西穂高岳 | 西穂山荘

台風の影響で、急激に融雪しました。ロープウェイ~山荘間の登山道は、ここ数日で3割程度地面が出てきました

台風で急激に融雪が進みました (2011.05.31 西穂山荘 )
台風で急激に融雪が進みました (2011.05.31 西穂山荘 )
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天気・気温

05/31(火) 晴れときどき曇り。最低気温+1.0℃、最高+12.9℃ 日の出4:40頃。日の入19:00頃。
松本市の天気予報
明日
27℃
4℃
明後日
29℃
9℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 6:00発表
高山市の天気予報
明日
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2℃
明後日
晴時々曇
26℃
6℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

5月としては珍しく台風が日本にやって来ましたが、台風による登山道への影響はなく、融雪は一段と進みました。積雪状況は場所によって大きく異なり、完全に地面が露出した箇所もあれば、2メートル近く残っている所もあります。

先週山荘前で姿を見せてくれた ショウジョウバカマ ショウジョウバカマ もその数を徐々に増やし、他の植物も顔を出し始めています。山荘周辺ではこれから秋にかけて様々な花が開花し、私たちの目を楽しませてくれます。

山荘周辺も日中は暖かく感じられるようになりましたが、下界に比べると朝晩の冷え込みはまだまだ厳しいものがあります。
この時期の朝日は前穂高岳の後ろから昇るため、御来光が見られるのは実際の日の出の時間から25~30分くらい後になります。

登山道の状況

ロープウェイ~山荘間の登山道は、ここ数日で3割程度地面が出てきました。雪が残っている所では、踏み固められた雪の下が空洞になっていて踏み抜いたり、雪面が柔らかいところは潜ったりと、気温が上昇すると歩きにくい場合があります。また、気温が下がり雪面が固くなった際はアイゼンまたは軽アイゼンの着用をお勧めします。
雪面状態は気温の変化に伴い刻々と姿を変えます。雪の上を急いで歩くのは怪我のもと。堅実に歩きましょう

山荘から稜線へ登り始めるとすぐに30mくらい残雪がありますが、ここを過ぎると独標までは完全に夏道となっています。
独標のピーク付近に残っていた雪も完全に消え、現在稜線の登山道上で雪が残っているのは西穂高頂上手前のコルの部分のみとなっています。融雪直後は浮石がたくさんありますので注意しましょう。

西穂高岳山頂から奥穂への縦走路はアイゼン・ピッケル共に必携です。

登山装備

手袋・スパッツ・帽子等の装備はまだ必要です。紫外線から目を守るため、サングラスも用意しましょう。最低気温は-5度を下回る日もあります。冬用まではいりませんが、防寒着を御用意ください。

雪は減りましたが、樹林帯にはまだ雪が多く残っているので、アイゼンは携行したほうが良いでしょう。ストックもあると良いでしょう。
西穂高岳から先に行く場合は、アイゼン・ピッケル共に必携です。

注意点

北アルプスで一連の地震の影響があるのかどうかは計り兼ねますが、西穂に限らず、登山やスキーをされる方は、雪崩や落石の起きる可能性のある場所に立ち入る際は、これまでにも増して注意深く行動し、安全な登山を心がけましょう。

お知らせ

宿泊予約の受付は松本事務所で行っておりますので、予約は電話番号0263-36-7052までお願い致します。現地の電話は、直前の予約・キャンセルのみお受けしております(個室及び団体予約は、現地電話で受け付けておりません)。

昨年の今頃の様子は?

融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30

GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07

天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14

西穂山荘周辺の過去の様子

西穂山荘

電話番号:
連絡先住所:
長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所

地図で見る
http://www.nishiho.com/

施設の詳細を見る

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 穂高連峰の南端にあり、さらに南へ続く稜線は焼岳に至る。東側は上高地の谷を隔てて霞沢岳と向かい合い、西側は蒲田川の新穂高温泉を挟んで笠ヶ岳がすばらしい。  標高は3000mを切っているが、岩稜、お花畑、ハイマツと、高山帯の要素がそろっているので、北アルプスの入門コースとして人気がある。  この山から奥穂高岳への岩稜は北アルプスでも最も難しいコースで、初縦走は大正元年(1912)、鵜殿正雄が行っている。同じ年、辻村伊助は『スウイス日記』の中で「神河内ならぬ上高地は不快な所である」とその俗化を嘆いている。とはいえ昭和45年(1970)に新穂高温泉から千石尾根にロープウェイが架かり、登山が容易になった現在の山の賑わいと比べようもあるまい。  昭和42年(1967)には西穂高岳・独標で松本深志高校の生徒11人が落雷遭難を起こしている。低くても登りやすくても、アルプスは危険と紙一重の山なのである。  千石尾根が主稜線に突き上げた森林限界に西穂山荘が建っている。  登山道は上高地から所要6時間30分。新穂高温泉からは、ロープウェイ終点から歩いて西穂山荘、独標経由所要3時間30分。

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