西穂高岳 | 西穂山荘

花の季節もいよいよ終盤、トリカブトは例年にも増して数も多くなかなか見事。東邦大学西穂高診療所は8/16に閉設しました。

花期の終わりを告げるオヤマリンドウが咲く (2010.08.24 西穂山荘 )
花期の終わりを告げるオヤマリンドウが咲く (2010.08.24 西穂山荘 )
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天気・気温

08/17(火) 晴れ。最低気温12.6℃。最高気温25.3℃。日の出5:10頃。日の入18:40頃。
松本市の天気予報
明日
25℃
7℃
明後日
28℃
8℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 16:00発表
高山市の天気予報
明日
晴時々曇
26℃
8℃
明後日
30℃
8℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 16:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

先週の台風通過後も太陽はなかなか姿を見せてくれませんでしたが、今日は10日ぶりの晴天となりました。早朝は視界も良好で久しぶりにスカッとした青空です。ただ、気温も急上昇したために10時頃には雄大積雲がもくもくと立ち上り、14時には雨がパラつきはじめました。
夏の登山は早朝に山荘を出発し、早めに行動を終えることが基本となります。
日中、気温の高い日は25度くらいまで上がります。早朝は10℃以下となる日もありますので、気温や天候によって調節しやすいように衣類を準備するとよいでしょう。
晴れた夜は天空を流れる天の川と満天の星空が楽しめます。登山者の皆様は直前の気象情報をよく御確認の上、安全に十分配慮して行動してください。

お盆休みも終わり、小屋の混雑は一段落ですが、青空に誘われたかのように小屋の前は登山者の皆様で賑わっています。昨日までは毎日肌寒く、山荘内でもストーブを焚いていましたが、今日はすっかり“夏”に戻り、生ビールとソフトクリームが人気の的でした。

花の季節もいよいよ終盤に入っています。 トウヤクリンドウ トウヤクリンドウ やヤチ トリカブト ヤマトリカブト が綺麗です。特に トリカブト ヤマトリカブト は例年にも増して数も多く、なかなか見事です。
気候の良い日でも稜線に出ると飛騨側から冷たい風が吹いています。防風対策もお忘れなく。

登山道の状況

ロープウェイ~西穂山荘までの登山道は、夏のルートです。山荘から上、西穂山頂までの登山道上も雪はありません。雪融けの後で浮石が目立ちます。ご注意ください。上高地側のルートの残雪も消えています。登山道は一部傷んだところはありますが、問題なく通行できます。西穂山荘~焼岳間も通行できます。ただし、雨の後はぬかるんだ所がみられます。

西穂高岳は複数のピークがあることで知られていますが、7/26に、一つ一つのピークにナンバーを表示する作業を行いました。これは、事故等が発生した場合に場所の特定がしやすくするためです。
主峰の西穂高岳山頂から数えると、ピラミッドピークは8峰、独標は11峰となり、独標手前のピークを合わせて全部で12峰となります。今後、このナンバー表示が登山者の安全確保に役立つことを願っています。ぜひ一つ一つのピークナンバーを確認しながら登ってみてください。
ただし、山頂までのルートは全てのピーク上を通っていません。ルートを外れて登ると、落石が発生したりピークが崩壊したりして、大事故が発生する可能性のある場所もありますので、絶対にルートから外れて歩かないようにしてください。
また、丸山の第三ケルンには、北飛遭対協の方々の御尽力により道標が立てられました。

登山装備

装備は夏山用のものでOKです。ただし、天候によってはかなり気温が低い場合もありますので、状況に応じて調整しましょう。 山荘より上へ行かれる方は防風対策が必要です。雨が降らなくても、カッパは常に携行しましょう。
西穂山頂までのルート上に積雪はもうありません。奥穂高方面へ行かれる方を除けば、アイゼンは不要です。
防虫スプレーがあると快適です。

注意点

西穂山荘の周辺は植物が生い茂っており、せいぜい30張程度のスペースしか確保できません。当山荘前のテント場では収容しきれない日が発生しているので、テント泊の方は注意してください。
また、当山荘のテント場は山荘前のヘリポートより下に位置するため、テントの設営ができない時間があります。天候によっては18:00近くまでテントを張ることができない場合もあります。あらかじめご了承ください。
夏期には夜になると山荘周辺に熊やキツネ等の動物が出没することがあります。テントの外に食べ物の匂いがするものを出しておくと、動物が寄ってきますので、危険防止のため夜間は必ずテントの中にしまうようお願い致します。
夏山は午後になると雷の発生確率が高まります。早出早着を心がけ、安全な登山をお楽しみ下さい。

お知らせ

東邦大学西穂高診療所は昨日をもって閉設となりました。今年も大勢の登山者の皆様が診療所の皆さんの献身的な活動によって助けられています。一ヶ月に渡り頑張っていただき、ありがとうございました。

レストハウスの食事メニュー(お酒やおつまみ類を除く)を御注文いただけるのは、16:00頃までとなっておりますので、御注意ください。
宿泊の御予約は松本事務所(TEL:0263-36-7052日・祭日除10:00~16:00営業)にてお受けしております。登山シーズン中は、早い時期から個室が満室となってしまう日もありますので、お早めにご予約ください。
西穂山荘は北アルプス南部の山小屋では唯一通年営業しています。外での作業中や電話線が不調の際、現地の電話は通じないときがありますが、無休で営業しております。

6/28より2011/3/31まで、高速道路無料化社会実験の一環で安房トンネルの通行料金が無料化されています。

昨年の今頃の様子は?

新穂高ロープウェイから山荘までのルートを一部変更2023.04.23

融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30

GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07

天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14

西穂山荘周辺の過去の様子

西穂山荘

電話番号:
連絡先住所:
長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所

地図で見る
http://www.nishiho.com/

施設の詳細を見る

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西穂高岳 標高 2,909m

 穂高連峰の南端にあり、さらに南へ続く稜線は焼岳に至る。東側は上高地の谷を隔てて霞沢岳と向かい合い、西側は蒲田川の新穂高温泉を挟んで笠ヶ岳がすばらしい。  標高は3000mを切っているが、岩稜、お花畑、ハイマツと、高山帯の要素がそろっているので、北アルプスの入門コースとして人気がある。  この山から奥穂高岳への岩稜は北アルプスでも最も難しいコースで、初縦走は大正元年(1912)、鵜殿正雄が行っている。同じ年、辻村伊助は『スウイス日記』の中で「神河内ならぬ上高地は不快な所である」とその俗化を嘆いている。とはいえ昭和45年(1970)に新穂高温泉から千石尾根にロープウェイが架かり、登山が容易になった現在の山の賑わいと比べようもあるまい。  昭和42年(1967)には西穂高岳・独標で松本深志高校の生徒11人が落雷遭難を起こしている。低くても登りやすくても、アルプスは危険と紙一重の山なのである。  千石尾根が主稜線に突き上げた森林限界に西穂山荘が建っている。  登山道は上高地から所要6時間30分。新穂高温泉からは、ロープウェイ終点から歩いて西穂山荘、独標経由所要3時間30分。

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焼岳 標高 2,455m

 北アルプスの玄関口、上高地にずっしりと腰をすえる焼岳は、乗鞍火山帯で唯一の活火山として知られている。  何よりも場所がいい。釜トンネルを抜けてさあいよいよ山だ、と沸き立つ視野に初めに飛び込んでくるのが荒々しい焼岳の下堀沢。大正池に影を落とす姿も、数少なくなった枯れ木と調和しているし、田代池、穂高橋、河童橋と、上高地の要所で必ず姿を見せる。山頂からわずかに白い蒸気を見せる鐘状火山(トロイデ)である。  噴火の歴史は古く、歴史に残っている初めは天正13年(1585)、近いところでは大正4年(1915)6月6日の大爆発で、1日で梓川を大正池に変えてしまった。最近は昭和37年(1962)で、今度は泥流で大正池を埋め、浅い幅広の川のように変えてしまった。それ以来、長い間登山禁止だったが、最近全面的に解除されたため多くの登山者の姿が見られるようになった。頂上には溶岩円頂丘には珍しい噴火口があり、池になっている。  北側の肩は中尾峠で、ここを乗越せば蒲田川の中尾集落に通じる歴史の古い峠道だ。また、新中尾峠には焼岳小屋がある。山頂へは上高地から所要4時間。中尾口から所要4時間30分。

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