山荘から独標までの雪は消えてきました。稜線から見下ろす新緑が鮮やかで美ししいです
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
東海地方は観測史上三番目の速さで梅雨入りが発表されましたが、ここ数日は穏やかに晴れる日が続いています。稜線上も風が穏やかで日差しが暖かく、登山者の方たちも快適に過ごせた様です。
周辺の積雪状況は場所によって大きく異なり、完全に地面が露出した箇所もあれば、2m近く残っている所もあります。山荘まではまだ、アイゼンが必要ですが、山荘から独標までならアイゼンなしで行けるようになっています。
高山植物の見頃はまだもう少し先ですが、稜線から見下ろす新緑の鮮やかな美しさはこの時期ならではのものです。登山者も少なく、静かな山を楽しみたい方にはお勧めの時期でもあります。
この時期の朝日は前穂高岳の後ろから昇るため、御来光が見られるのは実際の日の出の時間から25~30分くらい後になります。
悪天候時は、風が強く視界も利かなくなることがあります。高山では気象状況の変化が激しいことを念頭に置き、慎重な判断の下に安全登山を心がけましょう。
登山道の状況
ロープウェイ~山荘間の登山道は、3割程度地面が出てきました。雪が残っている所では、踏み固められた雪の下が空洞になっていて踏み抜いたり、雪面が柔らかいところは潜ったりと、気温が上昇すると歩きにくい場合があります。また、気温が下がり雪面が固くなった際はアイゼンまたは軽アイゼンの着用をお勧めします。
山荘から稜線へ登り始めるとすぐに30m程の距離で残雪がありますが、ここを過ぎると独標までは完全に登山道が出ています。
独標のピーク付近に残っていた雪も完全に消え、現在稜線の登山道上で雪が残っているのは西穂高頂上手前のコルの部分のみとなっています。融雪直後は浮石がたくさんありますので注意しましょう。
西穂高岳山頂から奥穂への縦走路は、まだ残雪が残っておりアイゼン・ピッケル共に必携です。
登山装備
手袋・スパッツ・帽子等の装備はまだ必要です。紫外線から目を守るため、サングラスも用意しましょう。最低気温は-5度を下回る日もあります。冬用まではいりませんが、防寒着を御用意ください。
雪は減りましたが、樹林帯にはまだ雪が多く残っているので、アイゼンは携行したほうが良いでしょう。ストックもあると良いでしょう。
西穂高岳から先に行く場合は、アイゼン・ピッケル共に必携です。
注意点
北アルプスで一連の地震の影響があるのかどうかは計り兼ねますが、西穂に限らず、登山やスキーをされる方は、雪崩や落石の起きる可能性のある場所に立ち入る際は、これまでにも増して注意深く行動し、安全な登山を心がけましょう。
お知らせ
宿泊予約の受付は松本事務所で行っておりますので、予約は電話番号0263-36-7052までお願い致します。現地の電話は、直前の予約・キャンセルのみお受けしております(個室及び団体予約は、現地電話で受け付けておりません)。
昨年の今頃の様子は?
融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30
GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07
天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14
西穂山荘周辺の過去の様子
西穂山荘
- 電話番号:
- 連絡先住所:
- 長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所