尾瀬沼周辺は雪融けが進み、ベンチが現れてきました。ミズバショウ、リュウキンカは2~3週間後に見頃を迎えそう
天気・気温
山と周辺の状況
尾瀬沼周辺は雪融けが進み、ベンチが現れてきました。日毎にどんどん春になっていて、場所によっては湿原が顔を出し始め、氷を突き破ってがんばる芽が見受けられます。
ミズバショウ
ミズバショウ
、
リュウキンカ
リュウキンカ
は霜の影響がなければ、2~3週間後に見頃を迎えそうです。
また、湖面の氷が融け進むこの時期ならではの現象、アカシボ(積雪の上に赤土をまいたような赤色の部分が出現)が所々に発生してきています。
また、尾瀬沼にはキンクロハジロが来ています。青空の下、尾瀬沼で3組のつがいが羽を休めながら気持ち良さそうに過ごしています。他にも、オシドリ、マガモ、カイツブリなどの野鳥も見ることができました。
大江湿原では
ミズバショウ
ミズバショウ
は咲き始め、
ワタスゲ
ワタスゲ
も花芽が出てきました。小淵沢田代の池塘はもうすぐ顔を出しそうでした。
耳を澄ますと聞こえてくる、雪融け水がポタポタと雫になって落ちる音は、まるで春の足音のようです。この雫が集まって大量の雪融け水となり尾瀬を潤すんだなぁと思うと、一つの雫にも愛着を感じました。来週24日には尾瀬の山開きとなります。
登山道の状況
尾瀬沼の氷が融け、湖面がいたるところで現れてきました。沼上の通行はできませんので、ご注意ください。
また、尾瀬沼の南岸(三平下~沼尻)ルートは、残雪の斜面を横断することとなり尾瀬沼への滑落の危険がありますので、十分に注意してください。北岸周り(尾瀬沼の北側ルート)をご利用ください。浅湖湿原あたりは現在、冠水状態なので、こちらもご注意ください。
なお、徐々に雪が融け始めると、歩行中に踏み抜く危険性がありますので、十分注意してください。
大江湿原の雪解けは少しずつ進み、川を渡る高架箇所などは掘り出している最中です。小淵沢田代はまだ雪が多く雪田ですが、分岐の目印などはハッキリしています。
沼山峠へは残雪が多く、途中に倒木もありますので、注意して歩行してください。
5/17には、湿原を守るために大江橋近くのベンチ周りにロープ張りを行いました。すべての場所にロープが張ってあるわけではないので、ロープが張ってないからといって湿原内に立ち入らないようにしてください。
燧ヶ岳は5/16に視察しましたが、樹林帯はまだ林の中ですが、日当たりの良い山頂はだいぶ雪が少なくなっていました。ただし、かなり歩きにくく、雪の積もっている下が空洞のところもあり、危険箇所も多数あります。また、雪が柔らかく踏ん張りがききません。ナデックボルートは踏み抜くと2m近く落ちるところもあり、危険です。なるべく通行は控えてください。
登山装備
軽アイゼンなどの滑り止めがあると便利です。
朝は0℃前後、日中は10℃前後とまだまだ寒いので、防寒対策や雨対策は必須です。
太陽の照り返しから目を守るためにサングラスが必要です。
注意点
滑りやすいので転倒に注意してください。雪解けが進んでいる場所では踏抜きに注意してください。
十分に準備し、余裕のある計画でお願いします。
お知らせ
尾瀬沼ビジターセンターは5月1日に開所しました。
昨年の今頃の様子は?
尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17
ミズバショウのシーズン、もうしばらく楽しめそうです。木々は芽吹きはじめ、湿原の緑が濃くなってきました。2023.05.31
尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子
尾瀬沼ビジターセンター
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