宮之浦岳・縄文杉 | 屋久島ガイド協会

屋久島が分布の南限となるヤクシマホツツジの花が見頃です。

ツクシゼリ (2010.09.01 屋久島ガイド協会 )
ツクシゼリ (2010.09.01 屋久島ガイド協会 )
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天気・気温

08/17(火) ■宮之浦岳縦走コース 8/13(金)晴。宮之浦岳山頂18℃(12:10)※新高塚小屋宿泊者:約30名
■縄文杉コース  8/17(火)晴のち曇。縄文杉デッキ気温23℃(12:00)
鹿児島市の天気予報
明日
曇のち晴
24℃
17℃
明後日
26℃
19℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

今週は先週とうって変わって天気がよく、気持ちの良い晴天の日が多くなっています。日が当たるところは暑さを感じますが、縄文杉コースは日陰になるところがほとんどで、風がふけばかなり涼しさも感じます。
縦走コース、宮之浦岳コースでは、花之江河をすぎたあたりから、道のわきに長いおしべの目立つ黄色いヤクシマコオトギリや紅紫色の小さなヤクシマママコナが見られます。これはどちらも屋久島の固有変種です。また、屋久島が分布の南限になるヤクシマホツツジの花も見頃です。
縄文杉コースなどは現在あまり花は目立たず、日射しを吸い込んで輝く木々の葉や、限られた時間を力いっぱい生きている昆虫たちの姿などが目につきますが、宮之浦岳、縦走コースでは、たくさんの高山植物が見ごろを迎えているところです。

登山道の状況

■宮之浦岳、花之江河、黒味岳など 
淀川歩道橋の通行止め一時解除の延長について。(8/4時点)
7/14から8/15まで通行止めを一時解除している淀川歩道橋は、通行止めの一時解除が9/26(日)まで延長されました。この見通しは現段階のものであり、天候等の影響で今後変更となる可能性がありますのでご注意ください。復旧工事の見通しについては以下の通りです。
・復旧工事の見通しについて
復旧工事は環境省が実施し、8月中旬に着工します。工事の1工程として、橋台基礎の置換えがあり、この作業期間中は橋の安定性が損なわれることから、橋の通行ができなくなります。現在のところ、工事に伴う通行止めの期間は9/27(月)から2週間程度を予定しております。このため、通行止めの解除を9/26(日)まで延長します。
なお、工期は天候等によって大きく左右されることから、通行止め期間をやむを得ず変更する場合が想定されますので、今後の登山情報にご留意いただくとともに、予めご了承願います。
この件に関する問い合わせ先:環境省屋久島自然保護官事務所 TEL:0997-46-2992 担当:松永・森

■縄文杉ルート 落石のため通行止めになっていたトロッコ道は6/15から復旧、開通しました。
詳しくはこちらをご覧ください → 屋久島町役場ホームページ http://www.yakushima-town.jp/
現在、縄文杉コースの橋の架け替え工事を行っているため、迂回路を通行するようになっています。資材の運搬などでトロッコが通ることもありますので、トロッコが来た場合速やかに安全な場所に退避するようにしましょう。
天候不良により、荒川登山バスが運休になる場合があります。バスの運行状況は当日バス乗り場にいってみないと確認できません。

登山装備

いよいよ暑くなり、脱水や熱中症になりやすい季節になってきました。体温調節、水分補給、塩類補給に気をつけ、こまめにスポーツドリンクなどを飲むようにし、バテ防止につとめましょう。屋久島の山岳では沢の水を飲むことができますので、粉末のスポーツ飲料を用意しておくと便利です。荒川登山口には今年から更衣室が出来ましたので、下山後着替えることが出来ますので、汗をかくこの時期は着替えを持っていくと非常に便利かと思います。

注意点

最近、ジーパンにTシャツ、スニーカーなど、軽装で登山をされている方や、縦走路などでは、かなり時間的に無謀な計画の登山をされている方を多く見かけます。登山される際には十分に考え安全にお願いいたします。
高塚小屋には連日20人以上の宿泊者が来ていますが、テントを持っていない人も多く、小屋に入れない場合などに雨が降ると苦労することになりますので、一泊以上の予定で来られる方は、テントを必ず持参するようにしてください。

お知らせ

3/1~11/30まで、環境負荷の軽減と混雑緩和のため、荒川登山口への車両乗り入れが終日規制されます。
屋久杉自然館前で荒川登山バスに乗り換えるか、タクシーなどをご利用ください。
荒川登山バスご利用の方は、バスの運行時刻にご注意ください。
●詳しくは
屋久島町役場ホームページ 登山案内 http://www.yakushima-town.jp
屋久島山岳部車両運行対策協議会 http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/

昨年の今頃の様子は?

先週は低気圧の大雨のため交通規制もありましたが、一昨日昨日は春らしい陽気となりました2023.04.19

縄文杉ルートでサクラツツジが見頃。GWは時間と気持ちに余裕を持って新緑の森を楽しんで下さい2023.04.26

GW中の人気登山道は人多くすれ違いに注意し、行動時間に余裕を持つなど安全登山を心がけて2023.05.03

GWはコロナ前の賑わいを取り戻してきたようです。小屋泊や色とりどりテントで賑わいました2023.05.10

シャクナゲ登山が増える時期。車は現地の表示に従い、駐車禁止区域に駐めないで下さい2023.05.17

屋久島もそろそろ梅雨入りの時期。傘と雨具は必携です。島内の交通機関や道路の最新情報に注意2023.05.24

5/30梅雨入り。台風の影響によるフェリーの運行に注意。装備整えて雨下に輝く木々や苔を楽しんで2023.05.31

屋久島ガイド協会周辺の過去の様子

  • 縄文杉ルートのトロッコ道沿いに咲くマムシグサ
  • アオモジ
  • ヒサカキ
  • ヤクシマオナガカエデの新芽
  • ヤクシマオナガカエデの新緑
  • ヤクシマゴケ
  • 隣の種子島宇宙センターから打ち上げられたH3ロケット 屋久島から見えました
  • ヤクシマゴケ
  • 春を告げるサツマイナモリの花
  • 桜とモッチョム岳
  • 冬の苔むす森。森の中は雪の白さで普段より明るく感じます。
  • スギバゴケの仲間

屋久島ガイド協会

電話番号:
0997-49-4191
連絡先住所:
〒891-4207 鹿児島県熊毛郡屋久島町1436-56

地図で見る
http://www.yakushima-guide.com/

施設の詳細を見る

関連する山

鹿児島県 / 大隈諸島 屋久島

宮之浦岳 標高 1,936m

 屋久島のほぼ中央に位置し、九州の最高峰。山体は四万十層の基盤岩に貫入した花崗岩で、山容は女性的である。  屋久島は九州本土最南端の佐多岬から70kmの黒潮洗う中にある。南北25km、東西27km、周囲わずか105kmのハート型をしたこの島には、1500m以上の高峰が11座、1000mを超える山が30座以上もあり、洋上のアルプスである。  海岸線からは、宮之浦岳などの高峰は見ることができないので、奥岳とも呼ばれ、これらを囲む前衛の峰を前岳と呼ぶ。また、宮之浦岳、永田岳、黒味岳を三岳(みたけ)、または御岳と呼び、翁岳、安房岳(あんぼうだけ)、投石岳(なげしだけ)、筑紫岳(ちくしだけ)を含めて八重岳とも呼んでいる。  屋久島の骨格をなす山々の稜線は、宮之浦岳からほぼ四方に延びる。全山花崗岩からなり、山頂近くは風化、浸食された奇岩、怪石が多い。一帯は低いヤクザサに覆われ、矮小化したヤクシマシャクナゲが点在し、花期の6月上旬には登山者の目を楽しませてくれる。  豊富な雨量により渓谷も発達し、山肌を深く浸食しながら島の中央から無数の河川が海に注ぐ。宮之浦岳を源流とする宮之浦川、小揚子川、安房川などは日本有数の峻険な谷である。  山頂西側の花崗岩の割れ目には、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を祭る宝珠大権現の社があり、宮之浦にある益枚(やく)神社の奥宮として、古くから島民の岳参り信仰の中心となった。春は日帰りで五穀豊穣、国家安穏、延命息災を祈願し、秋は大願成就のため2泊3日で参詣した。必ず各集落から参拝し、女人禁制で登られていた。  昭和40年代まで安房川中流域小杉谷を中心に、伐採が盛んに行われた。島の南東の安房集落から小杉谷まで軌道が敷かれ、トロッコによって屋久杉を運搬していた。現在では輸送手段がトラックに変わり、島の四周に林道が延び、これを利用した登山コースが多い。  花崗岩の山頂からの展望は抜群。島とは思えない雄大なスケールで、島の山岳はもとより、晴天時には遠く九州本土佐田岬や開聞岳、口永良部(くちのえらぶ)島、種子島も浮かんで見える。  島の中央宮之浦岳への登山道は四方に拓かれ、代表的なコースは、楠川―小杉谷―縄文杉を眺め、宮之浦岳まで約20km、12時間。永田―鹿之沢―永田岳―宮之浦岳は約14km、9時間。他に栗生―花山歩道―鹿之沢。湯泊―湯泊歩道―花之江河(はなのえごう)―宮之浦岳。尾之間―尾之間歩道―花之江河。屋久杉ランド―安房歩道―花之江河などがあるが、一般日帰りコースは、淀川登山口(よどごうとざんぐち)―花之江河―宮之浦岳、約8km、所要5時間などである。山小屋は淀川、石塚、鹿之沢、高塚にある。

ユーザーの登山記録から