マルバヤマシグレをはじめ屋久島の木々も冬支度で少しずつ葉の色を変え始めています
天気・気温
◆宮之浦岳(標高1936m)10/11、晴れ時々曇り。山頂の気温16℃。
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
朝晩はだいぶ涼しくなってきて、ぐっと秋の深まりを感じます。
ニュースではアルプスで紅葉が見ごろと流れていました。屋久島の紅葉は、常緑広葉樹が多いので、そんなに綺麗じゃないと思われがちですが、緑の森の中にポツリポツリと赤や黄色に染まりだした木々が徐々に色を深めていく姿は、とても綺麗なものです。
なかでも屋久島固有変種のマルバヤマシグレは、綺麗な赤というよりもピンクに近い淡く明るい色で、カエデとはまた違う色を楽しませてくれます。そんなマルバヤマシグレをはじめ、屋久島の木々も冬支度で少しずつ葉の色を変え始めています。屋久島の紅葉の秋は今まさに始まったばかりです。
登山道の状況
■宮之浦岳、花之江河、黒味岳など
●宮之浦岳登山道における淀川歩道橋の通行止めの一時解除延長について
5月下旬の大雨により被災した淀川歩道橋は復旧工事に着手していましたが、9/26この護岸工事用の資材を運搬していたヘリの墜落事故が発生しました。このため、淀川登山口は、10/18(月)以降も通行止めの一時解除が延長されることになりました。
通行止めの一時解除の期限については現在未定です。この見通しは現段階のものであり、天候や工事の進捗状況等の影響で、今後さらに変更となる可能性がありますので、ご了承ください。
●この件に関する問い合わせ先:環境省屋久島自然保護官事務所 TEL0997-46-2992(担当:松永・森)
※上記の墜落現場は、『紀元杉』の南、100m程離れた付近で、10/6現在、この付近の通行や宮之浦岳方面の登山に影響はありませんが、今後事故原因の調査や機体搬出などで、ヤクスギランド線など、周辺の交通事情に影響が出る可能性があります。事前に情報収集を行ってください。
■縄文杉ルート
大株歩道上ウィルソン株手前5分程の位置に立っていた樹高23.7m、胸高周囲12.6m、縄文杉に次ぐ太さを誇る「翁杉(推定樹齢2000年)」が9/9~9/10の間に倒れました。通行には全く問題ありませんが、周囲の足場は不安定な状態のため、危険防止のロープ内には絶対に入らないようにしてください。
現在、縄文杉コースのトロッコ軌道において、橋の架け替え工事を行っているため、迂回路を通行することがあります。
資材の運搬などでトロッコが通ることもありますので、エンジン音、警笛等が聞こえたら、早めに登山道脇の広いスペースに避けてトロッコが通過するまで待機して下さい。
落石のため通行止めになっていたトロッコ道は6/15から復旧、開通しています。詳しくは以下ご覧ください
●屋久島町役場ホームページ http://www.yakushima-town.jp/\"http://www.yakushima-town.jp/
登山装備
秋の屋久島は、比較的天候が安定していますが、午後から崩れることが多いようです。
急な雨に襲われることが多いので、縄文杉コースのトロッコ道を歩く時や休憩時など、安全に使用できる場所では、折り畳み傘を持っていると便利です。
気温は高くないですが、湿度が高く、相当な発汗量となりますので、水分、塩類補給をしっかりと行ってください。
まだフリース等厚手の上着は必要ありませんが、歩行中でもシャツ1枚では肌寒く感じる日もあります。長袖シャツやウィンドブレーカーなど、薄手の上着が必携です。特に休憩時や風のある時には体が冷えますので、こまめに衣類を脱ぎ着して体温調節をしてください。
最近、ジーンズやスニーカー、肩掛けカバンなど、町歩きのような軽装で登山をされる方を多く見かけます。特に雨具は不備が目立ちます。
ビニールガッパは長時間の歩行に耐えうる強度がなく、破れて意味をなしません。またポンチョタイプのものでは靴が浸水し、足先から熱を奪われます。必ず上下セパレート、ゴアテックスなどの素材のトレッキング用の雨具をご用意ください。
気温も下がってきていますので、服装、装備はしっかりとご準備ください。縄文杉ルートの荒川登山口の休憩所には更衣室がありますので、歩き終わった後の着替えを用意しておくと快適です。
日が短くなってきています。17:00を過ぎると山間は薄暗くなり、天候の悪いときには16:00頃でも薄暗く感じます。
かなり遅い時間帯から入山される方もいますが、事前にコースの下調べを十分に行い、時間的に余裕のある登山計画を立て実行してください。万が一に備え、必ずライト類を携帯しましょう。
現在日の出は6:10頃ですので、それ以前にトレッキングを開始される場合、ライトが必要です。
様々なリスクを考慮していただき、安全第一の登山をお願いいたします。
※屋久島では、登山グッズレンタルショップ、幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルが可能です。
注意点
各避難小屋は、収容人数が少なく、必ずしも小屋に入れるとは限りません。山中泊を予定されている方は、テントの準備もお忘れなく。
避難小屋の利用マナーの悪さが問題になっています。常識的なことですが、他の利用者への配慮を忘れないでください。
利用スペースはコンパクトに収め、騒音など、迷惑行為にご注意ください。
利用後は必ず清掃し、利用前よりも美しい状態で、気持ちよく避難小屋を後にしましょう。
避難小屋内にはネズミが頻発しています。ザック内にも入りこみますので、食料は丈夫な食器に入れたり、吊るして保管するなど自衛してください。
お知らせ
3/1~11/30まで、環境負荷の軽減と混雑緩和のため、荒川登山口への車両乗り入れが終日規制されます。屋久杉自然館前で荒川登山バスに乗り換えるか、タクシーなどをご利用ください。荒川登山バスご利用の方は、バスの運行時刻にご注意ください。詳しくは
屋久島町役場ホームページ 登山案内 http://www.yakushima-town.jp
屋久島山岳部車両運行対策協議会 http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/
昨年の今頃の様子は?
先週は低気圧の大雨のため交通規制もありましたが、一昨日昨日は春らしい陽気となりました2023.04.19
縄文杉ルートでサクラツツジが見頃。GWは時間と気持ちに余裕を持って新緑の森を楽しんで下さい2023.04.26
GW中の人気登山道は人多くすれ違いに注意し、行動時間に余裕を持つなど安全登山を心がけて2023.05.03
GWはコロナ前の賑わいを取り戻してきたようです。小屋泊や色とりどりテントで賑わいました2023.05.10
シャクナゲ登山が増える時期。車は現地の表示に従い、駐車禁止区域に駐めないで下さい2023.05.17
屋久島もそろそろ梅雨入りの時期。傘と雨具は必携です。島内の交通機関や道路の最新情報に注意2023.05.24
5/30梅雨入り。台風の影響によるフェリーの運行に注意。装備整えて雨下に輝く木々や苔を楽しんで2023.05.31
屋久島ガイド協会周辺の過去の様子
屋久島ガイド協会
- 電話番号:
- 0997-49-4191
- 連絡先住所:
- 〒891-4207 鹿児島県熊毛郡屋久島町1436-56