西穂高岳 | 西穂山荘

独標の西穂山頂側(北側)斜面のルートが崩落。既に整備済みで通行に支障はありませんが、通行注意

雨続きで、高山植物は喜んでいる様子 (2011.06.28 西穂山荘 )
雨続きで、高山植物は喜んでいる様子 (2011.06.28 西穂山荘 )
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天気・気温

06/14(火) 曇りときどき晴れ。最低気温+4.0℃、最高+10.4℃ 日の出4:37頃。日の入19:08頃。
松本市の天気予報
明日
27℃
4℃
明後日
晴時々曇
28℃
9℃
日本気象協会提供 2024年5月8日 18:00発表
高山市の天気予報
明日
26℃
2℃
明後日
晴のち曇
26℃
6℃
日本気象協会提供 2024年5月8日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

先週末からは太陽が顔を出さず、あいにくの天気が続いていましたが、本日6/14は午後から日が差すようになりました。梅雨の晴れ間は清々しく、空の青がいつもよりも一層鮮やかに感じます。

山荘近辺では ショウジョウバカマ ショウジョウバカマ に続いて サンカヨウ サンカヨウ も花を咲かせ始めました。お花のシーズンも間近に迫って来ています。

この時期の朝日は前穂高岳の後ろから昇るため、御来光が見られるのは実際の日の出の時間から25~30分くらい後になります。

悪天候時は、風が強く視界も利かなくなることがあります。高山では気象状況の変化が激しいことを念頭に置き、慎重な判断の下に安全登山を心がけましょう。

登山道の状況

ロープウェイ~山荘間の登山道では、まだルートの半分程度は残雪が残っています。
上高地~山荘間の登山道も、迷い沢から上はほとんど雪の上を歩くようになります。

山荘より西穂高頂上へ向かう稜線上は、一部を除いてほぼ完全に登山道を歩けるようになりました。融雪直後で浮石がたくさんありますので注意しましょう。

独標の西穂山頂側(北側)斜面のルートが、崩落により大きく変わっています。既に整備は行っていて通行に支障はなく、新しいルートにはしっかりと目印を付けてありますので、そちらを通行して下さい。通行の際は、以下の点に注意してください。
 ・ルートを外れると再び崩落・落石の起こる危険が有ります。昇り降りの際は十分注意して下さい。
 ・浮石が多くあります。下にいる人に石を落さないよう注意してください。
 ・道幅の狭い所があります。すれ違いの際はとくに注意。お互いに譲り合い、安全な場所ですれ違ってください。
なお、独標の南側(山荘側)斜面は今までと変わりません。独標が目標の方には影響はありません。ただし、一見すると独標の北側斜面の下りがこれまでよりも楽な道に見えるため、「もう少し先まで行けるのでは?」と考えてしまう方が増えるのではないかと懸念しています。独標より先は上級者向けですので、安易な気持ちで立ち入らないようお願い致します。

西穂高岳山頂から奥穂への縦走路は、所々に残雪が残っており場所によってはアイゼン・ピッケルが必要になる可能性があります。

登山装備

手袋・スパッツ・帽子等の装備はまだ必要です。紫外線から目を守るため、サングラスも用意しましょう。最低気温は-5度を下回る日もあります。冬用まではいりませんが、防寒着を御用意ください。

雪は減りましたが、樹林帯にはまだ雪が多く残っているので、アイゼンは携行したほうが良いでしょう。ストックもあると良いでしょう。
西穂高岳から先に行く場合は、アイゼン・ピッケル共に必携です。

注意点

積雪状況は場所によって大きく異なり、完全に地面が露出した箇所もあれば、2m近く残っている所もあります。
雪が残っている所では、雪の下が空洞になっていて踏み抜いたり、雪面が柔らかいところは潜ったりと、気温が上昇すると歩きにくい場合があります。
気温が下がり雪面が固くなった際はアイゼン又は軽アイゼンの着用をお勧めします。

お知らせ

宿泊予約の受付は松本事務所で行っておりますので、予約は電話番号0263-36-7052までお願い致します。現地の電話は、直前の予約・キャンセルのみお受けしております(個室及び団体予約は、現地電話で受け付けておりません)。

7/16以降の週末は夏山シーズンに入り、毎週混雑が予想されます。7/25、7/17も現在のところ予約が多めです。
7/21、8/24は中学校の集団登山が予定されており、大変混雑します。

昨年の今頃の様子は?

融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30

GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07

天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14

西穂山荘周辺の過去の様子

西穂山荘

電話番号:
連絡先住所:
長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所

地図で見る
http://www.nishiho.com/

施設の詳細を見る

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 穂高連峰の南端にあり、さらに南へ続く稜線は焼岳に至る。東側は上高地の谷を隔てて霞沢岳と向かい合い、西側は蒲田川の新穂高温泉を挟んで笠ヶ岳がすばらしい。  標高は3000mを切っているが、岩稜、お花畑、ハイマツと、高山帯の要素がそろっているので、北アルプスの入門コースとして人気がある。  この山から奥穂高岳への岩稜は北アルプスでも最も難しいコースで、初縦走は大正元年(1912)、鵜殿正雄が行っている。同じ年、辻村伊助は『スウイス日記』の中で「神河内ならぬ上高地は不快な所である」とその俗化を嘆いている。とはいえ昭和45年(1970)に新穂高温泉から千石尾根にロープウェイが架かり、登山が容易になった現在の山の賑わいと比べようもあるまい。  昭和42年(1967)には西穂高岳・独標で松本深志高校の生徒11人が落雷遭難を起こしている。低くても登りやすくても、アルプスは危険と紙一重の山なのである。  千石尾根が主稜線に突き上げた森林限界に西穂山荘が建っている。  登山道は上高地から所要6時間30分。新穂高温泉からは、ロープウェイ終点から歩いて西穂山荘、独標経由所要3時間30分。

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