10/2に初霜が降り、周囲はうっすらと白くなりました。湿原の草紅葉は見頃で、燧ヶ岳では木々の紅葉が始まりました
天気・気温
山と周辺の状況
10/2には、尾瀬沼の気温は1℃台まで下がり初霜がありました。早朝には木々の葉や建物の屋根、木道もなども、うっすらと白くなったようです。これからの季節、朝の時間帯にはスリップにご注意ください。
湿原の林縁は赤や黄色の木が増えてモザイク模様になってきました。木々の紅葉が少しずつ始まり、チシマザクラにも黄色い葉が目立ってきました。最低気温が10度を切り、尾瀬では防寒着が必要になるくらい寒くなりました。この冷え込みで、紅葉も進みそうです。ビジターセンター前のカラマツの先も少し紅葉していました。この木の紅葉が終わる頃、尾瀬には本格的な冬が訪れます。
尾瀬沼キャンプ場では、ツタウルシが赤く色づいています。ウルシの仲間は、触れるとかぶれるので注意が必要です(人によっては、近くを通っただけでもかぶれるそうです)。そっと、見るだけにしましょうね。
ほかにも、小沼湿原では草紅葉だけではなく、木々の黄色も目立ってきています。沼尻はオレンジ色が強く、日差しを浴びて光っています。また沼尻の
ヒツジグサ
ヒツジグサ
の紅葉は、シーズンの終わりを感じさせます。
登山道の状況
尾瀬沼の東岸、浅湖湿原では木道の架け替え工事が行われています。10/30まで行われますので、通行時は注意してください。
小沼湿原でも木道工事が始まっています。入れ替える木道に沿って鉄板の道が仮設されています。
最近は雨の日が続き木道がたいへん滑りやすくなります。登山道は、一部で水が流れこんでぬかるんでいるところもあります。また、木道の上に積もった落ち葉も滑りますので、十分に注意してください。
燧ヶ岳への登山道では、広沢田代や熊沢田代などの草紅葉がきれいです。山頂付近では、
ナナカマド
ナナカマド
などの木々の紅葉が始まっています。オオシラビソ、トウヒ、ダケカンバなどが色づき始め、清々しく感じます。
なお、燧ヶ岳には4つの登山道がありますが、間違いのないようにしましょう。登山道には所々にピンクのテープが付けられています。温泉小屋道は廃道になっています。
登山装備
朝晩の増え込みが厳しくなってきています。フリースなどの防寒具を必ず用意してください。また、手袋や帽子などの防寒具も重宝します。
注意点
■尾瀬ヶ原見晴公衆トイレについて
合併浄化槽に亀裂が入っていることにより使用できなくなった見晴公衆トイレについては、代替措置として仮設トイレになっています。開山当初は5基(男女兼用)でしたが、7月6日に5基を増設して10基で運用しています。引き続きご不便をお掛けいたしますが、現状をご理解いただきますようお願い申し上げます。
■クマの出没について
現在もクマ出没注意のため、警鐘を3ヶ所設置しています。朝の早い時間帯、夕方の遅い時間帯は、十分に気を付けて行動してください。
お知らせ
尾瀬沼ビジターセンターでは、尾瀬を紹介する「尾瀬国立公園の四季」と「尾瀬沼の四季」と題したビデオの上映しています。共に15分程度のものです。尾瀬沼にお越しの際は、ビジターセンターにお立ち寄りください。
2010年は「国際生物多様性年」で10月には名古屋で生物多様性条約第10回条約会議(COP10)が開催されます。これを機に全国84か所の環境省関連のビジターセンターなどでスタンプラリーが実施されています。尾瀬沼ビジターセンターでもスタンプを用意して皆さんのお越しをお待ちしています。
昨年の今頃の様子は?
尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17
ミズバショウのシーズン、もうしばらく楽しめそうです。木々は芽吹きはじめ、湿原の緑が濃くなってきました。2023.05.31
尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子
尾瀬沼ビジターセンター
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