独標手前のピーク付近は夏道が出てきました。ただし凍っている部分も残っていますので慎重に
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
先週は朝晩の冷え込みにより雪面が凍っていましたが、ここ数日は気温が上昇し雪面は朝からザクザクと柔らかくなっています。
夏を思わせる陽気となる日も増え、雪に隠れていた山荘前のテラスやタカネザクラが現れると雪融けの季節の到来を一段と感じさせてくれます。
今朝もさほど寒くはならず、山荘前のテラスには流れた水が凍っていましたが、気温の上昇とともにすぐに融け出していました。
ただし、雪面状態は気温の変化に伴い刻々と姿を変えますので、まだしばらくは慎重に装備を整える必要があります。
山荘から上部へ登られる予定のない方もアイゼンをお持ちいただいた方が良いでしょう。丸山から独標方面へ登られる方はアイゼン・ピッケル共に必携です。
山荘前のテラスから見えていた朝日は明神岳に隠れるようになりましたが、周辺の山々が朝日に焼ける景色が楽しめます。実際の御来光は日の出から25~30分後位です。
登山道の状況
ロープウェイ~山荘間の登山道には赤布を付けた竹の棒を多く設置していて、ルートは明瞭になっています。連休中は人が大勢歩くため、雪の道が踏み固められます。特に下りの際は注意を要しますので、アイゼン又は軽アイゼンの着用をお勧めします。
上高地側は登山口付近から山荘まで積雪があります。明瞭なトレースはまだありません。道標やルート看板も多くないので、まだこの時期は経験豊富な方と行動した方が良いでしょう。
山荘から独標付近まではルート上に竹で目印を付けてあります。丸山から独標へ向かう斜面では一部で夏道が出てきており、岩の多い部分を歩く場所もあります。アイゼンを履いている場合にバランスを崩しやすいので注意してください。
独標手前のピーク付近は夏道が出てきていますが、凍っている部分も残っていますので慎重に登ってください。稜線の長野県側に雪庇の残骸のように雪が残っていますが歩くと非常に危険です。なるべく岐阜県側に寄ったコース取りをして、注意しながら通行してください。
独標への最後の岩場はルート上に凍っている箇所が残っています。岩が露出している部分の割合が多くなってきているため、アイゼンを履いての岩登りの感覚も必要になっています。経験や装備が十分でない方は無理をしないようにお願い致します。
山頂方面へ向かう稜線上も岩場の部分が増えています。信州側へ雪が残っている箇所もありますが、上から踏み込むと危険です。今の時期は大きく張り出した雪庇はなくなってきたものの、残雪が信州側に多く残っている場合があります。
雪面が広い所もありトレースが付いている事もあります。特にガスが発生している時は雪の境目が見えにくくなりますので、ルートの確認をしっかりと行ってください。
ピラミッドピークの手前(山荘側)は毎年出来る雪壁となっています。朝方の低温時にはコンディションは良く登りやすいですが、気温が上昇したお昼頃の下りは雪面が緩くなっている事がありますので注意が必要です。
登山装備
山荘から上部へ登られる予定のない方もアイゼンをお持ちいただいた方が良いでしょう。丸山から独標方面へ登られる方はアイゼン・ピッケル共に必携です。
注意点
マイカーでお越しのお客様は、新穂高温泉付近の道路状況をよく御確認ください。降雪直後はスタッドレスタイヤまたはタイヤチェーンが必要となる場合があります。
北アルプスで一連の地震の影響があるのかどうかは計り兼ねます。西穂に限らず、登山やスキーをされる方は、雪崩や落石の起きる可能性のある場所に立ち入る際は、これまでにも増して注意深く行動し、安全な登山を心がけましょう。
お知らせ
宿泊予約の受付は松本事務所で行っておりますので、予約は電話番号0263-36-7052までお願い致します。現地の電話は、直前の予約・キャンセルのみお受けしております(個室及び団体予約は、現地電話で受け付けておりません)。
昨年の今頃の様子は?
融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30
GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07
天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14
西穂山荘周辺の過去の様子
西穂山荘
- 電話番号:
- 連絡先住所:
- 長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所