今年の場合は「春一番」が吹かず、本来は融けるはずの雪がそのまま残っているという状況です。
天気・気温
午前10時の山頂の天候 快晴。-4℃。10~12m/s。
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
日本海側に勢力の強い高気圧が2つあり、ちょうどそれに挟まれた形で落ち着いた天候でした。6合目付近まで汗をかくぐらいの好天で、6合目付近からはちょうどいい加減の冷ややかな風が吹き、快適な春の残雪を楽しめた登山でした。
積雪量は相変わらずしっかりとあり、4月初めとは思えない量です。今年の場合は「春一番」が吹かず、本来は融けるはずの雪がそのまま残っているという状況です。
登山道の状況
6合目から上はなかなか雪が緩まず、アイスバーンの状態です。装備としては必ず10本爪以上のアイゼンをお持ちください。6本爪のアイゼンだと、登りは問題ないのですが、8合目から6合目付近の急斜面の下りで、ずっと一歩づつ「かにの横歩き」でないと下れない場合があります。お昼前後にこの付近を下りましたが、まだアイスバーンの状態でした。
また天候によっては、6合目以上ではまだ雪の降る可能性が大です。ただし量的にラッセルを強いられるほどの積雪ではないと思われますので、もうスノーシューは不要でしょう。今日も何人かの方が持って登られていましたが、天気予報を良く見て判断されたらいいと思います。
登山装備
服装についての注意点ですが、今の時期は天候によって大きく左右されます。厳冬期の服装が必要な日もあれば、今日のように薄着でも登れる日もあります。薄着でスタートして、寒くなったら上を着るといった「山のセオリー」がわかっていれば問題ありません。ちなみに今日の私の場合は、上は下着と半そでのラガーシャツにフリース。下は下着とワコールのCWXに裏地なしのオーバーズボン。登りはWストックで、下りはピッケル使用。サングラスは雪目にならないように必要です。足元は10本爪のアイゼンを登山口から着用しました。5合目付近からはアイゼンが要るなと思いましたが、どうせ要るのなら途中で寒い中でつけるより、スタートからつけたほうが楽だと思います。
ザックにはオーバーウェアと替えの手袋が入っていましたが、使うことはありませんでした。
注意点
山頂避難小屋は昨日、安来のN尾さんがまたきれいに少し広げてくれていますので、問題なく入れます。
ただ最後に出られる方は必ず扉を閉めてください。本日の場合は1階も2階も扉が開けっ放しでした。
明かり取りの窓が1階は1ヶ所しか明いてませんので、天候が悪いと中が暗くて見にくいと思います。ライトは必ずお持ちください。
お知らせ
あの地震から2週間近くが経とうとしています。改めて、今回の地震により被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
未だ消息のわからない方の情報、そして復興へ向けてさまざまな現場で命がけで活動されている方々を見ると、みんなで力を合わせることの大切さを痛感すると同時に自分自身が勉強させられることばかりです。
ささやかですが、山道具で使っていない物、役に立つであろうと思われる物を送らせてもらいました。
冬山登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは、登山ガイドも含めてスノーシューのガイドなど、「大山レークホテル」 TEL0859-52-3333 久保までお気軽にお問合せください。
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大山プロガイド協会周辺の過去の様子
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