本格的に湿原の色が茶色く変化しています。大江湿原では、尾瀬の最後を彩るエゾリンドウが咲きはじめています
天気・気温
山と周辺の状況
9月に入り、本格的に湿原の色が茶色く変化しています。草紅葉は例年では9月の下旬頃が見頃で、今年も例年通りではないでしょうか? また、沼尻の池塘では、紅葉が始まっています。
ヒツジグサ
ヒツジグサ
の葉は赤や黄色に紅葉しています。
一方、大江湿原では、尾瀬の最後を彩る、エゾリンドウが咲きはじめています。また、湿原や尾瀬沼周辺では、
ウメバチソウ
ウメバチソウ
、ゴマナ、ハンゴンソウ、オクノ
トリカブト
ヤマトリカブト
、
イワショウブ
イワショウブ
、ミヤマ
アキノキリンソウ
アキノキリンソウ
、
サワギキョウ
サワギキョウ
などがまだ咲いています。
林内では、
ヤマハハコ
ヤマハハコ
やツルリンドウ、オヤマリンドウなどを見ることができます。
また、すでに咲き終わった植物が種います。
ヤナギラン
ヤナギラン
は、細長い実が熟して縦に4つに裂け、中から種子が出ています。白い毛を付けているので、風に乗って飛んでいきます。
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
の実も熟して先端が割れ、黒い種子が見えています。風で実が揺れると、種子は地面にボロボロと落ちていきます。
また、大江湿原・三本カラマツの根元には、ウワミズザクラの実が映えていました。
ビジターセンターの前に置いている望遠鏡は、晴れていると燧ヶ岳の山頂にいる登山者まで確認できます。よく見えるので、皆さん熱心に覗かれます。子供から大人までみんな楽しそうに覗かれているので、是非、ご利用ください。
登山道の状況
尾瀬沼の東岸、浅湖湿原では木道の架け替え工事が行われています。10/30まで行われますので、通行時は注意してください。
また、尾瀬沼南岸では、雨天時のぬかるみや木道の傷んでいる箇所が多くあるので、注意してください。
沼尻休憩所の夏季休業中により、トイレが使えない時期があるので、注意してください。詳細は下記参照。
大江湿原の三本カラマツ前で、木道の架け替え工事が行われています。ヘリコプターで搬入された木材が積まれています。通行は可能ですが、足下に注意して通って下さい。
燧ヶ岳は、朝夕の風は涼しく、立ち止まっていると寒いぐらいです。熊沢田代(燧ケ岳北側中腹)は、徐々に植物たちが色づき始めています。
登山道は、倒木、ぬかるみ、コケむした岩などがたくさんあり、滑りやすい場所があります。通行時は注意してください。
登山装備
夕立があるので、雨具は必ずお持ちください。また、朝晩はかなり冷え込むようになりましたので、フリースなどの防寒具を必ず用意してください。
注意点
■尾瀬ヶ原見晴公衆トイレについて
合併浄化槽に亀裂が入っていることにより使用できなくなった見晴公衆トイレについては、代替措置として仮設トイレになっています。開山当初は5基(男女兼用)でしたが、7月6日に5基を増設して10基で運用しています。引き続きご不便をお掛けいたしますが、現状をご理解いただきますようお願い申し上げます。
■クマの出没について
現在もクマ出没注意のため、警鐘を3ヶ所設置しています。朝の早い時間帯、夕方の遅い時間帯は、十分に気を付けて行動してください。
■沼尻休憩所のトイレについて
沼尻休憩所の夏季休業に伴い、沼尻トイレが下記の期間で利用できなくなりますので、ご注意ください。
8月30日(月)~9月3日(金)、9月6日(月)~9月10日(金)
■山小屋の夏季休業について
以下の小屋では夏季休業
弥四郎小屋・・・8/29(日)~9/10(金)
温泉小屋・・・8/29(日)~9/16(木)
お知らせ
尾瀬沼ビジターセンターでは、尾瀬を紹介する「尾瀬国立公園の四季」と「尾瀬沼の四季」と題したビデオの上映しています。共に15分程度のものです。尾瀬沼にお越しの際は、ビジターセンターにお立ち寄りください。
2010年は「国際生物多様性年」で10月には名古屋で生物多様性条約第10回条約会議(COP10)が開催されます。これを機に全国84か所の環境省関連のビジターセンターなどでスタンプラリーが実施されています。尾瀬沼ビジターセンターでもスタンプを用意して皆さんのお越しをお待ちしています。
昨年の今頃の様子は?
尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17
ミズバショウのシーズン、もうしばらく楽しめそうです。木々は芽吹きはじめ、湿原の緑が濃くなってきました。2023.05.31
尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子
尾瀬沼ビジターセンター
- 電話番号:
- 連絡先住所: