雨続きの尾瀬ですが、恵みの雨で大江湿原は緑色へと変わりました。ゴゼンタチバナが一斉に咲き出しています
天気・気温
山と周辺の状況
雨続きの尾瀬ですが、これから花開く植物たちにとっては、恵みの雨なのでしょう。 大江湿原では、湿原全体が緑色へと移り変わり、植物の成長の早さを感じています。
また、ミツガシワ、
ハクサンチドリ
ハクサンチドリ
などが咲き始め、
レンゲツツジ
レンゲツツジ
のつぼみが色づいていました。
この時期は
ミズバショウ
ミズバショウ
、
リュウキンカ
リュウキンカ
の見頃は過ぎていますが、川沿いや湿原で、まだ見ることができます。
つぼみの状態であった、
コバイケイソウ
コバイケイソウ
の花が咲きそうです。
コバイケイソウ
コバイケイソウ
は年によっては全く花を見ないときもありますが、今年はどうでしょうか?
ほかにも、大江湿原では小淵沢田代へと向かう分岐付近で
イワイチョウ
イワイチョウ
が咲きました。まだ数株なので、これから増えていくのが楽しみです。
また、今目立ってきたのが、可憐な姿を見せている
ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ
です。キャンプ場の中に一斉に咲きだしています。尾瀬沼の北岸・南岸にもいっぱい咲いているので、ご覧になるなら「今」です。
ほかにも、周辺では、カラフトダイコンソウ、
タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ
、
シナノキンバイ
シナノキンバイソウ
などが見られます。
こちらは、
動物たちも活発で、以前紹介したアズマヒキガエルの卵からは、オタマジャクシが出てきていました。どのような成長を遂げるのか見守っていきたいと思います。
登山道の状況
雨の日は木道が滑りやすいので、滑り止めの桟木(さんぎ)を踏んで歩きましょう。
尾瀬沼の南岸(三平下~沼尻)ルートは、木道が壊れた箇所やむかるみがあります。滑りやすいので十分に注意してください。
大江湿原にはもう残雪はありません。大江湿原~小淵沢田代、および小淵沢田代~尾瀬沼の樹林帯では、まだ所々残雪があります。倒木があったり、雪解け水で登山道が沢状態になっている箇所もあるので、しっかりとした装備でお願いします。
燧ヶ岳は6/14に見晴新道~山頂~御池を視察しました。見晴新道の登山口~沢筋の登山道までは雪融け水で沢状態となっています。沢筋の登山道は残雪が多く、踏み抜く箇所がたくさんあり、注意してください。柴安嵓の手前の岩場は、この時期は浮石などが多く慎重に歩いてください。
柴安嵓の山頂には、
ミヤマキンバイ
ミヤマキンバイ
が咲いていました。また道中ではハクサン
シャクナゲ
シャクナゲ
、
サンカヨウ
サンカヨウ
、
オオカメノキ
オオカメノキ
などが見られました。
御池新道(御池~山頂)は、柴安嵓~俎嵓は柴安嵓山頂直下の急勾配に雪渓があり、滑落注意です。また俎嵓~熊沢田代間にも250m程度の雪渓が残っていた、ルートを外れないように注意が必要です。熊沢田代~御池間にも、所々残雪が残っています。踏み抜きに注意してください。また、一部の登山道は雪解け水で沢状態になっています。
ほか、長英新道は、林内はぬかるみが多く、残雪もまだあります。登山道は沢状態になっている箇所もあります。
沼尻~山頂へのナデッ窪は、悪路で危険箇所が多く、雪が消えるまでは立ち入り禁止です。
裏燧林道は、途中で7つの湿原が楽しめるコースです。6/15現在、メノリ田代~上田代間で残雪が残っていて、雪も薄いので、踏み抜きには十分に注意してください。
登山装備
ルートによってはアイゼンが必要な箇所もあります。
太陽の照り返しから目を守るためにサングラスが必要です。
注意点
まだ雪の残る箇所もあるので、十分な情報収集と準備でお越しください。
御池~県境~尾瀬口船着場の冬季車両規制は6/17に解除されました。枝折峠の冬季閉鎖は継続中です。
昨年の今頃の様子は?
尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17
ミズバショウのシーズン、もうしばらく楽しめそうです。木々は芽吹きはじめ、湿原の緑が濃くなってきました。2023.05.31
尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子
尾瀬沼ビジターセンター
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