです。ぜひ五感をすべて使って雨の森を楽しんでみてください。

登山道の状況

荒天時、ときおり落枝が見られます。雨具装着時は視界も狭くなりますので、周囲の状況にご注意ください。
■宮之浦岳、花之江河、黒味岳など 
6/12から梅雨明けまで、最も利用度の高い登山口である淀川登山口からの入下山ができません。淀川避難小屋脇の淀川歩道橋の基礎部の土砂が大雨により一部流出、環境省により緊急補強工事が実施されましたが、梅雨の大雨によって橋の崩壊の恐れがあるので通行止めとなっているからです。登山者の安全確保のため、梅雨明けまでの間、一時的な通行止め解除はありません。この件に関する問い合わせ先:環境省屋久島自然保護官事務所 TEL:0997-46-2992
代替ルートとしては、荒川登山道や花山歩道などがありますが、いずれを利用しても日帰りは無理で、1~2泊以上の装備が必要です。荒川登山道以外の屋久島の登山道は、大変険しく、またルートが不明瞭なところもあり、安易に利用するのは危険です。
また大雨のときは渡渉点が増水して渡れなくなる箇所もあります。白谷雲水峡(楠川歩道)ご利用の方は、特に渡渉不可能になりやすいので、必ず入口の受付にて情報確認をして下さい。
■縄文杉ルート
落石で通行止めになっていたトロッコ道は6/15復旧、開通しています。詳しくは「屋久島町役場ホームページhttp://www.yakushima-town.jp/」を参照ください。
天候不良により、荒川登山バスが運休になる場合があります。バスの運行状況は当日バス乗り場に行ってみないと確認できません。

登山装備

雨が続いています。ふもとは晴れていても山は土砂降りということは良くあります。どんなに天候が良くても、必ずしっかりとした雨具(ゴアテックスなど通気性の良いもの)、防水性のシューズ、ザックカバー、スパッツなどをご用意ください。ザックカバーを装着していても、一日雨に降られるとザックの中はビショビショになりますので、濡らしたくないものはザックの中で防水するようにしましょう。
また湿度が高く、かなりの発汗量になります。カッパの中が厚着で、カッパを着ているのに中が汗でビショビショになっている人をよく見かけます、カッパを着るときは基本インナーは薄着を心がけましょう。衣類は速乾性のものを身につけましょう。縄文杉ルートでは、荒川登山口の休憩所更衣室、大株歩道入り口のトイレで着替えが可能です。
気温が高くなくても、脱水や熱中症になることがありますので、体温調節、水分補給、塩類補給に気をつけてください。こまめにスポーツドリンクなどを飲みましょう。屋久島の山岳では沢の水を飲むことができますので、粉末のスポーツ飲料を用意しておくと便利です。
またヒルが多い時期ですので、特に足元は肌を露出しないスタイルをお薦めします。

お知らせ

3/1~11/30まで、環境負荷の軽減と混雑緩和のため、荒川登山口への車両乗り入れが終日規制されます。屋久杉自然館前で荒川登山バスに乗り換えるか、タクシーなどをご利用ください。
●詳しくは下記まで
屋久島町役場ホームページ/登山案内 http://www.yakushima-town.jp
屋久島山岳部車両運行対策協議会 http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/

昨年の今頃の様子は?

先週は低気圧の大雨のため交通規制もありましたが、一昨日昨日は春らしい陽気となりました2023.04.19

縄文杉ルートでサクラツツジが見頃。GWは時間と気持ちに余裕を持って新緑の森を楽しんで下さい2023.04.26

GW中の人気登山道は人多くすれ違いに注意し、行動時間に余裕を持つなど安全登山を心がけて2023.05.03

GWはコロナ前の賑わいを取り戻してきたようです。小屋泊や色とりどりテントで賑わいました2023.05.10

シャクナゲ登山が増える時期。車は現地の表示に従い、駐車禁止区域に駐めないで下さい2023.05.17

屋久島もそろそろ梅雨入りの時期。傘と雨具は必携です。島内の交通機関や道路の最新情報に注意2023.05.24

5/30梅雨入り。台風の影響によるフェリーの運行に注意。装備整えて雨下に輝く木々や苔を楽しんで2023.05.31

屋久島ガイド協会周辺の過去の様子

  • 縄文杉ルートのトロッコ道沿いに咲くマムシグサ
  • アオモジ
  • ヒサカキ
  • ヤクシマオナガカエデの新芽
  • ヤクシマオナガカエデの新緑
  • ヤクシマゴケ
  • 隣の種子島宇宙センターから打ち上げられたH3ロケット 屋久島から見えました
  • ヤクシマゴケ
  • 春を告げるサツマイナモリの花
  • 桜とモッチョム岳
  • 冬の苔むす森。森の中は雪の白さで普段より明るく感じます。
  • スギバゴケの仲間

屋久島ガイド協会

電話番号:
0997-49-4191
連絡先住所:
〒891-4207 鹿児島県熊毛郡屋久島町1436-56

地図で見る
http://www.yakushima-guide.com/

施設の詳細を見る

関連する山

鹿児島県 / 大隈諸島 屋久島

宮之浦岳 標高 1,936m

 屋久島のほぼ中央に位置し、九州の最高峰。山体は四万十層の基盤岩に貫入した花崗岩で、山容は女性的である。  屋久島は九州本土最南端の佐多岬から70kmの黒潮洗う中にある。南北25km、東西27km、周囲わずか105kmのハート型をしたこの島には、1500m以上の高峰が11座、1000mを超える山が30座以上もあり、洋上のアルプスである。  海岸線からは、宮之浦岳などの高峰は見ることができないので、奥岳とも呼ばれ、これらを囲む前衛の峰を前岳と呼ぶ。また、宮之浦岳、永田岳、黒味岳を三岳(みたけ)、または御岳と呼び、翁岳、安房岳(あんぼうだけ)、投石岳(なげしだけ)、筑紫岳(ちくしだけ)を含めて八重岳とも呼んでいる。  屋久島の骨格をなす山々の稜線は、宮之浦岳からほぼ四方に延びる。全山花崗岩からなり、山頂近くは風化、浸食された奇岩、怪石が多い。一帯は低いヤクザサに覆われ、矮小化したヤクシマシャクナゲが点在し、花期の6月上旬には登山者の目を楽しませてくれる。  豊富な雨量により渓谷も発達し、山肌を深く浸食しながら島の中央から無数の河川が海に注ぐ。宮之浦岳を源流とする宮之浦川、小揚子川、安房川などは日本有数の峻険な谷である。  山頂西側の花崗岩の割れ目には、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を祭る宝珠大権現の社があり、宮之浦にある益枚(やく)神社の奥宮として、古くから島民の岳参り信仰の中心となった。春は日帰りで五穀豊穣、国家安穏、延命息災を祈願し、秋は大願成就のため2泊3日で参詣した。必ず各集落から参拝し、女人禁制で登られていた。  昭和40年代まで安房川中流域小杉谷を中心に、伐採が盛んに行われた。島の南東の安房集落から小杉谷まで軌道が敷かれ、トロッコによって屋久杉を運搬していた。現在では輸送手段がトラックに変わり、島の四周に林道が延び、これを利用した登山コースが多い。  花崗岩の山頂からの展望は抜群。島とは思えない雄大なスケールで、島の山岳はもとより、晴天時には遠く九州本土佐田岬や開聞岳、口永良部(くちのえらぶ)島、種子島も浮かんで見える。  島の中央宮之浦岳への登山道は四方に拓かれ、代表的なコースは、楠川―小杉谷―縄文杉を眺め、宮之浦岳まで約20km、12時間。永田―鹿之沢―永田岳―宮之浦岳は約14km、9時間。他に栗生―花山歩道―鹿之沢。湯泊―湯泊歩道―花之江河(はなのえごう)―宮之浦岳。尾之間―尾之間歩道―花之江河。屋久杉ランド―安房歩道―花之江河などがあるが、一般日帰りコースは、淀川登山口(よどごうとざんぐち)―花之江河―宮之浦岳、約8km、所要5時間などである。山小屋は淀川、石塚、鹿之沢、高塚にある。

ユーザーの登山記録から