ビジターセンター周辺の桜は見ごろ。燧ヶ岳はまだ残雪多く、雪解け水で沢状態のところやヌカルミも多く注意
天気・気温
山と周辺の状況
ビジターセンター周辺の桜は見ごろを迎えています。訪れた人は、複数回のお花見をできる幸せを感じる人も多いのではないでしょうか。
咲いているのはミネザクラトチシマザクラですが、見分け方は、ガクに直立した毛のあるものがチシマザクラ、ミネザクラは同じ所がつるっとした感じになっています。ミネザクラの変種がチシマザクラと言われています、似ているのも頷けます。
尾瀬沼周辺の湿原では、
ミズバショウ
ミズバショウ
、
リュウキンカ
リュウキンカ
、
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
、サンリンソウ、
ミツバオウレン
ミツバオウレン
などが見られます。
また、林内ではエイレンソウ、イワナシ、
サンカヨウ
サンカヨウ
、コミヤマ
カタバミ
カタバミ
、ムラサキヤシオ、チシマザクラなど見られます。
登山道の状況
尾瀬沼の南岸(三平下~沼尻)ルートは、残雪の斜面を横断することとなり尾瀬沼への滑落の危険があります。また木道が壊れた箇所やむかるみがあります。滑りやすいので十分に注意してください。
燧ヶ岳は6/14に見晴新道~山頂~御池を視察しました。見晴新道の登山口~沢筋の登山道までは雪融け水で沢状態となっています。沢筋の登山道は残雪が多く、踏み抜く箇所がたくさんあり、注意してください。柴安嵓の手前の岩場は、この時期は浮石などが多く慎重に歩いてください。
柴安嵓の山頂には、
ミヤマキンバイ
ミヤマキンバイ
が咲いていました。また道中ではハクサン
シャクナゲ
シャクナゲ
、
サンカヨウ
サンカヨウ
、
オオカメノキ
オオカメノキ
などが見られました。
御池新道(御池~山頂)は、柴安嵓~俎嵓は柴安嵓山頂直下の急勾配に雪渓があり、滑落注意です。また俎嵓~熊沢田代間にも250m程度の雪渓が残っていた、ルートを外れないように注意が必要です。熊沢田代~御池間にも、所々残雪が残っています。踏み抜きに注意してください。また、一部の登山道は雪解け水で沢状態になっています。
ほか、長英新道は、林内はぬかるみが多く、残雪もまだあります。登山道は沢状態になっている箇所もあります。
沼尻~山頂へのナデッ窪は、悪路で危険箇所が多く、雪が消えるまでは立ち入り禁止です。
大清水~尾瀬沼のルートは、先週の時点では一ノ瀬から尾瀬沼間にまだ雪が多く残っていました。
大江湿原は雪がとけて湿原の木道は出てきましたが、樹林帯の登山道にはまだ残雪が残っています。道を見失いやすいので、樹林帯の通行はもう少し待ったほうが良いかも知れません。また、木道は濡れて滑りやすいので十分に注意してください。
小沢平~渋沢温泉小屋間は、高石沢の橋流失に伴い、平成23年5月29日から通行止めとなっていましたが、6月9日より通行止め解除となりました。
6/15に沼山峠~七入のルートを歩きました。ここは隠れた名ルートで、明るいブナの原生林を沢の音を聞きながら歩けます。お花も、コミヤマ
カタバミ
カタバミ
、オオタチスボ
スミレ
スミレ
、ムラサキヤシオ、オオバミゾホオズキなど、たくさんの花が咲いていました。
登山装備
ルートによってはアイゼンが必要な箇所もあります。
朝は0℃前後、日中は10℃前後とまだまだ寒いので、防寒対策や雨対策は必須です。
太陽の照り返しから目を守るためにサングラスが必要です。
注意点
滑りやすいので転倒に注意してください。雪解けが進んでいる場所では踏抜きに注意してください。
十分に準備し、余裕のある計画でお願いします。
昨年の今頃の様子は?
尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17
ミズバショウのシーズン、もうしばらく楽しめそうです。木々は芽吹きはじめ、湿原の緑が濃くなってきました。2023.05.31
尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子
尾瀬沼ビジターセンター
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