西穂高岳 | 西穂山荘

山荘~独標間は登山道上の雪はほとんど融け、ほぼ夏道を歩けるようになりました。樹林帯の残雪は固く締まっています

台風で急激に融雪が進みました (2011.05.31 西穂山荘 )
台風で急激に融雪が進みました (2011.05.31 西穂山荘 )
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天気・気温

05/15(日) 快晴。最低気温-4.4℃、最高+9.9℃ 日の出4:48頃。日の入18:50頃。
松本市の天気予報
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日本気象協会提供 2024年5月9日 6:00発表
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日本気象協会提供 2024年5月9日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

先週半ばに続いた降雨により稜線の雪は一気に無くなりました。反面、樹林帯の残雪は週末の冷え込みで固く締まっています。

雪面状態は気温の変化に伴い刻々と姿を変えます。まだしばらくは慎重に装備を整える必要があります。山荘から上部の雪は皆無に等しくなりましたが、山荘までの道のりは雪面が非常に硬くなることもあるためアイゼンは必ず携行してください。

山荘前のテラスから見えていた朝日は明神岳に隠れるようになりましたが、周辺の山々が朝日に焼ける景色が楽しめます。実際の御来光は日の出から25~30分後位です。

登山道の状況

ロープウェイ~山荘間の登山道には赤布を付けた竹の棒を多く設置して残雪期のルートを分かりやすくしてあります。踏み固められた雪の下が空洞になっていて踏み抜いたり、雪面が柔らかいところは潜ったりと、気温が上昇すると歩きにくい場合があります。
また、気温が下がるとデコボコのトレースが凍り、下りの際には注意を要しますので、アイゼン又は軽アイゼンの着用をお勧めします。

山荘~独標間は登山道上の雪はほとんど融け、ほぼ夏道を歩けるようになりました。丸山は一部に雪田状に残雪がありますが、アイゼン・ピッケルを要するほどではありません。ハイマツを保護するためにも、残雪上を歩かず登山道を歩いていただきますよう、ご理解とご協力をお願い致します。

独標手前のピーク付近も夏道です。融雪直後で浮石もありますので慎重に登ってください。独標へ登る最後の岩場にも雪はありません。

独標から西穂高岳山頂までの間は、まだ所々雪が残っています。山頂から奥穂への縦走路はアイゼン・ピッケル共に必携です。

上高地側は登山口付近から山荘まで積雪があります。明瞭なトレースはまだありません。道標やルート看板も多くないので、まだこの時期は経験豊富な方と行動した方が良いでしょう。

登山装備

手袋・スパッツ・帽子等の装備はまだ必要です。紫外線から目を守るため、サングラスも用意しましょう。

雪は減りましたが、樹林帯にはまだ雪が多く残っているので、アイゼンは携行したほうが良いでしょう。西穂高岳から先に行く場合は、アイゼン・ピッケル共に必携です。

注意点

北アルプスで一連の地震の影響があるのかどうかは計り兼ねますが、西穂に限らず、登山やスキーをされる方は、雪崩や落石の起きる可能性のある場所に立ち入る際は、これまでにも増して注意深く行動し、安全な登山を心がけましょう。

お知らせ

宿泊予約の受付は松本事務所で行っておりますので、予約は電話番号0263-36-7052までお願い致します。現地の電話は、直前の予約・キャンセルのみお受けしております(個室及び団体予約は、現地電話で受け付けておりません)。

昨年の今頃の様子は?

融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30

GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07

天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14

西穂山荘周辺の過去の様子

西穂山荘

電話番号:
連絡先住所:
長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所

地図で見る
http://www.nishiho.com/

施設の詳細を見る

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 穂高連峰の南端にあり、さらに南へ続く稜線は焼岳に至る。東側は上高地の谷を隔てて霞沢岳と向かい合い、西側は蒲田川の新穂高温泉を挟んで笠ヶ岳がすばらしい。  標高は3000mを切っているが、岩稜、お花畑、ハイマツと、高山帯の要素がそろっているので、北アルプスの入門コースとして人気がある。  この山から奥穂高岳への岩稜は北アルプスでも最も難しいコースで、初縦走は大正元年(1912)、鵜殿正雄が行っている。同じ年、辻村伊助は『スウイス日記』の中で「神河内ならぬ上高地は不快な所である」とその俗化を嘆いている。とはいえ昭和45年(1970)に新穂高温泉から千石尾根にロープウェイが架かり、登山が容易になった現在の山の賑わいと比べようもあるまい。  昭和42年(1967)には西穂高岳・独標で松本深志高校の生徒11人が落雷遭難を起こしている。低くても登りやすくても、アルプスは危険と紙一重の山なのである。  千石尾根が主稜線に突き上げた森林限界に西穂山荘が建っている。  登山道は上高地から所要6時間30分。新穂高温泉からは、ロープウェイ終点から歩いて西穂山荘、独標経由所要3時間30分。

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