気温が高くなって雨が降りましたが、全体的には積雪量は増えています。稜線でも膝ぐらいまでもぐる箇所も
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
今日は最低気温が高く朝はみぞれが降っていましたが、全体としては先日からの雪で稜線上もだいぶ積雪が増えました。まだ雪が締まっていないので深い所では膝上ぐらいまで埋まる場所もあるようです。現在の積雪量は、小屋周辺で90cmです。
最近は雷鳥が山荘付近まで下りて来ているようです。先日、目印用の竹の棒を設置し直しに丸山まで行ったところ、5~6羽の雷鳥が群れて行動しているのを目撃しました。雪と見間違うほどの真っ白な姿は、自然の美しさと厳しさを我々に教えてくれます。
丸山にはエビの尻尾もでき始めました。まだ積雪量が少ないため、所々ハイマツが露出しています。傷めないよう気を付けて歩いてください。
冬期間となり、山荘前から御来光を見ることができるようになっています。白銀の山々と雲海に沈む夕日も格別です。
登山道の状況
西穂山荘は穂高の稜線を楽しめるベース基地でありながら、短時間で到着しやすい恵まれた環境にあります。ただし、冬の北アルプスは一たび荒れると想像以上の厳しさが待ち受けていますので、事前の準備を怠らず、しっかりとした冬山装備でお越しください。
ロープウェイ側登山道の積雪量はだいぶ増えてきましたが、まだルートは夏と同じです。これから雪の量が増加するにつれて、冬のルートへと変わっていきます(赤い看板は基本的に冬ルート用のものです。冬ルートに変わらないと通行しない場所ににも設置されていますので、御注意ください)。
登山道には目印用に、赤いリボンを付した竹の棒を設置してあります(まれに竹の棒を抜いて杖代わりに使用している人がいます。他の方の迷惑になりますのでおやめください)。
山荘から上の稜線は風で雪が吹き飛ばされてしまうため樹林帯の中ほど積雪量は多くありません。アイゼン・ピッケルは必携ですが、まだ積雪が少ないためアイゼンで岩の上を歩く場所が多く、慣れない方は非常に歩きにくい時期です。
登山装備
冬山装備でお越しください。最低気温は-10℃を下回る日もありますので、防寒着を用意してください。なお、登っている時は汗をかきますので、あまり着込んでしまうと途中で脱がなければならなくなりますが、休憩中や朝晩は暖かめの衣類が必要です。
降雪後の歩行にはワカンまたはスノーシューが必要です。人がたくさん歩いた後は雪面は硬くなるので、アイゼンが必要になります。雪の状態によって使い分けが必要ですので、両方ご用意ください。
山荘から上の稜線ではアイゼン・ピッケルは必携です。
注意点
マイカーでお越しのお客様は、新穂高温泉付近の道路状況をよく御確認ください。雪のシーズンになるとスタッドレスタイヤまたはタイヤチェーンが必要となってきます。
冬になると、上空に寒気があり地上で西高東低の気圧配置になった場合、太平洋側ではよく晴れていても北アルプスは雪となります。
お知らせ
宿泊予約の受付は松本事務所で行っておりますので、予約は電話番号0263-36-7052までお願い致します。現地の電話は、直前の予約・キャンセルのみお受けしております。 (個室及び団体予約は、現地電話で受け付けておりません。)
新年を憧れの穂高で迎えてみませんか。冬山といえば多くの人が「厳しい」「危険」というイメージをまず思い浮かべますが、年末年始の西穂高は、「山荘まで」ならば、大勢の人が登山道を歩いてくれて冬の間で最も登りやすい時期なのです。それはるからです。
12/30~1/3くらいまでは登山者の数が多いため、直前にまとまった雪が降らなければ、素晴らしい踏み跡(トレースと言います)ができ、登りやすい時期です。西穂山荘は北アルプスの稜線で唯一、通年営業している山小屋です。冬の穂高とともに過ごしているスタッフが、皆様のお越しをお待ち致しております。
2011/3/31まで、高速道路無料化社会実験の一環で安房トンネルの通行料金が無料化されています。
昨年の今頃の様子は?
新穂高ロープウェイから山荘までのルートを一部変更2023.04.23
融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30
GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07
天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14
西穂山荘周辺の過去の様子
西穂山荘
- 電話番号:
- 連絡先住所:
- 長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所