周囲では、秋の花が咲き出しています。黄色いミズギクや、サワギキョウなどが見頃で、秋の気配が漂ってきた感じ
天気・気温
山と周辺の状況
先週は台風4号の影響で雨が降る日が続きましたが、幸い何事もありませんでした。
周囲では、秋の花が咲き出しています。例えばオク
トリカブト
ヤマトリカブト
(奥鳥兜)、綺麗な紫色の花が目を引きますが、強い毒性があります。ご注意を! また、オク
トリカブト
ヤマトリカブト
の横にはチョウジギク(丁字菊)が目立ちます。花柄の白い毛がふさふさで、つい触ってしまいます。手触りが良く、気持ちがいいです。
ほかにも、黄色いミズギクや、
サワギキョウ
サワギキョウ
などが見頃です。
ミズバショウ
ミズバショウ
や、
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
の満開とは違う様子の湿原には、秋の気配が漂ってきた感じがします。
ほかにも、湿原や登山道中で見られるのは、
ソバナ
ソバナ
、
ツリフネソウ
ツリフネソウ
、
キツリフネ
キツリフネ
、
ヨツバヒヨドリ
ヨツバヒヨドリ
、
サラシナショウマ
サラシナショウマ
、
オトギリソウ
オトギリソウ
、
ノアザミ
ノアザミ
、
イワショウブ
イワショウブ
などです。
また、雨降りで鬱蒼としている林内には、コケやシダが雨水をたっぷり吸収し、生き生きしています。所々『木の赤ちゃん』も木道の木材の上で芽を出しています。恵みの雨を受けた木の赤ちゃんは、小さいながらも凛としていいます。
また、最近は色々なキノコを見かけるようになりました。今朝見つけたキノコは、図鑑で調べたところキツネノロウソクという名前です。確かに、ロウソクの様な長細い形をしています。夜中にキツネがロウソクを持って、尾瀬を歩いている様子を想像してしまいました。
ビジターセンター前では虫も元気です。例えばキアゲハ。キアゲハの幼虫は
シシウド
シシウド
の葉を食べますが、すでに幼虫はどこかへ行ってしまい、見事に葉を食べられて葉脈だけになった姿になり、蝶となって飛び交っています。
また、最近元気なヒメギスとヤブキリの2種類のバッタも紹介しておきます。ヒメギスは、体長2~2.5㎝で黒っぽい色をしています。ヤブキリは、体長3~4㎝で鮮やかな黄緑色です。近くで鳴く声がしたら、じーっくり探してみましょう。
また、アキアカネもたくさん飛んでいます。顔面をじーっくみると、たくさんの毛が生えていたり、小さなくぼみがあったりとかなり複雑なつくりになっています。
登山道の状況
先週は台風の通り過ぎた後の雨で登山道は沢状態となりました。とくに雨降りの際は、十分に注意してください。
また、ブナ林の中にある登山道は、かなり湿度が高いので、体温調節と水分補給に十分に気を使ってください。
登山装備
日中は日差しが強いので、サングラスや日焼け止めが必要です。
注意点
雨の季節、木道が滑りやすくなっています。またぬかるみには注意してください。
■尾瀬ヶ原見晴公衆トイレについて
合併浄化槽に亀裂が入っていることにより使用できなくなった見晴公衆トイレについては、代替措置として仮設トイレになっています。開山当初は5基(男女兼用)でしたが、7月6日に5基を増設して10基で運用しています。引き続きご不便をお掛けいたしますが、現状をご理解いただきますようお願い申し上げます。
お知らせ
尾瀬沼ビジターセンターでは、尾瀬を紹介する「尾瀬国立公園の四季」と「尾瀬沼の四季」と題したビデオの上映しています。共に15分程度のものです。尾瀬沼にお越しの際は、ビジターセンターにお立ち寄りください。
2010年は「国際生物多様性年」で10月には名古屋で生物多様性条約第10回条約会議(COP10)が開催されます。これを機に全国84か所の環境省関連のビジターセンターなどでスタンプラリーが実施されています。尾瀬沼ビジターセンターでもスタンプを用意して皆さんのお越しをお待ちしています。
昨年の今頃の様子は?
尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17
ミズバショウのシーズン、もうしばらく楽しめそうです。木々は芽吹きはじめ、湿原の緑が濃くなってきました。2023.05.31
尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子
尾瀬沼ビジターセンター
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