尾瀬沼・燧ヶ岳 | 尾瀬沼ビジターセンター

吹く風は涼しく、ナナカマドが少し色づき、湿原の色も徐々に緑色から茶色く変化し、何処となく秋の気配

尾瀬沼はよく晴れ、風もなく湖面も穏やかで、燧ケ岳がきれいに映っていました (2010.08.26 尾瀬沼ビジターセンター )
尾瀬沼はよく晴れ、風もなく湖面も穏やかで、燧ケ岳がきれいに映っていました (2010.08.26 尾瀬沼ビジターセンター )
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天気・気温

08/22(日) 晴れ。9:00の気温18.6℃、最低気温11.7℃、最高気温25.1℃。
会津若松市の天気予報
明日
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日本気象協会提供 2024年5月5日 6:00発表
みなかみ町の天気予報
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日本気象協会提供 2024年5月5日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

吹く風は涼しく、 ナナカマド ナナカマド が少し色づいたり、 ウメバチソウ ウメバチソウ が咲いたりと、何処となく秋の気配が感じられます。沼尻湿原にある池塘でも、 ヒツジグサ ヒツジグサ の葉が少しずつ色づきはじめてきました。
また湿原の色も徐々に緑色から茶色く変化しているようです。あと1ヶ月もすると、湿原一面が茶色く色づくことでしょう。なお、草紅葉の見頃は9月中旬~10月上旬頃が見頃となります。

林の中では、落ち葉や倒木には、キノコが見られるようになりました。鮮やかな赤や黄色のもの、大きさや形も様々です。

お花も秋の花が咲いています。湿原ではミズギク、 イワショウブ イワショウブ サワギキョウ サワギキョウ 、オゼヌマアザミ、オク トリカブト ヤマトリカブト 、ミヤマ アキノキリンソウ アキノキリンソウ サラシナショウマ サラシナショウマ などが見られます。林内では、カニコウモリ、エゾアジサイ、ツルリンドウなどが咲いています。
珍しいものでは、他の草に埋もれるように咲くヒメシロネが見られます。この花は葉の付け根に花がつくつくりをしています。花は米粒程の小ささで、ルーペがないと良く見えません。ゆっくり歩かないと気づかす通り過ぎてしまいそうです。
湿原の サワギキョウ サワギキョウ では、花が終わったものには種子ができています。この サワギキョウ サワギキョウ はすべての花に確実に種子をつけることができています。花には種がついて、ハチは蜜を蓄えられる。自然界のしくみはよくできているなあとしみじみ思いました。

また、動物や昆虫たちは、今は巣立ちや繁殖の時期を迎えています。白砂湿原の池塘では、リリシボヤンマ(トンボ)が産卵をしていました。足元の木道下には、ヤゴの抜け殻も発見できました。
また、裏燧リンドウの小さな湿原では、ツキノワグマが ミズバショウ ミズバショウ の実を食べた痕跡が残っていました。
大江川が尾瀬沼に注がれる河口のあたりでは、魚とり名人のカワウが水にもぐって狩りをしていました。カワウはもぐる時に水面が波立ちますが、カモと違い首だけが水面にでているので泳ぐ時はとても静か。注意して見ないとすぐに見失ってしまいます。

登山道の状況

雨のあとの登山道は沢のようになることがあります。木道も非常に滑りやすいので、十分に注意してください。
また、ブナ林の中にある登山道は、かなり湿度が高いので、体温調節と水分補給に十分に気を使ってください。

登山装備

日中は日差しが強いので、サングラスや日焼け止めが必要です。

注意点

■尾瀬ヶ原見晴公衆トイレについて
合併浄化槽に亀裂が入っていることにより使用できなくなった見晴公衆トイレについては、代替措置として仮設トイレになっています。開山当初は5基(男女兼用)でしたが、7月6日に5基を増設して10基で運用しています。引き続きご不便をお掛けいたしますが、現状をご理解いただきますようお願い申し上げます。

■クマの出没について
現在もクマ出没注意のため、警鐘を3ヶ所設置しています。朝の早い時間帯、夕方の遅い時間帯は、十分に気を付けて行動してください。

■沼尻休憩所のトイレについて
沼尻休憩所の夏季休業に伴い、沼尻トイレが下記の期間で利用できなくなりますので、ご注意ください。
8月30日(月)~9月3日(金)、9月6日(月)~9月10日(金)

■山小屋の夏季休業について
以下の小屋では夏季休業
弥四郎小屋・・・8/29(日)~9/10(金)
温泉小屋・・・8/29(日)~9/16(木)
大清水小屋・・・8/27(金)~8/28(土)

お知らせ

尾瀬沼ビジターセンターでは、尾瀬を紹介する「尾瀬国立公園の四季」と「尾瀬沼の四季」と題したビデオの上映しています。共に15分程度のものです。尾瀬沼にお越しの際は、ビジターセンターにお立ち寄りください。

2010年は「国際生物多様性年」で10月には名古屋で生物多様性条約第10回条約会議(COP10)が開催されます。これを機に全国84か所の環境省関連のビジターセンターなどでスタンプラリーが実施されています。尾瀬沼ビジターセンターでもスタンプを用意して皆さんのお越しをお待ちしています。

昨年の今頃の様子は?

尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17

ミズバショウのシーズン、もうしばらく楽しめそうです。木々は芽吹きはじめ、湿原の緑が濃くなってきました。2023.05.31

尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子

  • カラマツの紅葉も終盤の尾瀬
  • 今朝は冷え込んで霧氷が付きました
  • 高い霜柱が立ちました
  • カラマツの黄葉がピークです
  • 三本松カラマツもすっかり色づきました
  • 三本カラマツも色づき始めました
  • 尾瀬沼周辺の紅葉
  • 一ノ瀬付近の紅葉
  • 霜が下りて真っ白になりました
  • だいぶ樹木の紅葉が進みました
  • 草紅葉は盛りですが、樹木はまだこれからです
  • 大江湿原の草紅葉

尾瀬沼ビジターセンター

電話番号:
連絡先住所:

地図で見る

施設の詳細を見る

関連する山

福島県 / 南会津・尾瀬

燧ヶ岳・柴安嵓 標高 2,356m

福島県南会津郡桧枝岐村に位置し、日光火山群の一峰である。福島県の最高峰であり、これより北にはこれ以上高い山はない。しかし、東北の山というよりは尾瀬のシンボル的な山である。  山頂は、最高峰(西峰)である柴安嵓(しばやすぐら)(2356m)、三角点の置かれた爼嵓(まないたぐら)(2346m)、ミノブチ岳(2220m)、赤ナグレ岳(2249m)、御池(みいけ)岳(2280m)の五峰が居並ぶ。山は円錐形で、輝石安山岩からなる。日本最大の高層湿原である尾瀬の成立には、この燧ヶ岳火山が大きく関わっている。すなわち、只見川はこの燧ヶ岳の火山活動によって堰止められ、尾瀬が出現したと考えられている。ヒウチの名は火打ちで、火山に由来していると思われる。一説には、会津駒ヶ岳側から望むと「火打ちばさみ」の雪形が見られるためともいわれる。  燧ヶ岳を開山したのは、尾瀬沼のほとりに建つ長蔵(ちようぞう)小屋の初代平野長蔵であった。当時桧枝岐に住んでいた長蔵は、沼畔に小屋を仮設して燧ヶ岳登山の足掛かりにした。長蔵は燧ヶ岳を信仰の対象として開山したのであった。燧ヶ岳の祭神は「燧大権現」でカツラギヒトコヌシ神という。爼嵓山頂にその石祠が祭られている。  尾瀬のシンボルというだけあって、その展望の主役は尾瀬ガ原と尾瀬沼である。向こうにもう1つのシンボル至仏岳の姿が美しい。展望は日光連山も主役である。最高峰である白根山をはじめ、金精山、温泉ヶ岳、男体山などの峰々から、また那須連峰、上信越の山々、越後三山、会越の山々から飯豊連峰まで、関東と東北の山がずらりと並び圧巻である。山頂付近の火口ガレ場地帯にはコマクサの花が咲くが、株が極端に少ないため、現在一般の立ち入りが禁止されている。  登山道は5コースある。長英新道とも呼ばれる燧新道は、平野長蔵と長英が親子2代にわたって切り開いた道で、長蔵小屋から3時間15分。尾瀬沼畔である沼尻からの沼尻コースは、最も古いコースで、ナデッ窪の急な斜面を一気に登り、所要2時間30分で、ミノブチ岳の途中で長英新道と合流する。湿原地帯を抜ける変化に富んだ御池コースは、熊沢田代や広沢田代を経て所要3時間30分。以上3コースは、燧ヶ岳山頂に直接登るものだ。  一方、下田代や温泉小屋からのコースは、いずれも柴安嵓に登るコース。下田代からのコースは見晴新道と呼ばれ、温泉コースとともに樹林帯を登る静かなコースである。どちらも2時間30分で山頂に達する。この2コースはいずれも急登の連続である。

群馬県 / 南会津・尾瀬

至仏山 標高 2,228m

 尾瀬ガ原の西端に位置し、東の燧ヶ岳とともに尾瀬を代表する名山である。ミズバショウの花咲く湿原のかなたに残雪の至仏山、といった写真はよく目にすることだろう。  山頂から眼下に見る尾瀬ガ原はすばらしい。西には奥利根、谷川の山並みを望む。足元には蛇紋岩地特有のホソバヒナウスユキソウやオゼソウなど、貴重な高山植物が多い。山名の故か、百名山登頂の最後にこの山を登る人たちもあると聞く。山名は、仏教には関係なく、ムジナッ沢(つあわ)の別名「渋ッ沢」に由来するという。  山ノ鼻から直登するコースは植生保護のための通行禁止が平成9年に解除された。ただし状況によっては再び通行禁止となる場合もある。山ノ鼻から頂上まで所要2時間30分。鳩待峠からは緩やかで展望のよいコースがある。鳩待峠から頂上まで所要2時間40分。  鳩待峠は、その昔片品村の男たちが、厳冬期に入山し、木地師として木工品を作っていたころの仕事場であった。鳩は寒中はふもとの村にいて、暖かくなると山奥へ移る習性がある。峠の近くで鳩が鳴けば、男たちは久々に里へ下り、田植えを始める。雪深い山中で、鳩が来る春の日を待ち続けたことから、鳩待峠と呼ばれた。

栃木県 群馬県 / 南会津・尾瀬

鬼怒沼山 標高 2,141m

 栃木県の北西部、日光市と群馬県片品村との境にあり、別名、絹沼山などとも書かれる。  山頂近くには高層湿原では日本一の高所にある、鬼怒沼がある。鬼怒沼は大小50余りの池塘からなり、まさに高山植物の宝庫である。また、湿原からは遠く尾瀬の山々や白根山が望める。周辺にはコメツガ、オオシラビソなどの自然林も多く、カモシカなどの野生動物の貴重な生息地となっている。  鬼怒沼山は眺望に恵まれないためか、登る人はまれで、不遇をかこっている。  しかし、山麓には奥鬼怒四湯として知られる秘湯があり、温泉プラス山旅で存分に楽しめる。  バスの終点女夫淵温泉から鬼怒沼湿原まで3時間40分、鬼怒沼山まで4時間20分。  群馬県側の大清水から物見山経由で3時間30分、丸沼から湯沢峠経由でも入山可能。

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