宮之浦岳・縄文杉 | 屋久島ガイド協会

宮之浦岳登山道、淀川歩道橋の開通見通しは12月15日(水)です(12月3日時点)。

雪の縄文杉 (2010.12.29 屋久島ガイド協会 )
雪の縄文杉 (2010.12.29 屋久島ガイド協会 )
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天気・気温

12/03(金) 12/1 縄文杉コース(標高600~1,300m) 天候:霧雨/無風  縄文杉デッキ上の気温:10℃(11時現在)
鹿児島市の天気予報
明日
曇時々晴
24℃
17℃
明後日
26℃
18℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

★宮之浦岳登山道 淀川歩道橋の開通の見通しについて(12/3時点)
11/25以降、工事のため通行止めになっていましたが、工事完了の見通しがたったため、12/15(水)より、通行止めが解除となる予定です。ただし、本期日は天候等により変更になる可能性もありますので、ご了承ください。

鮮やかに色づいていたヤクシマオナガカエデやハリギリなどの落葉樹は、ほとんど葉を落としてしまいました。常緑樹の青々とした緑に埋もれがちですが、葉を落とした木々の、枝ぶりに注目するのもまた良いものです。特にヒメシャラの繊細な枝ぶりは、とても美しく見上げていて飽きません。赤みを帯びた木肌が、澄んだ冬の空によく映えます。冬の森ならではの光景を、楽しみながら歩いてみてください。

登山道の状況

■宮之浦岳、花之江河、黒味岳など 
・宮之浦岳登山道における淀川歩道橋の工事再開と通行止めについて
11/25以降、工事のため通行止めになっていましたが、工事完了の見通しがたったため、12/15(水)より、通行止めが解除となる予定です。ただし、本期日は天候等により変更になる可能性もありますので、ご了承ください。
〔この件に関する問い合わせ先〕:環境省屋久島自然保護官事務所 TEL:0997-46-2992 担当:松永・森

■縄文杉ルート
・12/1より、荒川登山口への一般車両の乗り入れが可能となりました。3月より運行されていた登山バスは運休となり、利用できませんのでご注意ください。荒川登山口は駐車スペースが非常に少なく、混雑時は登山口手前に路上駐車をすることになります。荒川線には大型バスも通行しますので、しっかりと道端に寄せて駐車して下さい。スムーズな通行と駐車のために、ご協力をお願いいたします。

・9月初めに倒れた樹齢2000年のヤクスギ『翁杉』は今後、屋久島の森の再生を現地で学べる自然環境教育の場として活用されることになりました。通行には全く問題ありませんが、周囲の足場は不安定な状態のため、危険防止のロープが張ってあります。ロープ内には絶対に入らないようにしてください。

・大株歩道周辺の植生保護施設整備について
12月初めから、大王杉下の水場~高塚小屋、三代杉周辺、永田岳山頂~鹿の沢小屋において植生保護の施設整備のため、ヘリの資材運搬が行われます。歩行には影響はありませんが、工事へのご理解とご協力をお願いいたします。
〔この件に関する問い合わせ先〕:林野庁 屋久島森林環境保全センター TEL:0997-42-0331 

登山装備

暖かいイメージのある屋久島の山々も、かなり冷え込むようになりました。宮之浦岳では昼でも10℃を切る日があります。縄文杉デッキ付近でも、10℃前後です。フリース、防風ジャケット、手袋などの防寒対策が必要です。ただし天気の良い日にはかなり暑くなりますので、脱いだ時にかさばるダウンジャケットなど厚手のものは避け、薄めの衣類を重ね着して対応するのがお勧めです。
また今年はまだ凍結や雪はありませんが、昨年は11月には雪が降っていました。冷え込む予報の時には、スパイクやアイゼン、ストックなど冬山の装備も用意して下さい。

あまり汗をかかずに歩けるのですが、空気がかなり乾燥していますので、水分、塩分補給は意識的に行いましょう。

現在、屋久島の日の出は7:00ごろ、日の入りは17:00ごろとなっています。かなり遅い時間帯から入山される方もいますが、事前にコースの下調べを十分に行い、時間的に余裕のある登山計画を立て実行してください。また、必ずライト類を携帯しましょう。

※屋久島では、登山グッズレンタルショップ、幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルが可能です。

お知らせ

・新高塚小屋のトイレ整備について
現在、新高塚小屋では新しいトイレの建設工事が行われています。期間は数カ月、来年初頭までかかると考えられています。小屋利用者への影響はほとんどありませんが、工事へのご理解とご協力をお願いいたします。
〔この件に関する問い合わせ先〕:環境省屋久島自然保護官事務所 TEL:0997-46-2992 担当:松永・森

各避難小屋は、収容人数が少なく、必ずしも小屋に入れるとは限りませんので、山中泊を予定されている方は、テントの準備もお忘れなく。また、避難小屋の利用マナーの悪さが問題になっています。常識的なことですが、他の利用者への配慮を忘れないでください。利用スペースはコンパクトに収め、騒音など、迷惑行為にご注意ください。利用後は必ず清掃し、利用前よりも美しい状態で、気持ちよく避難小屋を後にしましょう。
また、避難小屋内にはネズミが頻発しています。ザック内にも入りこみますので、食料は丈夫な食器に入れたり、吊るして保管するなど自衛してください。

昨年の今頃の様子は?

先週は低気圧の大雨のため交通規制もありましたが、一昨日昨日は春らしい陽気となりました2023.04.19

縄文杉ルートでサクラツツジが見頃。GWは時間と気持ちに余裕を持って新緑の森を楽しんで下さい2023.04.26

GW中の人気登山道は人多くすれ違いに注意し、行動時間に余裕を持つなど安全登山を心がけて2023.05.03

GWはコロナ前の賑わいを取り戻してきたようです。小屋泊や色とりどりテントで賑わいました2023.05.10

シャクナゲ登山が増える時期。車は現地の表示に従い、駐車禁止区域に駐めないで下さい2023.05.17

屋久島もそろそろ梅雨入りの時期。傘と雨具は必携です。島内の交通機関や道路の最新情報に注意2023.05.24

5/30梅雨入り。台風の影響によるフェリーの運行に注意。装備整えて雨下に輝く木々や苔を楽しんで2023.05.31

屋久島ガイド協会周辺の過去の様子

  • 縄文杉ルートのトロッコ道沿いに咲くマムシグサ
  • アオモジ
  • ヒサカキ
  • ヤクシマオナガカエデの新芽
  • ヤクシマオナガカエデの新緑
  • ヤクシマゴケ
  • 隣の種子島宇宙センターから打ち上げられたH3ロケット 屋久島から見えました
  • ヤクシマゴケ
  • 春を告げるサツマイナモリの花
  • 桜とモッチョム岳
  • 冬の苔むす森。森の中は雪の白さで普段より明るく感じます。
  • スギバゴケの仲間

屋久島ガイド協会

電話番号:
0997-49-4191
連絡先住所:
〒891-4207 鹿児島県熊毛郡屋久島町1436-56

地図で見る
http://www.yakushima-guide.com/

施設の詳細を見る

関連する山

鹿児島県 / 大隈諸島 屋久島

宮之浦岳 標高 1,936m

 屋久島のほぼ中央に位置し、九州の最高峰。山体は四万十層の基盤岩に貫入した花崗岩で、山容は女性的である。  屋久島は九州本土最南端の佐多岬から70kmの黒潮洗う中にある。南北25km、東西27km、周囲わずか105kmのハート型をしたこの島には、1500m以上の高峰が11座、1000mを超える山が30座以上もあり、洋上のアルプスである。  海岸線からは、宮之浦岳などの高峰は見ることができないので、奥岳とも呼ばれ、これらを囲む前衛の峰を前岳と呼ぶ。また、宮之浦岳、永田岳、黒味岳を三岳(みたけ)、または御岳と呼び、翁岳、安房岳(あんぼうだけ)、投石岳(なげしだけ)、筑紫岳(ちくしだけ)を含めて八重岳とも呼んでいる。  屋久島の骨格をなす山々の稜線は、宮之浦岳からほぼ四方に延びる。全山花崗岩からなり、山頂近くは風化、浸食された奇岩、怪石が多い。一帯は低いヤクザサに覆われ、矮小化したヤクシマシャクナゲが点在し、花期の6月上旬には登山者の目を楽しませてくれる。  豊富な雨量により渓谷も発達し、山肌を深く浸食しながら島の中央から無数の河川が海に注ぐ。宮之浦岳を源流とする宮之浦川、小揚子川、安房川などは日本有数の峻険な谷である。  山頂西側の花崗岩の割れ目には、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を祭る宝珠大権現の社があり、宮之浦にある益枚(やく)神社の奥宮として、古くから島民の岳参り信仰の中心となった。春は日帰りで五穀豊穣、国家安穏、延命息災を祈願し、秋は大願成就のため2泊3日で参詣した。必ず各集落から参拝し、女人禁制で登られていた。  昭和40年代まで安房川中流域小杉谷を中心に、伐採が盛んに行われた。島の南東の安房集落から小杉谷まで軌道が敷かれ、トロッコによって屋久杉を運搬していた。現在では輸送手段がトラックに変わり、島の四周に林道が延び、これを利用した登山コースが多い。  花崗岩の山頂からの展望は抜群。島とは思えない雄大なスケールで、島の山岳はもとより、晴天時には遠く九州本土佐田岬や開聞岳、口永良部(くちのえらぶ)島、種子島も浮かんで見える。  島の中央宮之浦岳への登山道は四方に拓かれ、代表的なコースは、楠川―小杉谷―縄文杉を眺め、宮之浦岳まで約20km、12時間。永田―鹿之沢―永田岳―宮之浦岳は約14km、9時間。他に栗生―花山歩道―鹿之沢。湯泊―湯泊歩道―花之江河(はなのえごう)―宮之浦岳。尾之間―尾之間歩道―花之江河。屋久杉ランド―安房歩道―花之江河などがあるが、一般日帰りコースは、淀川登山口(よどごうとざんぐち)―花之江河―宮之浦岳、約8km、所要5時間などである。山小屋は淀川、石塚、鹿之沢、高塚にある。

ユーザーの登山記録から