西穂高岳 | 西穂山荘

冷え込みが強まり、氷点下20℃を下回る日が続いています。稜線は雪も固く締まっていてアイゼンがしっかり効く状態

うっすらと太陽が顔を出した西穂山荘周辺 (2011.01.31 西穂山荘 )
うっすらと太陽が顔を出した西穂山荘周辺 (2011.01.31 西穂山荘 )
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天気・気温

01/11(火) 晴れ。最低気温-20.3℃。最高気温-6.0℃。積雪190cm。日の出7:00頃。日の入16:50頃。
松本市の天気予報
明日
27℃
3℃
明後日
28℃
9℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 0:00発表
高山市の天気予報
明日
26℃
2℃
明後日
晴のち曇
26℃
6℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

先週後半から冷え込みが強まり、最低気温が氷点下20度を下回る日が続いています。
現在は越年登山の賑わいと興奮も一段落し、3連休は山も落ち着きを取り戻した感があります。連休中は雪の日もあれば好天もありましたが、冬らしい厳しい寒さの到来により、美しい雪の造形を楽しむことができました。
それでも、積雪量は例年よりやや少なめです。

冬期間となり、山荘前のテラスから御来光を見ることができるようになっています。白銀の山々と雲海に沈む夕日も格別です。

登山道の状況

今日現在の様子では、山荘から下のロープウェイ側登山道はしっかりとしたトレースがあり、ルート上は踏み固められているため、アイゼンがあったほうが登りやすい状況です。
登山口付近はまだ無雪期ルートを辿りますが、大半は冬道に変わっています。登山道には目印用に赤いリボンを付した竹の棒を設置してあります。
 
稜線は雪も固く締まっていてアイゼンがしっかり効く状態です。山頂まで行かれた方も数名いました。雪庇はまだそれほど成長していません。丸山ではエビの尻尾が見事です。
山荘から上の稜線では雪が風で吹き飛ばされてしまうため、樹林帯に比べると積雪量は少なく、雪面は固くなります。アイゼン・ピッケルは必携で、防寒・暴風対策もしっかりとお願いします。

なお、登山道はできるだけトレース(踏み跡)を付けるようにしていますが、多量の降雪があると一晩で消えてしまうこともあります。降雪後の歩行にはワカンまたはスノーシューが必要です。
なお、人がたくさん歩いた後は、登山道上は踏み固められ雪面は硬くなりますので、その場合はアイゼンを装着することになります。雪の状態によって使い分けが必要ですので、両方ご用意ください。

登山装備

本格的な冬山装備でお越しください。最低気温は-20℃を下回る日もありますので、防寒着を用意してください。なお、登っている時は汗をかきますので、あまり着込んでしまうと途中で脱がなければならなくなりますが、休憩中や朝晩は暖かめの衣類が必要です。
降雪後の歩行にはワカンまたはスノーシューが必要です。人がたくさん歩いた後は雪面は硬くなるので、アイゼンが必要になります。雪の状態によって使い分けが必要ですので、両方ご用意ください。
山荘から上の稜線ではアイゼン・ピッケルは必携です。

注意点

マイカーでお越しのお客様は、新穂高温泉付近の道路状況をよく御確認ください。雪のシーズンになるとスタッドレスタイヤまたはタイヤチェーンが必要となってきます。

冬になると、上空に寒気があり地上で西高東低の気圧配置になった場合、太平洋側ではよく晴れていても北アルプスは雪となります。

お知らせ

宿泊予約の受付は松本事務所で行っておりますので、予約は電話番号0263-36-7052までお願い致します。現地の電話は、直前の予約・キャンセルのみお受けしております。 (個室及び団体予約は、現地電話で受け付けておりません。)

2011/3/31まで、高速道路無料化社会実験の一環で安房トンネルの通行料金が無料化されています。

昨年の今頃の様子は?

融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30

GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07

天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14

西穂山荘周辺の過去の様子

西穂山荘

電話番号:
連絡先住所:
長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所

地図で見る
http://www.nishiho.com/

施設の詳細を見る

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 穂高連峰の南端にあり、さらに南へ続く稜線は焼岳に至る。東側は上高地の谷を隔てて霞沢岳と向かい合い、西側は蒲田川の新穂高温泉を挟んで笠ヶ岳がすばらしい。  標高は3000mを切っているが、岩稜、お花畑、ハイマツと、高山帯の要素がそろっているので、北アルプスの入門コースとして人気がある。  この山から奥穂高岳への岩稜は北アルプスでも最も難しいコースで、初縦走は大正元年(1912)、鵜殿正雄が行っている。同じ年、辻村伊助は『スウイス日記』の中で「神河内ならぬ上高地は不快な所である」とその俗化を嘆いている。とはいえ昭和45年(1970)に新穂高温泉から千石尾根にロープウェイが架かり、登山が容易になった現在の山の賑わいと比べようもあるまい。  昭和42年(1967)には西穂高岳・独標で松本深志高校の生徒11人が落雷遭難を起こしている。低くても登りやすくても、アルプスは危険と紙一重の山なのである。  千石尾根が主稜線に突き上げた森林限界に西穂山荘が建っている。  登山道は上高地から所要6時間30分。新穂高温泉からは、ロープウェイ終点から歩いて西穂山荘、独標経由所要3時間30分。

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