西穂高岳 | 西穂山荘

冬山はだんだんと春めいてきました。気温の高い日が多くなり雪融けが進んでいます

まだ積雪の多い西穂周辺 (2011.04.25 西穂山荘 )
まだ積雪の多い西穂周辺 (2011.04.25 西穂山荘 )
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天気・気温

04/25(月) 吹雪のち曇り、一時晴れ。最低気温-8.4℃、最高-0.1℃ 日の出5:09頃。日の入18:33頃。
松本市の天気予報
明日
27℃
3℃
明後日
28℃
9℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 0:00発表
高山市の天気予報
明日
26℃
2℃
明後日
晴のち曇
26℃
6℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

近頃は暖かく穏やかに晴れる日も増えましたが、今日は一転、厳冬期に戻ったかのような猛吹雪でしたが・・・。
厳しかった冬山はだんだんと春めいてきて、いよいよ待ちに待ったゴールデンウィークを迎えます。これから山は急激に姿を変え、春山・夏山となって登山者の皆さんを歓迎してくれる事でしょう。

気温の高い日が多くなり雪融けが進んでいますが、まだ今日のように雪の降る日もあります。一日の寒暖の差が激しいため、西穂周辺のどのコースも時間帯や天候によって雪面の状態が大きく変わります。状況によってアイゼンやワカン等を使い分けることが必要です。また、防寒・防風対策もお忘れの無いようにして下さい。

北アルプスで一連の地震の影響があるのかどうかはわかりませんが、西穂に限らず、これからゴールデンウィークにかけて登山やスキーをされる方は、雪崩や落石の起きる可能性のある場所に立ち入る際は、これまでにも増して注意深く行動し、安全な登山を心がけましょう。

山荘周辺ではウサギやキツネ、テンなどの動物の足跡がよく見られます。運が良ければ厳しい自然に生きる動物たちに会えるかもしれません

山荘前のテラスから見えていた朝日は明神岳に隠れるようになりましたが、周辺の山々が朝日に焼ける景色が楽しめます。

登山道の状況

ロープウェイ~山荘間の登山道には赤布を付けた竹の棒を多く設置していて、ルートは明瞭になっています。

上高地側は登山口付近から山荘まで積雪があります。明瞭なトレースはまだありません。道標やルート看板も多くないので、まだこの時期は経験豊富な方と行動した方が良いでしょう。

山荘から独標付近まではルート上に竹で目印を付けてあります。丸山から独標へ向かう斜面では一部で夏道が出てきており、岩の多い部分を歩く場所もあります。アイゼンを履いている場合にバランスを崩しやすいので注意してください。

山頂方面へ向かう稜線上では、信州側へ雪庇が発達し落差も大きくなっていますので、上から踏み込むと危険です。今の時期は雪面が広くトレースも複数付いていることがあります。雪庇の先端付近にトレースが付いている事もあり、特にガスが発生している時は雪庇の境目が見えにくくなりますのでルートの確認をしっかりと行ってください。

ピラミッドピークの手前(山荘側)は毎年出来る雪壁となっています。朝方の低温時にはコンディションは良く登りやすいですが、気温が上昇したお昼頃の下りは雪面が緩くなっている事がありますので注意が必要です。

登山装備

4月は気象状況の差が大きいため、変化に対応した装備が求められます。強い寒気が入った時はまだ凍傷の危険も伴います。晴れた日は気温が10度近くまで上昇することもあるため、衣類の選択が全く異なります。また、雪面からの照り返しから目を守ることも必要になります。

降雪後の歩行にはワカン、スノーシュー、アイゼンを雪の状態によって使い分けが必要ですので、両方ご用意ください。
山荘から上の稜線ではアイゼン・ピッケルは必携です。

注意点

マイカーでお越しのお客様は、新穂高温泉付近の道路状況をよく御確認ください。降雪直後はスタッドレスタイヤまたはタイヤチェーンが必要となる場合があります。

冬になると、上空に寒気があり地上で西高東低の気圧配置になった場合、太平洋側ではよく晴れていても北アルプスは雪となります。

お知らせ

宿泊予約の受付は松本事務所で行っておりますので、予約は電話番号0263-36-7052までお願い致します。現地の電話は、直前の予約・キャンセルのみお受けしております(個室及び団体予約は、現地電話で受け付けておりません)。
4月~6月分の個室の予約の受付を開始しています。

昨年の今頃の様子は?

融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30

GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07

天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14

西穂山荘周辺の過去の様子

西穂山荘

電話番号:
連絡先住所:
長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所

地図で見る
http://www.nishiho.com/

施設の詳細を見る

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 穂高連峰の南端にあり、さらに南へ続く稜線は焼岳に至る。東側は上高地の谷を隔てて霞沢岳と向かい合い、西側は蒲田川の新穂高温泉を挟んで笠ヶ岳がすばらしい。  標高は3000mを切っているが、岩稜、お花畑、ハイマツと、高山帯の要素がそろっているので、北アルプスの入門コースとして人気がある。  この山から奥穂高岳への岩稜は北アルプスでも最も難しいコースで、初縦走は大正元年(1912)、鵜殿正雄が行っている。同じ年、辻村伊助は『スウイス日記』の中で「神河内ならぬ上高地は不快な所である」とその俗化を嘆いている。とはいえ昭和45年(1970)に新穂高温泉から千石尾根にロープウェイが架かり、登山が容易になった現在の山の賑わいと比べようもあるまい。  昭和42年(1967)には西穂高岳・独標で松本深志高校の生徒11人が落雷遭難を起こしている。低くても登りやすくても、アルプスは危険と紙一重の山なのである。  千石尾根が主稜線に突き上げた森林限界に西穂山荘が建っている。  登山道は上高地から所要6時間30分。新穂高温泉からは、ロープウェイ終点から歩いて西穂山荘、独標経由所要3時間30分。

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