ニッコウキスゲが咲き始め。チングルマは果穂へと変わり、尾瀬沼周辺も、いよいよ夏到来の予感です
天気・気温
山と周辺の状況
尾瀬沼周辺も夏到来の様子です。大江湿原に夏の主役
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
が咲き始めました。今年もたくさん咲いてくれることを期待したいです。例年
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
は、7月20日前後が見頃となります。あと、もう少し、お待ちください。
7/10は青空の広がった週末ということと、
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
の開花に合わせたかのように大江湿原も大勢のハイカーで賑わいました。
周辺に咲く花々も、夏の花へと入れ替わりつつあります。これから咲き始める花としては、ナガバノモウセンゴケ、サワランなどです。また、白い花を咲かせていた
チングルマ
チングルマ
はいつの間にか姿を変えて、果穂になってきました。
イワカガミ
イワカガミ
も実となっています。
また、尾瀬沼の西岸にある沼尻の池塘では
ヒツジグサ
ヒツジグサ
(未草)が咲いていました。この植物はお昼頃に花を開きます。沼尻に行った際は池塘を見てください。
ほかにも、
ヒオウギアヤメ
ヒオウギアヤメ
、
レンゲツツジ
レンゲツツジ
、ミツガシワ、
タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ
などが咲き、
ワタスゲ
ワタスゲ
の果穂が揺れています。また、林内では、
ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ
、マイヅルソウ、
ギンリョウソウ
ギンリョウソウ
などを見ることができます。
大江湿原でも
ヒオウギアヤメ
ヒオウギアヤメ
も咲きだして、赤、黄、白、紫と色とりどりの花で景色も華やかです。雨のおかげか、草丈もぐんぐん伸びて、緑も一層濃くなってきています。
周辺では鳥や虫たちも賑やかです。ビジターセンターの前でハクセキレイが水浴びをしていました。近くには若いハクセキレイも。鳥たちは、巣立ちの時期を迎えているようです。
また、
シシウド
シシウド
の葉にはキアゲハの卵を発見しました。直径1㎜くらいの、小さな丸い卵です。孵化した幼虫はまだ見つかりませんでしたが、他にもキジラミの仲間の幼虫やヒラタアブの仲間の蛹など、様々な生き物を発見できます。
登山道の状況
燧ヶ岳への登山道は、ナデッ窪の残雪も消え、柴安嵓の残雪も俎嵓から御池に下るルートで少し残っている程度です。
御池から見晴方面へ行く裏燧林道では、とくに三条ノ滝周辺では、ぬかるみに注意してください。途中の横田代では
チングルマ
チングルマ
の果穂がきれいでした。
渋沢から小沢平へ抜ける登山道では、途中、シボ沢に架かる橋は2本ありますが、上流側は傾いています。必ず下流側の橋をわたってください。
大江湿原・沼山峠や小淵沢田代方面は、雨のため、小淵沢田代へ向かう林道の道には、ぬかるみや、道が沢になっているところ、木道が滑りやすくなっているところがあります。小淵沢田代では、
ワタスゲ
ワタスゲ
が一面、風に揺れていました。また、大江湿原では
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
や
カラマツソウ
カラマツソウ
が咲き始めました。
登山装備
日中は日差しが強いので、サングラスや日焼け止めが必要です。
注意点
雨の季節、木道が滑りやすくなっています。またぬかるみには注意してください。
お知らせ
尾瀬沼ビジターセンターでは、尾瀬を紹介する「尾瀬国立公園の四季」と「尾瀬沼の四季」と題したビデオの上映しています。共に15分程度のものです。尾瀬沼にお越しの際は、ビジターセンターにお立ち寄りください。
昨年の今頃の様子は?
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尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子
尾瀬沼ビジターセンター
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