大山 | 大山プロガイド協会

山頂避難小屋は2階の出入り口もほとんど埋まっています。現在は1mほど掘って入る必要があります。

大山寺橋より三鈷峰を望む (2011.02.24 大山レークホテル )
大山寺橋より三鈷峰を望む (2011.02.24 大山レークホテル )
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天気・気温

02/08(火) 8:00の大山寺の気温0℃。10:00の山頂の気温-3℃。風速約20m/s。
鳥取市の天気予報
明日
雨時々曇
22℃
15℃
明後日
雨時々曇
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日本気象協会提供 2024年5月6日 0:00発表
松江市の天気予報
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14℃
12℃
日本気象協会提供 2024年5月6日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

前線を伴った低気圧が接近しており、午後より下り坂のため、山頂付近も風が強く、大山寺付近とはまったく状況が変わっていました。なお、今年の大山は年末からテレビなどで報道されたように大雪です。ただし、大山寺までは除雪もされています。装備さえあれば、麓までは問題なく来られますので、ご安心ください。

本日は視界は問題なかったので、山頂まで行けましたが、山頂の避難小屋は2階の出入り口がほとんど埋まっています。2月に入ってからまとまった積雪がなかったので、今日の場合は新雪を1mほど掘っただけで入れましたが、降雪の状況によっては雪が固くて入れない場合があると思われます。小屋の中で食事を取るつもりが中に入れないといったことが起こりえますので、ご注意ください。また2階から入っても小屋内は照明がありませんので、真っ暗で何も見えません。ライトをすぐ用意できるように準備しておいてください。小屋内のトイレは非水洗が1ヶ所だけ使えます。

登山道の状況

登山道は赤布をくくりつけた竹の目印が立っていますが、次の目印が見えないと危険信号です。当然ですが、登山道は判別できません。トレースも風で吹き飛ばされ、自分の歩いたあとさえ見えなくなります。もっとひどくなると自分が登っているのか下っているのかさえもわからなくなります。決して無理はしないでください。

登山口へは下山キャンプ場のほうからの通常の登山口にお回りください。桝水から大山寺の道路は、今年は通行止めとなっていますので、ご注意ください。

5合目まではトレースもついていて、迷うことはないと思われます。ただし、3合目付近から5合目付近にかけて、トレースを尻セードで降りている跡があります。

6合目の避難小屋は完全に埋まっていて場所すらわからなくなっています。6合目以降は低気圧の位置によって、西の風が一気に吹き始め、冷たい風にさらされました。また、6合目から8合目の間は一度滑り始めると大きな事故に繋がりますので特にご注意ください。

最近、登山道に亀裂が入ったという情報があり、確認してきましたが、毎年起きる場所のことのようです。いつもは雪庇がもっと大きくなってから亀裂が入るのですが、今年の場合はまだ小さいうちから亀裂が入ったようです。特に8合目付近から上は赤布の目印から外れないように、くれぐれも元谷側に近づかないように歩いてください。私も8合目から上で視界不良で方向がわからなくなり、気がついたら正規のルートから大きく外れて、元谷側を歩いていたことがあります。赤布が見えなくなると、もうそれ以上は登らないで下山したほうが無難でしょう。

登山装備

完全な冬山装備はもちろんですが、それを使いこなすだけの技量が必要です。決して大山の冬を甘く見ないで、それなりの準備の上でお越しください。
防寒対策は十分に行ってください。
必ず10本爪以上のアイゼンをお持ちください。軽アイゼンでは論外です。また、ピッケルも必要な季節です。
なお、冬山に登る方で、半数以上の方が、基本的にピッケルの握り方が間違っています。いざという時の使い方、制動のかけ方など、しっかり使えるように講習を受けることをお勧めします。

注意点

8合目を過ぎて山頂までの間は、非常に迷いやすい場所ですので、くれぐれも無理をしないでください。吹雪いている時は下山しましょう。
3合目付近から5合目付近にかけて、トレースの後を尻セードで降りている跡があります。斜面の状況からして気持ちはわからないではないですが、トレースの後はやめてください。山での常識です。

お知らせ

山頂の避難小屋は年中開放されています。入口が凍っていて開きにくい場合がありますが、必ず入れます。1階の出入り口が雪で開かなくなっても、2階からの出入り口がありますのでご利用ください。

去年の暮れ、年末から年始にかけてと遭難が続いています。8合目から上は生と死が交錯する場所です。安易に無理をしないようにしてください。厳冬期の大山は、神の領域です。気力と根性だけでは絶対に無理です。お気をつけ下さい。
その他、登山道や周辺状況の詳しい情報については、大山寺とやま旅館までお気軽にお問合せください。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 草鳴社ケルン付近からの眺め
  • 6合目避難小屋の様子
  • イワカガミが咲き始めました
  • 標高1500m下付近の残雪
  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

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ユーザーの登山記録から