週末の連休は冬型の気圧配置で荒れ模様。強風のおかげで、丸山周辺では素晴らしいシュカブラ(雪の模様)が形成
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
先の3連休は冬型の気圧配置となり、特に連休初日は荒れ模様の天候となりました。西穂山頂、独標のピークを踏まれたパーティーも複数いましたが、この時期は冬山の経験と装備が整った方に限定です。装備に心配があるため登頂を断念したいた登山者もいました。
土曜日、日曜日も、稜線に出ると飛騨側からの猛烈な風が吹いて厳重な防寒対策が求められる状況でした。独標までのルートでも腰くらいのラッセルもあれば、雪面が非常に固い場所もありと、変化に富んだ状況でした。
しかし、強い風のおかげ? で丸山周辺では起伏のはっきりとした素晴らしいシュカブラ(雪の模様)が形成され、自然の作り出す造形が目を楽しませてくれました。
また、丸山ではエビの尻尾がさらに発達していて、きれいです。
冬期間の現在は、山荘前のテラスから御来光を見ることができるようになっています。白銀の山々と雲海に沈む夕日も格別です。
登山道の状況
ロープウェイ側の登山道は、できるだけトレース(踏み跡)を付けるようにしていますが、多量の降雪があると一晩で消えてしまうこともあります。ただし、雪質は軽いので歩きにくい区間は少ないです。
降雪後の歩行にはワカンまたはスノーシューが必要です。また、人がたくさん歩いた後は、登山道上は踏み固められ雪面は硬くなりますので、その場合はアイゼンを装着することになります。雪の状態によって使い分けが必要ですので、両方ご用意ください。
なお、山荘から近くの樹林帯最上部のトレースは消えてしまうことが多いですが、ロープウェイ~山荘間はルート上に赤布を付けた竹竿の目印があります。上高地側は現在トレースは無く目印も少ないです。
山荘から稜線に向かうと、吹き溜まりでは深い雪に苦戦しますが、風当たりの強い所まで登ると雪も固く締まっていてアイゼンがしっかり効くようになります。
山荘付近はちょうど森林限界に相当し、これより上は遮るものがないために雪が風で吹き飛ばされてしまい、樹林帯に比べると積雪量は少なく雪面が固くなります。そのため、アイゼン・ピッケルは必携で、防寒・防風対策も重要です。
丸山への取り付きは吹き溜まりと雪庇のためやや上高地寄りに迂回が必要です。雪庇が発達し落差も大きくなっていますので、上から踏み込むと危険です。
雪庇は週末の寒波で大きくなってきています。独標・山頂方面へ行かれる方は踏み抜きにご注意ください。特にガスが発生している時は雪庇の境目が見えなくなりますのでルートの確認をしっかりと行ってください。
登山装備
本格的な冬山装備でお越しください。最低気温は-20℃を下回る日もありますので、防寒着を用意してください。なお、登っている時は汗をかきますので、あまり着込んでしまうと途中で脱がなければならなくなりますが、休憩中や朝晩は暖かめの衣類が必要です。
降雪後の歩行にはワカンまたはスノーシューが必要です。人がたくさん歩いた後は雪面は硬くなるので、アイゼンが必要になります。雪の状態によって使い分けが必要ですので、両方ご用意ください。
山荘から上の稜線ではアイゼン・ピッケルは必携です。
注意点
マイカーでお越しのお客様は、新穂高温泉付近の道路状況をよく御確認ください。雪のシーズンになるとスタッドレスタイヤまたはタイヤチェーンが必要となってきます。
冬になると、上空に寒気があり地上で西高東低の気圧配置になった場合、太平洋側ではよく晴れていても北アルプスは雪となります。
お知らせ
宿泊予約の受付は松本事務所で行っておりますので、予約は電話番号0263-36-7052までお願い致します。現地の電話は、直前の予約・キャンセルのみお受けしております。 (個室及び団体予約は、現地電話で受け付けておりません。)
2011/3/31まで、高速道路無料化社会実験の一環で安房トンネルの通行料金が無料化されています。
昨年の今頃の様子は?
融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30
GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07
天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14
西穂山荘周辺の過去の様子
西穂山荘
- 電話番号:
- 連絡先住所:
- 長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所