西穂高岳 | 西穂山荘

1月は荒れた天候が続きましたが、2月に入ってから天候に恵まれる日も出てきています

吹雪で木の幹も凍りつく (2011.03.01 西穂山荘 )
吹雪で木の幹も凍りつく (2011.03.01 西穂山荘 )
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天気・気温

02/07(月) 雪ときどき曇り。最低気温-12.9℃。最高気温-0.0℃。積雪230cm。日の出6:50頃。日の入17:25頃。
松本市の天気予報
明日
27℃
4℃
明後日
29℃
9℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 6:00発表
高山市の天気予報
明日
26℃
2℃
明後日
晴時々曇
26℃
6℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

1月は荒れた天候が続きましたが、2月に入ってから天候に恵まれる日も出てきました。今日の日中は降雪があったものの、山荘前では風もなく気温も高めでした。
稜線の風は冷たく感じましたが、午後になってからガスの中から顔を出す太陽や西穂高岳に、山荘の中で待機されていたお客様は皆さんカメラを手に山荘前や丸山でシャッターを切っていました。丸山ではエビの尻尾が発達していて、きれいです。

冬期間の現在は、山荘前のテラスから御来光を見ることができるようになっています。白銀の山々と雲海に沈む夕日も格別です。

登山道の状況

ロープウェイ側の登山道は、できるだけトレース(踏み跡)を付けるようにしていますが、多量の降雪があると一晩で消えてしまうこともあります。ただし、雪質は軽いので歩きにくい区間は少ないです。
降雪後の歩行にはワカンまたはスノーシューが必要です。また、人がたくさん歩いた後は、登山道上は踏み固められ雪面は硬くなりますので、その場合はアイゼンを装着することになります。雪の状態によって使い分けが必要ですので、両方ご用意ください。
山荘から稜線に向かうと、吹き溜まりでは深い雪に苦戦しますが、風当たりの強い所まで登ると雪も固く締まっていてアイゼンがしっかり効くようになります。
山荘付近はちょうど森林限界に相当し、これより上は遮るものがないために雪が風で吹き飛ばされてしまい、樹林帯に比べると積雪量は少なく雪面が固くなります。そのため、アイゼン・ピッケルは必携で、防寒・防風対策も重要です。

山荘から近くの樹林帯最上部のトレースは消えてしまうことが多いですが、ロープウェイ~山荘間はルート上に赤布を付けた竹竿の目印があります。上高地側は現在トレースは無く目印も少ないです。

丸山への取り付きは吹き溜まりと雪庇のためやや上高地寄りに迂回が必要です。雪庇が発達し落差も大きくなっていますので、上から踏み込むと危険です。
雪庇はますます大きくなってきています。独標・山頂方面へ行かれる方は踏み抜きにご注意ください。

登山装備

本格的な冬山装備でお越しください。最低気温は-20℃を下回る日もありますので、防寒着を用意してください。なお、登っている時は汗をかきますので、あまり着込んでしまうと途中で脱がなければならなくなりますが、休憩中や朝晩は暖かめの衣類が必要です。
降雪後の歩行にはワカンまたはスノーシューが必要です。人がたくさん歩いた後は雪面は硬くなるので、アイゼンが必要になります。雪の状態によって使い分けが必要ですので、両方ご用意ください。
山荘から上の稜線ではアイゼン・ピッケルは必携です。

注意点

マイカーでお越しのお客様は、新穂高温泉付近の道路状況をよく御確認ください。雪のシーズンになるとスタッドレスタイヤまたはタイヤチェーンが必要となってきます。

冬になると、上空に寒気があり地上で西高東低の気圧配置になった場合、太平洋側ではよく晴れていても北アルプスは雪となります。

お知らせ

宿泊予約の受付は松本事務所で行っておりますので、予約は電話番号0263-36-7052までお願い致します。現地の電話は、直前の予約・キャンセルのみお受けしております。 (個室及び団体予約は、現地電話で受け付けておりません。)

2011/3/31まで、高速道路無料化社会実験の一環で安房トンネルの通行料金が無料化されています。

昨年の今頃の様子は?

融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30

GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07

天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14

西穂山荘周辺の過去の様子

西穂山荘

電話番号:
連絡先住所:
長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所

地図で見る
http://www.nishiho.com/

施設の詳細を見る

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 穂高連峰の南端にあり、さらに南へ続く稜線は焼岳に至る。東側は上高地の谷を隔てて霞沢岳と向かい合い、西側は蒲田川の新穂高温泉を挟んで笠ヶ岳がすばらしい。  標高は3000mを切っているが、岩稜、お花畑、ハイマツと、高山帯の要素がそろっているので、北アルプスの入門コースとして人気がある。  この山から奥穂高岳への岩稜は北アルプスでも最も難しいコースで、初縦走は大正元年(1912)、鵜殿正雄が行っている。同じ年、辻村伊助は『スウイス日記』の中で「神河内ならぬ上高地は不快な所である」とその俗化を嘆いている。とはいえ昭和45年(1970)に新穂高温泉から千石尾根にロープウェイが架かり、登山が容易になった現在の山の賑わいと比べようもあるまい。  昭和42年(1967)には西穂高岳・独標で松本深志高校の生徒11人が落雷遭難を起こしている。低くても登りやすくても、アルプスは危険と紙一重の山なのである。  千石尾根が主稜線に突き上げた森林限界に西穂山荘が建っている。  登山道は上高地から所要6時間30分。新穂高温泉からは、ロープウェイ終点から歩いて西穂山荘、独標経由所要3時間30分。

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